私はApple TV 4Kの第一世代を使っていました。そして今は第三世代を使用しています。
というのも、ある日、Apple TV 4Kを使用して映画を視聴しようとしたところ、なぜかメイン画面が白っぽくなっていたのです。
これまでにも、視聴中に1〜 2秒ブラックアウトしていました。
その度に、仕方がないので再起動して凌いでいたので、いよいよ寿命かなと思ったのです。
しかしながら、最新のApple TV 4K 第三世代に買い換えてみてもだめでした。
メイン画面はもちろんのこと、本編の映像もなんだか色がおかしい(冴えない)のです。
Appleサポートに連絡しても、よくわからないと。
サポートセンターに置いてあるApple TV 4Kも同じようにメイン画面が白っぽくなり、例えばNetflixのロゴもオレンジがかった色になっているとの事でした。
サポートの方曰く、OSのアップデートでこのようになったのかもしれない。
TVOSのアップデートはは2023年12月11日に実行されたとのこと。
しかしながら、色々と調べてみると、アップルのOSの問題と、さらに配給されている映像の問題であることがわかりました。
今回はその対処方法についての記事です。
結論|Apple TV 4Kの画面が白っぽくなるのは、HDRの設定であった!
解決策の結論としては、Apple TV 4Kのビデオの設定で、SDR 60Hzを選択すると言うものです。
途中経過の記述が必要ない方は、次の次の章の解決策に読み飛ばしてください。
正直なところ、なぜこのようになってしまったのかは分かりません。
Appleのサポートセンターでも自体は把握できていないようでした。
ほんの数日前までは、Apple TV 4Kのビデオ設定をHDR 60Hzに 設定していて問題なく視聴できていたのです。
なので、これはAppleによるOSのアップデートによるものと推定していますが、結論は得ていません。
私は、Apple TV 4KをマランツのNR1710 と言うビデオアンプに接続し、そこから4K HDR対応のテレビに出力しています。
NR1710が壊れたのか?
はたまた(そんな事はないとわかってはいましたが) HDMIコードの問題か?
色々と原因のありどころを探っていました。
8K-HDR 対応の HDMIケーブルに差し替えても、やはり症状は変わりません。
もちろん、マランツのアンプにも問題はありませんでした。
また、テレビに付属しているYouTubeやNetflixでは、通常の正常な色合いで映像を見ることができます。
したがって、原因はApple TV 4Kと言う結論に達しました。
そもそもSDRとHDRの違いは?
そもそも、HDRで視聴する意味があるのかどうか?
SDRではダメなのかということを調べてみました。
基本的には、HDRはSDRに比較して、白とびや黒つぶれを起こしにくいと言われています。
これは、SDRが 明暗差は 256段階(8bit)、 輝度は100nit まで対応するようになっています。
なので、100nitを 超える輝度の映像は圧縮されて、全て同じ明るさで表現されます。
結果として白飛びとなってしまうようです。
それに対して、HDRは対応輝度がSDRと比較して100倍以上あり、その結果明暗差や細かい色を表現できるようになっています。
SDR | HDR10 | Dolby Vision | |
明暗差 | 256段階 | 1024段階 | 4096段階 |
輝度最大値 | 100nit | 10000nit | 10000nit |
HDRは白とびや黒ツブレを避けることができ、多彩な表現を可能にします。
しかし、そもそもHDRソースでなければ、不具合を起こすこともあり、万能ではないと記されています。
また、現時点での配信映像の八割程度はSDRとも言われています。まだHDR映像は少ないのですね。
理由はともかく、HDRに固定することが問題を生じていると判断します。
解決策|Apple TV 4Kでまともで綺麗な画像を得る方法
では、どのようにすれば良いかと言うことになります。
結論としては、Apple TV 4Kの設定でSDRを選択すると言うことになります。
Apple TVの設定に行き、 ビデオとオーディオを選択します。
続いて、
一番上のHDRを有効にするは放置して、HDRを有効にしません!
また、コンテンツに合わせるの部分で、ダイナミックレンジとフォーマットはそれぞれオンにします。
最後に、フォーマットで4K SDRを選択します。
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続いて、ビデオの設定でSDRを選択します。
⇩
これで、設定は終了です。
ちなみに私の場合、8K HDR対応のHDMIコードを新調したので、クロマも4:4:4を選択できるようになりました。
これではHDRを見れないのではないかと思われるかもしれません。
しかし、この設定でも入力される映像がHDRの場合、自動的にダイナミックレンジがHDRになるのです。
じゃあなんでHDRを有効にすると言う設定項目があるのか?
と言うことになりますが、 私には理由はよくわかりません。
最も、Appleのサービスセンターの担当者でさえも、このことを知らなかったわけですから、相当の専門家でないと理解できないと思います。
まとめ
今回なぜだか、私のApple TV 4Kの出力映像が白っぽくなり、四苦八苦してその解決策を見つけました。
ひょっとしたら、第三世代のApple TV 4Kを新しく購入する必要はなかったのかもしれませんが、第一世代は既に購入から6年経っていましたので、よしとしましょう。
正直なところ、第一世代のApple TV 4Kと、今回購入した第三世代のApple TV 4Kの違いはよくわかりません。
そもそも、HDRやHDR10+の 映像ソースが少ないので、あまり恩恵を感じないのかもしれません。
おそらく、それに適した映画を選択して鑑賞すれば、きっと感動が得られるものだと信じたいものです。
HDRの動画はまだまだこれからの技術なので、今後に期待ですね。