この度ポルシェ パナメーラ に履かせていたピレリのタイヤが摩耗してきたので、ポルシェ公認ミシュランタイアに変更してみました。
ピレリは、フロント PIRELLI P ZERO (ポルシェ承認N0) 255/40 ZR20 (101Y) 、リア PIRELLI P ZERO (ポルシェ承認N0) 295/35 ZR20 (105Y) で、これらの同規格のミシュラン製に変更です。
スリップサインも出ていますし、ひび割れも見えますね。
MICHELIN PILOT SUPER SPORT ポルシェ承認N0!
ランフラットではないですが、ハイパフォーマンスタイヤと言われています。
さて、イタリアの荒馬PIRELLIとフランスの貴婦人MICHELIN、換装後の感想はいかに?(洒落ではありません!)
タイヤは通販で購入が安い
もちろん、ポルシェ正規ディーラーに電話して、「タイアや交換お願いします」といえば、安心ですし最も簡単です。
ですが、それでは当ブログ運営者としての名が廃ります。節約がテーマですからね。
ということで、早速ネット検索。
最初は全く同じタイヤに交換するつもりだったのですが、色々と検索するうちに、ここはミシュランに変更すべし!となってしまいました。
なぜピレリではなく、ミシュランなのか?
F1公認のピレリでいいじゃないか!?という声もあるでしょうが、タイヤの交換は肌で感じられるほどのチューニング?ともいわれていいます。
さらに、ピレリはもちろん悪くないのですが、噂通り、ひび割れは多いです。
更に、ポルシェ特有の、低速でステアリングを切った時の「ボリボリ音」が酷い!
知らない人を初めて乗せると、故障しているのか?と言われるほどです。
ポルシェのゴリボリ、ボリボリ音は故障ではない
これはポルシェがスポーツ性能を優先するためにパラレルステアリングジオメトリーを採用しているために起こる現象です。
多くのメーカーはアッカーマンステアリングジオメトリーを採用しています。
パラレルステアリングジオメトリーは内輪と外輪が常に平行に切れるシステムです。これを採用すると中高速でのハンドリングがスムースかつシャープになります。
しかしその一方で、超低速域では内輪と外輪が平行に切れるため、タイヤがスリップして、ゴロゴリ、ボリボリという故障のような音がなるのです。
しかし、クチコミではミシュランのタイヤを履かせると、このボリボリ音が相当低減されると呟かれています。
一本につき数千円高くなりますが、数年使うことを考えると、やはり気持ち良く乗りたい。さらに、グリップも向上するとのこと、これは期待大です!
ということで、更に検索を進め、下記のショップに登録してOrder!
The Tire Wheel Premium
東京の自宅まで、中1日で配達されました。いい時代ですね
到着に合わせて自宅近くのタイヤショップに交換を依頼しておきました。実は少し足を伸ばせばもっと安くタイヤ交換をしてくれるお店もあります。
例えばこちら、Tile Fitterさん。
バランス調整はもちろん、廃品タイヤの処分費用も入れて、税抜き9,000円。これは安い!
しかし今回は近場のお店で済ませました。19,200円と倍の価格でした。
ま、それを時間の節約と考えれば、意味はあります。遠くのショップまでの往復の時間、ガソリン代、待ち時間、結構な労力ですからね。
さらに、いくらポルシェ パナメーラの積載容量が大きいとはいえ、このレベル(大きいのです!)のタイヤを遠中距離のドライブでショップに持ち込む気にはなれず、多少工賃が高いですが、すぐに対応してもらえるショップにお願いした次第です。
もしこれが911などであれば、ショップ直送でないと無理ですね。
しかし、最近のネットショップはタイヤショップへの直送も可能なので、それを受け入れてくれるタイヤショップを確保していれば、問題なさそうです。
ということで、パナメーラのトランクスペースにフロントタイヤを一本乗せて(というか、一本しか載せられない!)、あとは後部座席と助手席に乗せて運びました(^ ^)
ポルシェのタイヤ交換時はジャッキアップモードへの設定が必須
街の小さなタイヤショップなので、あらかじめ自分でジャッキアップモードにしておきました。
ポルシェは例外なく様々な機器が独立電源で、エンジン始動と連動していないので、ジャッキアップモードにしていないと、エアサスのコンプレッサが働き続け、故障の原因になるそうです。
ジャッキアップモードに入れるには?
これは簡単に出来ますが、ネット上では間違った情報を堂々とかいているブログがありますので、注意してください。
センターコンソールの左側の下から2番目のボタン、車高の上下を実行するボタンを5〜10秒程度、長押しします。意外と時間がかかるので、じっと我慢です。
写真で写っているSPORT PLUSボタンの二つ下、車高を上下させるボタンです。
これで、「レベルコント オフ」と表示されるはずです。
この状態でタイヤショップに引き渡せばトラブルなしです。
自宅で試してみてはどうでしょうか?
再度元に戻す場合も、同様に5〜10秒程度長押しすれば大丈夫です。
結局作業には2時間近く時間がかかりましたが、無事新品ミシュランタイヤに換装されました!
その間、自宅で仕事ができましたので、効率的です。
ピレリとミシュランを乗り比べてみた感想。
いやあ、それにしても新品はいいですね。溝がしっかりあるのはもちろんの事、黒光りしています。美しい!
正直なところ、ピレリの新品時の印象はハッキリ残っていないので、正しい評価とはいえないという前提で読んでください。
今回ミシュランのPilot Super Sportに換装したわけですが、確かに「ボリボリ音」は低減しました。ポルシェの前輪の特徴から完全にになくなることはないでしょうが、ずいぶん滑らかです。
これはPIRELLIの方が側面の強度が強くタイヤ剛性が高いためとも言われていますので、ここは好き嫌いが分かれることになるでしょう。
剛性をとるか、しなやかさをとるか。
更に、少し走らせただけで違いが分かります。
私のハイブリッドモーターにもう一つ小型のモーターを付けたのか?と思えるぐらい、スーッと前進していきます。なんと言えばいいのか、小気味良いという感じです。
乗っていて楽しい!そう思わせるタイヤです。
特にスポーツプラスモードにした場合、車高が下がりエアサスも硬くなるので、ピレリでは結構な突き上げ感があり、更にカーブでスピードが出ていると少し恐怖感を覚えました。
もっとも、数年履いてすピップサインが出ているタイヤと、新品のタイヤを比較しているわけですから差が出て当たり前ですが。
しかし、このミシュランPilot Super Sportでは路面に吸い付いていのがよく分かります。
かと言って、抵抗が増えているわけではなく、上述の如く走りの感覚はよりスムースになっています。
ミシュランはこのPilot Super Sportの後継としてSuper Sport 4やSuper Sport 4Sを出しています。
これらとの比較の記事もあちらこちらにアップされていますが、やはりハイパフォーマンスカーにはPilot Super Sportが良いのではないでしょうか?
Pilot Super Sportにとって変わるとしたらSuper Sport 4Sのようで、少し安いSuper Sport 4は街乗りに向いているとの評価が多いですね。
さて私のPilot Super Sport、今はまだ皮剥きも終わっていない状況ですが、これでこのグリップ感は大したものです。
タイヤ代金:158,650円
これで安心が買えて、さらに快適なドライブが楽しめるのですから満足!ということにしましょう。