筆記具の王様モンブラン=MONTBLANC
ペン好きならば一本は手にしたいと思う筆記具ですよね。
その魅力は、
- 安心と信頼のブランド
- 完成されそしてバランスの取れたシェイプ
- なめらかでとろけるような書き味
- 誰が見てもわかる、ホワイトスターはモンブランの象徴
- 一度それを手にしてしまえば、もう他のものは使えなくなる
- なんとも言えない握りごごち
当然お値段も結構します。
なので、どうにかして安く手にしたいと思うのは当然です。
その場合、偽物をつかまされない様にしなければなりません。モンブランのボールペンの偽物(Fake MONTBLANC BallPoint Pen) はとても多く出回っています。
今回は、偽物の見分け方と正規店以外での本物入手の為の記事です。モンブラン万年筆の入手にも応用できますので、ぜひ参考にしてくださいね。
モンブラン万年筆やボールペンの市場価格
偽物を避けるためには、正規品を知ることが大事です。
正規店の【マイスターシュテュック ゴールドコーティング 149】 万年筆は、税込102,600円です。(2019/2/18現在)
楽天の最安値ですと、レッドゴールドですが78,500円(税込み)。美しい!!
それでも、安くはないですよね。
万年筆はペン先を見れはだいたい偽物はわかります。しかも正規店や楽天ショプで購入すれば問題ないでしょう。
この画像でわかりますか?ペンの割れ目が微妙に左にずれていますね。本物でこの様にずれていることは絶対にありません。
しかし、個人ECショップやオークションで購入し、もし精巧にコピーされているとしたら、どうでしょうか?
一方のボールペンは、【マイスターシュテュック ゴールドコーティング クラシック ボールペン】が正規店で47,520円。
楽天最安値は、31,800円 (送料別600円)。ありがとう!!
しかし、これがネットオークションだと、11,000円で落札されていました。
たまに新品が出ることもありますが、ほとんどが中古です。それをいとわなければ、安いですね。
万年筆やボールペンは滅多に壊れるものではないですから、割り切ればこれも選択肢に入りますね。
ですが、オークションやネットショップでは偽物?の不安は付きまといます。さらにボールペンは万年筆以上に見分けがつき難いです。
モンブランボールペン偽物の見分け方(How to detect Fake MONTBLANC BallPoint Pen)
ボールペンはペン先がないので万年筆よりも真贋判定(しんがんはんてい=本物と偽物の判定)は難しいです。
簡単ではありませんが、偽物を見分ける方法を解説していきます。
ちなみに、日本語ではないですが、こちらのYoutubeは結構ためになります。
では一つずつ解説していきましょう。
モンブランボールペンの天冠のホワイトスターははめ込みで滲みなし。ルーペで見るべし!
↑これ最安値だと思います。一個持っていて損はありません。
ホワイトスター、言わずと知れたモンブランの象徴ですね。偽物は先が尖っていると言われますが、素人が見てもわかりません!
できれば、ルーペで見てください。本物は谷部分が綺麗なループを描いています。そして偽物は比較的鋭角です。白い部分のにじみは真贋判定に使えることも!黒地に白のペイントであれば偽物ですが、今の技術であれば偽物もきっちり型抜きではめ込んでいます。なのでにじみがない偽物もあります。
天冠部分のすぐ下を見ましょう。偽物はクリップ部分の金属がちゃっちいことが多いです。この画像の偽物は金属が妙に細いですね。
モンブラン (MONTBLANC Ballpoint Pen)のペン先は隙間はほとんどない。ルーペでチェックしよう!
ペン先!粗雑な偽物はペン先のホールとリフィルの大きさがあっていません。本物は隙間がほとんどありません。
もちろん、正規品のリフィルが入っているという前提ですよ(笑
モンブランのペンの胴体の文字がかすれているのは偽物。これもルーペで見るべし!
掲載している写真は、100%正真正銘の正規品です。年代の差でフォントには若干の違いがありますが、正規品と見比べることで見分けられる可能性があります。偽物は、全てではなく、かすれている文字があることがあります。
下記のサイトでは、モンブラン正規品の動画を見ることができますので、あなたが購入しようとしているのと同じ商品であれば、見比べることができますよ。
現行品であれば全長検査も意味がある
モンブランのペンはその年代によって若干全長が異なります。なので少し古いペンですと、年代がわからずこの検査は使えません。
現行品であれば意味のある検査です。
クリップをよく観察し、わからなければ金用磨き布でクリップを磨く
これ、どちらが本物かわかりますか?
