海外小切手の換金を実践!取り扱い銀行や方法を徹底解説

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(2019/8/2 情報更新)

海外の銀行口座の小切手、これって厄介なんですよね。

海外に口座を持っていたり、海外取引をしたりすると小切手で支払われることがあります。

いや、小切手は面倒だからやめてくれ!

って言っても、意外と円に変換して振り込んではもらえないのです!!

日本では小切手には馴染みがないのですが、特にアメリカでは小切手はごくごく普通に使われていますしね。

今回私はハワイにある自分の口座の預金を日本で引き出したく、自分で小切手を振出しました。

更に、ハワイ州税務局からのTax Returnも小切手で受け取ったので、それも換金する必要があったのです。

日本の銀行や郵便局の口座からは海外に送金できますが、海外の預金口座はインターネット振り込みがなかなかできないのです。

なので、自分の口座であっても日本で現金化するには小切手を振り出すしかないのです。

自分口座の$を引き出そうとすると、ちまちまと街のATMで手数料を支払って降ろすこともできます。

ですが多くの場合、1日五万円程度しか降ろせません。金額が大きい場合は、これは現実的ではないですね。

ということで今回は、海外の小切手を日本で現金化する方法について書いていきます。

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外貨小切手の取り立てができる銀行

Gadini / Pixabay

 

 

外貨の小切手を換金することを、外貨建て小切手の円転換、あるいは取立てと言いいます。

そこで、まず知りたいのは、どこで換金できるのかということですよね。

意外と換金できる銀行は限られています。

この記事を書いている2018/10/30現在で、取り立てができる銀行を調べてみました。

(米ドルの場合)

2019/6/8時点での外貨小切手の取立て可能銀行は下記のように極限られています。
取り扱いを続けている銀行であっても、外貨小切手の取立てを目的として口座開設は拒否される可能性がありますので、まずはその銀行で取引をしたいという意向で口座開設をする必要があります。

 

みずほ銀行(手数料2500円+郵便料+印紙代)
(追記:2018・12・3にて終了)

三菱UFJ銀行(手数料5000円+郵便料+印紙代)
(追記:2019・5・31にて終了)

三井住友銀行

りそな銀行

SMBC信託銀行(手数料2000 5000円+郵便料+印紙代)(三井住友信託銀行ではありません)

利銀行(手数料3000円+郵便料+印紙代)(2019/6/28で取扱終了

八十二銀行(手数料4000円+郵便料?+印紙代)(2019/4/26で取扱終了)

西武信用金庫(手数料 不明円+郵便料+印紙代)2019/1/29で取扱終了)

四国銀行(手数料3000円+郵便料+印紙代)

西日本シティー銀行(九州地区以外では、岡山、広島、大阪、東京に支店があります)

 

追記・注記:上記のように、2019年に入ってほとんどの銀行が海外小切手の換金(取立て)業務を終了しています。マネーロンダリング防止が目的です。

(注:全てを網羅しているわけではありません)

郵便局では取り扱っていません。

大手都市銀行の三井住友銀行は、2018/5/21付にて海外小切手の取り立てを停止しています。

*追記:みずほ銀行、三菱UFJ銀行も取立て業務停止を発表しました。これで大手銀行では全て海外小切手の換金ができなくなりました。

上記手数料以外に、振り出した銀行に対する手数料が概ね1小切手につき2500円程度かかります。

基本的に、上記銀行に口座を開設している必要があり、その口座を開設している支店でないと取り扱いしてもらえません。

銀行によって手数料がずいぶん違います。

また、上記銀行であっても、外貨の取り立てをしていない支店もあります。

まずは、自分の口座のある支店に電話して聞いてみるのが近道かもしれません。

「海外振り出しの小切手の取り立てはできますか?手数料はいくらですか?」

と尋ねてみましょう。

 

過去には、get2cash.comなどという取り立て業務を専門に行う業者もありましたが、最近はマネーロンダリングの規制が厳しくなり、ほとんどが廃業しています。

りそな銀行の円通貨海外小切手(2019・8・2追加)

