日産ゴーン氏逮捕の内幕、謎が謎を呼ぶ陰謀説とリストラ

名経営者としてその名を轟かせたルノー・日産・三菱自動車連合のカルロス・ゴーン氏が逮捕されました。

全く驚きの事件ですね。

有価証券報告書への不記載の報酬額は50億円とも120億円とも言われています。

ゴーン容疑者は側近のグレゴリー・ケリー容疑者に書面で具体的に金額を指示していたことが、東京地検特捜部の調べで判明したとも言われています。

有価証券報告書への不記載は陰謀?

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ところで、日産自動車ほどの大企業において、有価証券報告書に自身の報酬を減額して記載させるなどということができるのでしょうか?

いくらワンマン経営者だからと言っても、独立した経理部門があり、定期的に外部監査を受けなければならない上場会社において、手口があまりにも単純です。

ちなみに、監査法人は、EY新日本監査法人でした。

誰でも見ることができる有価証券報告書、ゴーン氏の報酬が気になってチェックした役員や社員はいなかったのでしょうか?

しかも、数年にわたっての不正だったとの事。

ゴーン容疑者の役員報酬は、2017年度で日産から7億3000万円、フランスルノーから9億5000万円、三菱自動車から2億2700万円、合計約19億円の報酬であったと言われています。

それぞれ会社について、会長やCEOとしてその経営成績についての報告は受けているでしょう。

ですが日本語で作成される有価証券報告書をどこまで精査していたのでしょうか?

これほどの報酬を毎年もらう立場になれば、当然個人として顧問税理士もいるでしょう。

資産管理も自分では行なっていないと思われます。

有価証券報告書に虚偽の数字を記入させてたのならば、確定申告も偽っていたことになりますね?

「 ゴーン氏は、一言で言えば金に汚いのだ」と切り捨てているメディアもあります。

真相はわかりません。

ですが、ここだけを捉えると、あまりにも幼稚なこの不正、なぜ監査法人は見抜けなかったのでしょうか?

とても不思議に感じるのは私だけでしょうか?

 

不正の手口

GregoryButler / Pixabay(写真はイメージです)

 

日産によると、「重大な不正行為」だとして認定したのは、

(1)役員報酬の過少記載

(2)投資資金の私的流用

(3)日産の経費の不正支出、の3点です。

メディアの報道によると、日産など会社からの報酬以外に、迂回して報酬が支払われていたとのこと。

また、海外子会社に豪邸を購入させ、それを無償提供させていたとも言われています。

その様な豪邸を購入する時点で問題にならなかったのでしょうか?

もし、これらをゴーン氏が意図的に指示して実行していたのならば、罪を問われても致し方ないでしょう。

有価証券報告書に記載しなかったというよりも、不正に報酬を得ていた。

不正な報酬なので、記載はできなかったいうことであれば、理解はしやすくなります。

フランスメディアによる陰謀説

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フランス・ルノー社は、フランス政府が出資する自動車メーカーです。

ある意味国策会社ですね。

ルノーは、すでに日産の株式を43%保有していますが、以前より経営統合を図っていたと言われています。

そして、それを阻止したい日産経営幹部達。

そのような背景から、フランスメディア各紙は、今回の騒動は日産による陰謀ではないかと報じているようです。

陰謀でなかったのなら、今まで気付かなかった経営幹部や監査法人の責任問題にもなりかねません。

まとめ

これまで、コストキラーという異名を取り、瀕死の状態であった日産を立て直したカルロス・ゴーン氏。

外見は非常に個性が強く、その厳しそうな面持ちからさぞや厳しい人間なのだと思っていました。

一度見たら忘れられないお顔ですよね。

ですが、メディアで放送されたドキュメンタリー番組を見ると、その会話は非常にジェントルで柔らかな物腰に好印象を持ったものです。

廃止が決まっていたスカイライン GTR を日産 GTR として復活させるほどの車好き。

日産の社員たちがブランディングのために廃止を主張したグロリア、セドリック、サニーなどの日産の顔であった車名の廃止に、最後まで反対したと言うその考え方。

確かにリストラで首を切られ恨みに思っている人達も多いのかもしれません。

豪腕がゆえに反感を持つ人もいたのかもしれません。

しかし倒産寸前であった日産がここまで復活し、これまた不正だらけで倒産してもおかしくなかった三菱自動車も復活しています。

企業再生の為には、時としてリストラは避けられないないのです。

ルノー・日産・三菱自動車連合としては世界第2位の生産台数を誇るような規模になっています。

その経営手腕は尊敬に値するものであったはずです。

その手腕の対価として、使い切れないほどの報酬を稼いできたカルロス・ゴーン氏。

それでも報酬を不正に入手し、さらに私腹を肥やしたかったのでしょうか?

それとも巧妙に仕組まれた陰謀だったのでしょうか?

もし、ゴーン氏が自から指示して不正を働いていたのなら、これほど悲しいことはありません。

人は欲により未来を切り開くと言われます。

同時に、欲は身を滅ぼすとも言われます。

事件の真相はいずれ明らかになるでしょう。

その時点で、再度人間、人生、生き方というものについて考えてみたいと思います。