本物は右側です。左のクリップはよく見ると違いますよね?本物はクリップに団子状の留が付いています。偽物は整形です。ですが、本物と同じ様に加工している偽物もあります。
見た目でわからない場合、磨いてください!!
世の中には便利なものがあります。金磨き用クロス。これで金を磨けばピッカピカになると言うもの。金用なので微細で金属を傷つけることなく磨けます。
これでクリップ部分を優しく磨いてみてください。何度かクリップを弾きながらやると効果的です。
廉価なメッキの偽物であればすぐに剥がれます。
モンブランのクリップであれば大丈夫です。(ずーっと磨き続けると、どうなるか、、検証はしていません。ですが、モンブランの正規品でクリップ部分のメッキが剥がれているのを見たことはありません。)
磨いているとご覧の様に布が真っ黒になります。そして綺麗に光ります!
注;ステンレス用磨き布もありますが、これは使わない方が良いです。
リフィルを取り替えるべく軸を外してネジを確かめる
ボールペンのリフィルを取り替えるべく軸を外すと、キャップ部分に金属製のネジ(オス)があり、ペン先の方にネジ溝があります。ネジ溝は通常樹脂なので金属ではありません。そこが金属でないから偽物だと言うのは間違った情報です。
ただし、キャップ式のボールペンの場合は、ペン先の方にネジ(オス)があります。
モンブランは天冠部分のシリアルナンバーをチェックする
有名な?シリアルナンバーはTW16666898、IW1666858。
このナンバーは100%偽物です。
年代ごとのカタログがないので、真贋判定に使うのは難しいでしょう。
天冠部分のGERMAMYの文字
蛇足です。この部分のAの文字に違いがあります。ですがこれは年代によっての違いです。この部分の模倣は比較的簡単にできそうですから、ここの部分での真贋判定は難しいでしょう。
さて、以上これらを実施しても本物か偽物かが分からなけれは、ご自身で判定するのは無理だと諦めてください。
最近はスーパーコピーなどと謳われている商品もあります。もしそれらであれば、素人での判定はほぼ不可能だと思った方が良いでしょう。
モンブランの偽物をネット画像で見極めるのは難しい
では、ここから偽物を掴まないための要点を解説していきます。
理解すべきは、ネットに上げられている写真が必ずしもあなたに届く商品の写真とは限らないということ。
また写真の撮り方によってはいくらでもそれらしく見せることができます。 Photoshop などを使えば写真の加工は簡単です。
さらによほど不注意でなければ、写真を見比べて分かるような偽物を購入する人はいないでしょうから、その様な低レベルの偽物のオークション出品はほぼ無くなっている、ということ。
つまり、ネットークションやネットショップの写真で本物かどうかを確実に見極めるのは無理だと思った方がいいでしょう。
ネット購入で本物のモンブランを入手する5つの方法 ( Let’s get a real Mont Blanc)
ではネットショップで憧れの本物のモンブランを購入するには、どうすればいいでしょうか。
考えられるポイントを示しますので是非参考にしてください。
👉 ネットショップの場合、楽天市場などに加入している方が安全です
👉 店舗の返品保証があることを確認しましょう
👉 偽物かどうかを確実に調べる方法
👉 ヤフオクの場合は、事前確認の方法があります
では一つずつ解説していきます。
その1:安易にネット情報に踊らされない
ネットには様々な情報があります。自身の経験をもとに発信しているブログはたくさんあるのです。
ですが信憑性はわかりません。
例えばモンブランのボールペンを分解して、バネが出てくるのは偽物という情報があります。ですが、アンティークモンブランのボールペンでは、バネが出てくることもあるのです。
それら情報に惑わされて、安く買える正規品を見逃すのは惜しい気がします。
上記偽物の見分け方と下記注意事項を参考に、ぜひチャレンジしてください。
👉 刻印のフォントも年代によって多少異なります。最近のものはMONTBLANCのAの先端が尖っていません。古いものは尖っています。ですがどのモデルのどの年代とは一概には言えません。
👉 天冠のクリップ部分が外れるのが正規品だというのもガセネタです。例えばチャリティーモデルは外れません。
その2:ネットショップの場合、楽天市場などに加入している方が安全
個人の ECショップが悪いとは言いません。
ですがその会社がまともな商売をしているかどうかを確かめることは、なかなか困難です。
それを確かめる方法としては、店舗所在地の住所を調べ、さらに連絡先電話番号に電話してみることをお勧めします。その受け答えで本物か偽物かを見極める以外にありません。
