911(991.1)とパナメーラSEハイブリッドの乗り比べレビュー

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今回は、現在の愛車である991.1カレラと、前愛車であったパナメーラSEハイブリッドの乗車感想です。

今更ですか?という感じかもしれませんが、ご参考になれば幸いです!

結論としてどちらがよいということではなく、ポルシェといえども全く違った車という感じです。

評論家の記事などでは、パナメーラは911に近いと評していることもありますが、正直言って、全く違いますね。

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パナメーラSEハイブリッドの乗車感想ー居住空間


パナメーラSEはプラグインハイブリッドで、定員4名のラグジュアリ―クーペ風セダンといった感じです。

4人がゆったりと乗車でき、快適性という観点では、どのようなセダンとも伍することができる車両だと思います。

これまでに乗っていたメルセデスCLSやEクラスなどと比較しても、後部座席の居住空間は十分に確保されており、シートも堅からず柔らかからずで家族や友人の評価も高かったです。

各シートは比較的大きくてゆったり座れました。

運転する楽しみも十分ありつつ、助手席や後部座席の乗員がくつろいで乗れる最高の居住空間だった思います。

また、トランクはハッチバックになっており、ハイブリッドにかかわらず収納量は十分。

大きなスーツケースを2つ積んでもまだ余裕がありました。

 

パナメーラSEハイブリッドの乗車感想ードライブフィーリング

パナメーラSEハイブリッドは自宅でも充電が可能で、走り始めはモーターで駆動します。

なので、スーと走り出し、とても2tを超える車重だとは感じません。

ステアリングのフィーリングはそれまでのCLS シューティングブレークとの比較で、軽くて鋭敏で「これ、やっぱりポルシェだね!」と感じました。

ステアリングを少し切るだけで鋭敏に鼻先を回転させます。さすがです!

フロントにエンジンを積んでいるにもかかわらず、とてもフロントが軽く感じ、操作も楽で、運転していて楽しい感覚も十分です。

大きさで問題があると評する人もいます。確かに車幅が1900mmを超えていますし、車長も長いですが、個人的には取り回しに困ったことはありません。

たまーに都内の駐車場では「重量の問題で駐車いただけません」というところもありましたが、よくブログなどで書かれているような、都内駐車場難民になったことは皆無。そこいらのコインパーキングにも問題なく駐車できました。

さらに、911との比較ではむしろパナメーラの方が駐車しやすいと感じました。その理由は、911は2ドアでドアが大きいので、幅が狭い駐車場の場合、ドアが十分に開けられず乗降に苦労しますが、パナメーラは車幅こそあるものの、そのようなことで困ったことはなかったです。

静寂性と俊敏性を兼ね備えた動力性能

わたしはこれまでプラグインハイブリッドには乗ったことがなかったのですが、ポルシェ パナメーラSEハイブリッドの動力性能はとても素晴らしい、との印象があります。

走りについては全く不満はなく、電動モーターとエンジンの組み合わせは最高でした。

20km(冬場は13km程度度)程度はモーターのみで走行可能で、トルク感も十分で、電気自動車に乗っている感覚が得られました。ヒュイーンという感じです。

また、少しアクセルを踏み込むとスムースにエンジンが始動し、さらに車両を後方から蹴りだしてくれます。

にもかかわらずモーターからエンジンへの切り替わりはシームレスで同乗者に気づかれない程のレベルの高さです。

高速での追い越しやアダプティブオートクルーズによる走行は快適そのもの。

安定感はメルセデスのEクラスやCLSの比較にはなりません!

また、荒れた道路でのショックの吸収も秀逸で、車両も揺れず本当にうまく処理されていました。

そんな状況だったので、実は、今回の車両の買い替えでは971の4Eハイブリッドが候補だったのです。

ですが、NA最後の911は2016年式が最後。今後はどのメーカーもハイブリッドから電動に移行していくわけですから、程度の良いNAの911をそれなりの価格で乗れるのは最後のチャンスかもしれない!との思いが、今回の911への乗り換えの背中を押しました。

 

911 991.1カレラの乗車感想ー居住空間

これは、、、、狭いです!

