今年は大きな台風が日本を襲い、多くの被害が出ています。
かくいう私も、幸い怪我や避難しなければならないような事態にはなりませんでしたが、所有物件の汚水処理タンクの蓋が飛んでいって、大変なことになったり、築3年の物件の屋根のトタンが剥がれたりと、被害を被ってしまいました。
そんな中で耳に入ってきたのが、幾つかの自治体でのペット騒動。
命の危険が差し迫って避難を余儀なくされた人であっても、そのペットは同伴禁止という内容です。
2019年10月14日朝、「中1男子」というワードがツイッターのトレンド欄に上がった。埼玉県川越市で浸水した自宅の2階から消防ボートで救助されたという中学1年生の男子生徒が「猫を飼っているので避難できなかった」と述べたという報道(14日朝・朝日新聞デジタル)
上記SNSが騒動のひとつのきっかけであったようです。
ペットを避難所に連れて行けないって、辛すぎます。
家族の一員として飼っているペット。
そのペットを同伴できないと言われたら、あなたならどうしますか?
私も仔犬を買っています。
ペットを連れて行けないのなら、避難所にはいきません。いや、行けるはずがない!
ペットは避難所には入れないのか?
ペットが避難所に入れないという規則も法律もありません。
事実、環境庁は「ペットを同伴することが基本である」とガイドラインで記しています。
しかしその一方で、このガイドラインには強制力はなく、最終的にはペットの受け入れは各自治体や避難所の運営に委ねられているというのが現状です。
つまり、心ない運営者の独断と偏見による裁量と言うことができます。
あなたは自分のペットを見捨てて自分だけ避難できますか?
ペットを飼っていない人には理解できないのかもしれません。
しかし、家族同然というよりも、家族の一員として一緒に生活しているペットです。
災害にあって死にそうになっている状況で、見殺しにすることがわかっていて、置いていけるでしょうか?
それがもし自分の子供だったらどうでしょう?
「人間の子供と犬や猫などのペットとは違う」、そういう人もいるかもしれません。
ではその考えは、動物虐待と何が違うのでしょうか?
「アレルギーのある人や、犬嫌い猫嫌いの人もいるんだ」と主張する人もいるかもしれません。
確かに命に関わらないのならば、そこにペットを連れてくるなという主張も受け入れざるを得ないかもしれません。
ですが、人間でも、吐きそうになるような臭いの人もいれば、そばにいたくないような人間もいませんか?
人間が最も大事で、それ以外は軽んじていいというのは、あまりにも傲慢なように思えます。
避難所に行かざるを得ない場合のペットへの対処法
では、どすればいいのか?ということになりますね。
避難所へのペットの受け入れはそれぞれの自治体や避難所の裁量であると書きました。
そうであれば、交渉の余地はあります。
彼らの主張は、
アレルギーを持っている人もいる。
狂犬病などの伝染病が心配だ。
放し飼いにされて怖い思いをする。
無駄吠えや泣き声が不愉快。
など
となります。
避難所がペットを受け入れないという場合の対処法
上記を踏まえた上で、飼い主ができることは以下のようになるのではないでしょうか?
狂犬病や各種ワクチンの接種証明を見せる。
持ち運び可能なゲージやキャリーを持ち込む。
首輪やリードをつけて(たとえ猫でも)、放し飼いをしない。
餌も持参する。
無駄吠えや泣いたりした場合は、外に連れ出すなどして、他人に迷惑がかからないように責任を持つことを伝える。(
最悪の場合は室内ではなく、室外にキャリーなどで同伴し、家族がなるべく近くに居れるように依頼する。
もし、これらを申し出ても拒否されるようなら、あとはあなたの判断です。
少なくとも私は、拒否されたからと言って、自分の愛犬を見殺しにはできません。
まとめ
確かに、犬や猫、ペットを飼っている人の中にも不埒な人はいます。
- 散歩に行くときにも糞尿のための備を鼻からせずに、知らん顔している人。
- 必要なワクチンなども接種させていない人。
- 不潔な状態で飼っている人。
しかし、多くの人にとって、ペットは家族の一員なのです。
そして彼ら彼女たちは、生き物なのです。
いったいどのような権利で受け入れを拒否しているのでしょう。
そういえば、海外に行けば、ほとんどのホテルはペット同伴可能です。特別な許可も必要ないですし、その辺りをリードをつけて犬を連れている人をよく見かけます。
お店の多くもペット同伴可です。
一方、日本のホテルでペットを連れていけるところはごく限られています。お店も然りです。
これは民度の違いなのでしょうか、文化の発達レベルの違いなのでしょうか?
話がそれましたが、もしあなたがペットと一緒に暮らしていらっしゃるのでしたら、上記を参考に避難所に持っていくべきものをあらかじめ用意しておくことをおすすめします。
できることなら、あらかじめ最寄りの避難所の運営者にコンタクトを取り、確認、交渉しておくほうがいいかもしれませんね。あなたの可愛いペットのために!