モンブラン万年筆のペン先からインクが漏れた!自己修理の顛末報告

モンブラン003 節約
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長らく愛用していた私のモンブランマイスターシュテュック1444、 ソリテール、バーレーン、金張りのペン先からインクがボトボトと落ちるようになってしまいました。

いやほんとにボトボトです。全くインクが保持されていない感じ。

仕方がないので銀座新橋のモンブランブティックに電話(03-5568-8881)で相談したところ、修理は可能だが、持ち込みで修理を依頼してもらわないと原因が特定できないということでした。

なにしろ、いろいろな原因が考えられますから。。。修理には数週間かかりますよ。お待ちしております!

持って行こうかと思いましたが、おそらく修理費用は数万円?、買った方が早いかな?などと思案し、もしやと思い結局自己解決しましたので、今回はその解説です。

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モンブランマイスターシュテュック1444、 ソリテール、バーレーン、金張りとは

これは、インクカートリッジとコンバーター両方が使えるタイプの万年筆です。

少し小ぶりですが日常使いにはとても使いやすいサイズです。

キャップはネジ式ではなく、両手でペンの端と端を持って引っ張れば「クン!」という感じでキャップを外せます。

この感覚がなんとも言えず気持ちいいのです。何度も繰り返すと緩くなってしまうかなと心配していましたが、今のところ全く問題はなさそうです。

このモデルはもちろん現行品ではなく、もはや中古品を扱っているお店やオークションでなければ手に入れることができません。

私はこのバーレーンがとても気に入っているのです。ただし同じタイプの水性ボールペンも持っているので、ここのところそちらを使っていたのです。

なのでこの万年筆はしばらく出番がなく、自宅の万年筆ショーケースに保管してありました。

今回丸3年使用することなく、久しぶりにインクを充填して使おうとしたところペン先からポタポタインクが流れ出てしまったという状況でした。

 

あれ?どうした?今までこんなことなかったし、使っていなかったのに!?

これではとても持ち歩くことができません。ペン先を水で洗っても、水をインクの代わりに吸引してもダメ。

しかし、ペン先を見ても特に変わった様子もなし、しばらく使っていなかったのですから、経年劣化?それも少し考えにくいですね。

モンブラン マイスターシュテュックのインク漏れは、コンバーターだった

万年筆のインク漏れの原因はいくつか考えられます。
他の原因については後ほど記しますが、私のマイスターシュテュックのインク漏れはコンバーターでした。

この万年筆は1990年代のものです。 コンバーターは単なる差し込み式でネジ溝はありません。

一見したところ何も問題はなさそうに思います。ですが経年劣化はある様です。

そこで手持ちの比較的新しい144のコンバーターに換えててみました。

すると何のことはない、あれほどボタボタと漏れていたインクが全く漏れなくなったのです。
ペン先部分は18金、金属なので、 よほど雑な使い方をしない限りそこの故障はないだろうなと思っていました。

これでわざわざ銀座のモンブランブティックにまで行く手間が省けました。イエイ!!

 

 

 

ところでここで問題が一つ!

古いタイプのマイスタースティックに対しては,
モンブランの正規コンバーターは必ずしも適合しないという情報がネットにあったのです。

うーん悩ましい。手持ちの比較的新しい144のコンバーターが装着できたのだから問題ないとは思います。

ですがが念のために更にネットサーフィン。調べたところペリカンのコンバーターがモンブランに互換性があるとのこと。
しかも作りはモンブランよりも良く、さらに値段も安いと来ています。

ということで今回はペリカンのコンバーターを予備を含めて2本購入してみました。

 

下がペリカンのコンバーターを装着した画像です。

私の古い145にもきっちりと装着できました。元々のコンバーターと形も似ていますが、装着して右に回すときっちりと固定され、抜けなくなりました。ネジのようになっているのでしょうか?

少なくともこれで空気漏れはないでしょう。

早速試し書きです。元の書き味が戻って最高です!

万年筆インク漏れの原因種々

jackmac34 / Pixabay

今回私の万年筆のインク漏れの原因は、経年劣化によるコンバーターでした。

今回私の万年筆のインク漏れの原因は、経年劣化によるコンバーターでした。

もちろんこれ以外にも万年筆のインク漏れの原因は数々あります。

他にどのようなインク漏れ原因があるのか、原因と対処法について解説していきます。

空気圧の変化

万年筆は毛細管現象でインクが出るので、空気圧が変化するとペン先からインクが漏れることがあるとの解説があります。
万年筆を持っているのでしたら知っている人は多いでしょう。

私は万年筆を機内持ち込みで何度も海外に持って行っています。ですが、今まで空気圧の変化でインクが漏れたことは一度もありません。モンブランだから?それはわかりません。

同軸のひび割れ

同軸をよく見るとひび割れがあることがある。同軸の問題としてそう解説してありますが、ペン先からぽとぽとインクが漏れるという私の症状には全く合っていませんでした。経年劣化で割れることもあるのかもしれませんね。手が汚れるでしょうか、すぐにわかるはずです。

インクカートリッジの破損

インクカートリッジやコンバーターが壊れていることがあります、との情報がネットに載っていました。これ以上のことは書いてありませんので壊れているとはどういうことなのか要領を得ません。

しかし今回私のマイスターシュテュックのインク漏れはまさしくこれが原因でした。

ペン先と首軸の緩み

ここが緩んでいることでインクが漏れるということはあり得ると思います。通常使用していてここが緩むことは滅多にないはずですが、無いとも限りません。念のためにインクを抜いて水洗いして綺麗になったペン先を持ってグラつきがないか確かめてみましょう。

通常万年筆のペン先は、反時計回りに回すことで外すことができます。ただし、無理やり力を入れて回すと破損の原因になりますので注意してください。

私のペンは全く緩みはありませんでした。

空気漏れ

インクカートリッジ又はコンバーターがきっちりと装着されていない場合に空気漏れが起こり、結構な量のインクがペン先から出ることがあるということです。

アンティークのモンブランを所有している方の場合は、コンバーターが劣化して空気漏れが起こっている可能性は十分にあり得ます。

今回私の例がこれで、コンバーターのインク保持力が弱って、インクがだだ漏れになったのだと思います。

まとめ

今回はモンブランマイスターシュテュック145のペン先からのインク漏れについての記事でした。

モンブランの万年筆やボールペンは手にした時の感触がなんとも言えず、とても字が書きやすいです。

価格はそれなりにしますが、大事に使えば一生ものです。いや、次の代にも継げます。

ネットでは、「モンブランのペンがいくら高級だとは言っても、その材料費は数千円しかならない」と揶揄する方もいます。

ですが原価など関係ないのです。原価で物事を判断すれば何も買えなくなります。

原価というのはどのような商品でも売値の2割とか3割、場合によっては10%を切ることもあります。

商品の価値は、その品質や性能、長年培ったブランド力などで決まるのではないでしょうか?

原価数千円のモンブランマイスターシュテュックが、定価数万円で販売される。

私はそれでいいと思っています。書くときの喜び。滑らかな書き味。持つ喜び。そして良いものを持てば、オークションなどで高値で売ることも可能です。

つまりひとつの財産にもなります。考え方によっては普段使いした上での、投資ですね。

ただし決して質屋に持って行っては駄目ですよ。買いたたかれますから(泣

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