この記事にお問い合わせ頂いた方が、りそな銀行での海外小切手の取り立てに成功しましたので、アップデートします。

りそな銀行では、小切手の通貨が「日本円」の場合、取り立てが可能です。

ただし下記の条件を満たしている必要があります。
1. りそな銀行の口座がある支店での取引
2. 本人が直接窓口に行く事
3. 金額は数百万円程度まで
4. 何のお金なのかの証明(例えば不動産売却金などの書類)
5. 身分証明書、マイナンバー番号、預金通帳、銀行印

 

以上が必要条件ですが、書類の内容によっては、あるいは振り出し銀行によっては取扱できないこともあるとのこと。

 

しかし、おかしなお金でない限り可能性はあります。

 

要点は、

先にりそな銀行の口座を作っておくこと。(小切手取り立て目的の口座開設は拒否されますので、それなりに大きめの支店に口座を開設する必要があります。)

 

小切手を振り出して貰う際、先方に「日本円」にして貰うこと。これは為替変動や、先方に両替手数料がかかるという問題がありますので、一筋縄ではいかないでしょう。

ですが、小切手でしか受け取れないのであれば、多少値びいたり、手数料を負担することで受け入れて貰うしかありません。

 

以上、りそな銀行に電話で確認した最新情報です。

実際の手続きと手数料

今回私が行ったのは自分の預金口座からの振り出しと、ハワイ州政府からの税返還小切手の換金手続きです。

自分の預金口座はハワイの地方銀行であるTerritorial Savings Bank。

ハワイ州政府が振り出したのはFirst Hawaiian Bankでした。

実際にかかった手数料

Territorial Savings Bankはハワイローカル銀行でみずほ銀行とも取引がなかったので、手数料は割高に。

基本的に、小切手の額面と手数料は関係ありません。

First Hawaiian Bank

外貨受取手数料:2,500円

コルレス先支払手数料:$30.0(3,439円)

合計:5,939円

Territorial Savings Bank

外貨受取手数料:$45.60 (5,176円)

コルレス先支払手数料:$100.0(11,353円)

合計:16,529円

 

その他:送金手数料:5,500円(両銀行分合計)、郵便料金+印紙代(合計数百円)

注:コルレス先支払手数料とは何か?海外の銀行は日本の中央銀行に当座預金を持っていないために資金のやりとりができません。それを解消するために他国の中央銀行に当座預金を持つ提携銀行を介して資金を動かします。その際に徴収される手数料です。

ざっと計算すると、一小切手あたり最低手数料は8,000円以上かかるということになりますね。

海外小切手換金のための手続き

今回は、私が口座を持っているみずほ銀行の支店に赴き必要書類を書いて取り立てをしてもらいました。

行員さんは慣れていないようで、手続きには結構な時間がかかりました。あまり頻繁に行う業務ではないので仕方ないですね。

慣れていれば多分10分ほどで書き終わる書類なのですが、奥の方にいる上席に何度も確認を取りに行ったり、書類をコピーしたりと、結局1時間程度時間がかかったでしょうか。

書いた書類は一種類だけです。2銀行分で合計二枚。今回私は米ドルのまま、みずほ銀行のドル口座に入金を依頼しました。

私は米ドルの使う予定がありました。外貨を日本円に変換して入金を依頼すると、入金時に為替手数料が取られます。

この書類はその銀行の書類なので、行員さんの目の前で行員さんと話をしながら記入します。

なので、書き間違うことはないと思います。

小切手が相手から振り出されたものや、政府が振り出したものであれば問題はないと思いますが。

もし私のように自分で自分宛に小切手を振り出す場合にはその書き方を知っておいた方がいいですね。

上の画像は実際に振り出した小切手です。

  • Dateはその小切手を書いた日付です。通常その日から60日〜90日は有効となります。
  • PAY TOには受取人の名前を英語で書きます。
  • THE ORDER OFには支払い金額を英語で書きます。数字ではありません。
  • $の部分には、支払い金額を数字で書きます。
  • MEMOは覚書なので、基本何も書かなくてOKです。
  • 右下には振出人、つまりあなたの名前をサインで書きます。念のためローマ字でも書いておきましょう
  • そして、裏面にもサインをしてください。これは受取人としてのサインです。