とてもしっかりしたホームページを立ち上げているから大丈夫と思うのは禁物です。
最近ではとても簡単にホームページを立ち上げられるテンプレートもありますので、用心してください。
そのような観点から大規模モールである楽天市場などに出店している会社であれば、偽物を扱っている可能性はとても低いと考えて良いと思います。なぜならば、楽天市場に参加するには審査があり、さらに継続的な出品料を支払わなければならないからです。
偽物を売って売り逃げるような会社では審査に通りません。
その3:店舗の返品保証があることを確認しよう
ECショップなどでの購入に際しては、返品可能なことを確かめて購入しましょう。
また高価な品物の購入ですから、メーカー独自の一年保証などが付いているとより安心ですね。
ヤフオクの場合、ノークレームノーリターンをご理解いただける方のみ入札してください、と書かれていることがほとんどです。
ですが品物が偽物であった場合は別問題です。
Yahoo!かんたん決済に対応している商品を購入しましょう。
Yahoo!かんたん決済で支払った場合、商品到着後、受け取り確認をしなければ Yahoo から出品者に支払いはなされません。
偽物であることを告げて、支払いを中止すれば OK です。
場合によっては、出品者の住所氏名とともに警察に通報することも可能です。
この観点から、偽物であることを判別できるのであればヤフオクはとても安心だと思います。
では、どうすれば確実に偽物と判断できるか!!ですが、
その4:偽物かどうかを確実に調べる方法
すでに述べましたが、おもちゃのような偽物ならいざ知らず、最近の精巧に作られた偽物を素人が判断するのは至難の技です。
それでも、年代の古いモンブランマイスターシュテュックや記念モデルは、中古やオークションでなければ手に入りません。
中古のお店でも、偽物保証をしている会社であれば安心です。
ここで、あなたが最も不安に思うのはオークションの商品ではないでしょうか?
先ほど述べましたように、 Yahoo の場合 Yahoo!かんたん決済が使えます。
商品が届いたら、すぐに近くの質屋に持って行きましょう。
最近ではブランド品買取の大黒屋などがご自宅の近くにあるのではないでしょうか?
あるいは、Googleマップで質屋と入れれば、自宅近くの質屋がすぐに検索できます。都内であればMapcameraもいいですね。
持ち込んで査定してもらえば、本物か偽物かはすぐにわかります。偽物は値段がつきませんから。(質屋さん、すみません、お手間とらせます、、、、)
なければブランディアなどのネット買取業者もあります。通常1〜3日で査定されますし、送料は無料です。
その5:ヤフオクの場合は、事前確認の方法が!
ヤフーで落札しようとするのでしたら、ある程度の確率で事前に偽物かどうかを調べる方法があります。
落札相場を調べる
まずネットで、あなたが欲しいと思っている製品の名前を検索し落札相場を調べます。
どれくらいの価格で過去に落札されているのかがわかれば、そこから程遠い価格の商品は見送った方が良いでしょう。
次に出品者を調べる
これも、「モンブラン ボールペン 入札相場」と検索すれば、 ヤフーオークションの終了分を見ることができます。
あなたが入札しようとしている商品の出品者がその中にいるかどうかを調べてください。
偽物を販売している出品者は、過去に何度も同じような商品を出品しています。
相場からかけ離れた値段で落札されている商品がいくつかあれば、その出品者は偽物を販売していると思って間違いないと思います。
そのような出品者は、商品説明の文言がほぼ全て同じです。
さらに写真も同じものを使っていることが多いです。
友人知人からのプレゼントであり、自分は偽物であったことを知らなかったと抗弁するための商品説明です。
また、下記の様な説明で、真贋判定させない様にしている時点で危ないと思った方が良いでしょう。
まとめ
今回はモンブラン筆記具の偽物の見分け方を解説してきました。
モンブランはとても素晴らしい筆記具を提供しています。正規店あるいは正規品を販売しているお店で買うのが一番確実でしょう。
ですがアンティークもののモンブランでは、そうもいかないこともあります。
中古でも傷も少なく新品同様のものもあります。
海外から送られてくるようなものでは手の打ちようがありませんが、国内取引であればなんとか対応は出来ます。
たとえ偽物をつかまされても、今回の記事を参考にしていただければ実質的な被害は被らないでしょう。
あなたもこの記事を参考に、ぜひお気に入りのモンブランを手に入れてくださいね。