 

特に間違いやすいのが、2行目のTHE CHECK OFの部分ですね。

ここには英語で金額を書きます。上記の例ですと$10,000の小切手なので、TEN THAUSANDと書きます。

もし、$12,500ならば、TWELVE THOUSAND FIVE  HUNDREDと言う風に書きます。

一番下は、振り出し人の署名、サインです。

そして、大事なことは、この小切手の裏に自分のサインをすると言うことです。

行員さんから指示されるとは思いますが、慣れていない行員さんの場合忘れるかもしれないので、注意してください。

これら手続きをしても、振り出し口座に十分な預金がなかったり、書類が不備で取り立てが失敗した場合でも、上記の手数料はしっかりと取られますのでご注意を!

 

最後に、この小切手の一番右上に「99」と書いてありますね。

この番号がこの小切手の番号です。一番下にずらずらと数字が並んでいるのですが、この数字は使いません。

銀行の取り立て書類にも「小切手番号」を書く欄がありますので、間違えないようにしてください。

 

その他の注意

小切手の金額が大きい場合、結構警戒されます。

別に私は怪しいものではなく、仕事の途中にスーツ姿で行ったのですが、それでも、「換金できるかどうか確認が必要です」と言われました。

実は私、去年も同じ支店で同じくらいの金額を取り立てしてもらっているので、「昨年もこちらでやってもらいましたよ」と告げて、そのまま手続きを進めてもらいました。

ですがそうでなければ、「翌日もう一度来てください」っていうくらいの流れでした。

これを避けるには、そのお金がなんのお金なのかを示せる証拠書類を持って行ったほうがいいと思います。

必要な持ち物一覧

  • 免許証などの身分証明書
  • 銀行印
  • 通帳またはキャッシュカード
  • お金の出どころがわかる書類
  • 自分の口座からの振り出しの場合、口座残高のコピー

現金化できるまでの日数

さて国内の銀行に取り立てを依頼して日本の預金口座に着金するまでの日数ですが、それはその日本の銀行と相手の銀行に取引があるかないかで変わってきます。

取引がある銀行の場合は数日で着金します。

取引がない銀行の場合は、 一ヶ月前後日数がかかると思っておいた方がいいでしょう。

ちなみに、私が手続きをしたのが10月11日。そして本日が10月30日。

すでに向こうの銀行口座からは引き出されているのですが、みずほの口座には着金してません。

まとめ

今回は外国銀行の小切手現金化についてまとめてみました。

日本では馴染みのない小切手ですが、相変わらず米国では現役です。

今回、実は別件で、ほとんど使用していないアメリカの別口座を解約しようとしました。

アメリカの銀行口座は、一定期間取引がないと毎月10ドル程度の口座管理料を取られるのです。

電話をかけて口座解約を申し入れたところ、気軽に応じてくれました。

ですが、その口座には60ドルが入ったままでした。

この60ドル、セブンイレブンのATMで降ろそうとしたのですが、ダメでした。
多分最低引き出しの基準があるのでしょう。

電話の現地銀行員は気軽に「60ドルの小切手を送りましょうか?」と言ってくれましたが、丁重にお断りしました。

少額小切手、、、、手数料を考えると、諦めるしかないですね。

60ドルの小切手をもらっても、手数料やら手間やらで手元にはほとんど残りませんからね(泣)

やっぱりこのシステムは不便です。

はやく仮想通貨の世界が一般化して、通貨のやりとりがもっと簡単になればいいですね。

しかし、マネーロンダリングの問題がありますから、そんなに簡単ではないか!?

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