当然ですね。だってこれスポーツカーなんですから。

居住空間に言及すること自体間違っとる!と叱られそうです。

パナメーラと比較するまでもないですが、シートは適度に硬く悪くありません。シート自体スポーツタイプで包まれ感が高いです。

居住性はないとしても、後部座先がとても便利です。

以前、ボクスターをレンタルしたことがあるのですが、荷物の置き場に苦労しました。帽子一つ置く場所がないのですから。

その点、911なら、ちょっとしたかばんやジャケット、買い物した時の荷物の置き場としては十分です。

前席のヘッドクリアランスも私には全く問題なし。

911の後部座席は人が乗れるか?

これは、乗れる!といえば乗れます。乗れないと言えば乗れません。

クーペタイプのため、ヘッドクリアランスがほぼないので、身長が160CM程度を超えれば、体を斜めにすることになりますが(センターコンソールをひじ掛け手として、それにもたれかかるというイメージ)、前部座席を少し前に出せば、フッドクリアランスは何とか確保できます。

シートはまさしく補助的なものなので、快適性は全くありません。

だから快適に乗車できるとは言えませんが、たまのことなら後部座先に人を乗せて移動することは可能だと思います。

それでも長距離は無理でしょうね、、、

911 991.1の乗車感想ードライブフィーリング

porsche 911 gt2rs, porsche 911, gt2rs

Toby_Parsons (CC0), Pixabay

なんといっても、今回はドライブフィーリングを味わうために買い替えたのです。

感想は、、、、、

人によるかな(笑

アクセルはパナメーラとの比較で少し重く、モーターで発信するパナメーラSEハイブリッドよりものろのろと走り始めます。(もちろんアクセル全開にすれば話は違いますが)

そのおかげで?随分と安全運転になると思います。

そういえば、今回任意保険が年間25,000円程度安くなりました。(嬉しい誤算でした)

中古での車両価格自体は倍では効かないほど高いのにもかかわらずです。

保険会社曰く、991.1の方が事故のリスクが低いという統計結果があるからですとのこと。

なんとなくわからないでもない。911に乗り換えてからむしろ安全運転になったような気がします。

パナメーラSEハイブリッドの場合は、滑るように走り、アクセルを緩めると滑走状態になります。多少回生しているのでしょうが、あまり感じません。

一方の911はアクセルを緩めるとエンジンブレーキがかかります。

スポーツモードで走行していると、7速に入ることも稀です。

つまり、一生懸命アクセルを踏んでやらないとスピードを保てないのです。

横に乗っていた妻曰く、「この車スポーツカーなのに、なんとなく遅いね。頑張ってスピード出しているっていう感じ。気が付いたらトラックや軽四にも追いこされてるし」と言っていました(笑

確かに、NAなので、回転数が低いとトルクも足りず、又エンジン回転を上げることで、あの独特なポルシェサウンドが楽しめるのですから、積極的にエンジンを回す!ということになってしまいますね。

つまりちょっと気を抜くと、トラックや軽四よりも遅くなってしまうのですから、安全といえば安全です。(そういえば最近の軽四は速いですね。スピード出して怖くないのかな)

 

991.1エンジンサウンド

ところが、いったんその気になってアクセルを踏み込めばあの独特なポルシェサウンドを楽しめます。

爆発的な加速感は、、、、ありません!ですが、車重が軽いのである程度エンジン回転を上げると十分な加速能力を発揮してくれます。

パドルシフトでギアを落としてやると結構な加速感を味わうことができますが、それはやはりNA独特の加速感です。決して爆発的ではない。

エンジン回転の上昇とともにパワーを絞り出しているという感覚がスポーツカーを楽しんでいる醍醐味かもしれませんね。

電子制御はされているのでしょうが、自分で操縦しているんだという感覚が強いです。

もっと速度を上げたいという衝動が出ないわけでもないですが、4~5000回転くらいまでエンジンを回して、前車に追いついたらしばらくおとなしく走行する、、、、そんな運転になっていました。独特の加速感を楽しむという感じですね。

なので、これまでよりも車間距離が長くなっていました。

速く走ろうと思えばいつでもできる、だけどそんなに気張らなくてもこのサウンドを聞きながら流せばいいじゃない、というこれまでには味わったことのない感覚です。

911 991.1カレラへの不満点

porsche 911 gt3, porsche, 911

Toby_Parsons (CC0), Pixabay

もちろん大きな不満はありません。

ですが備忘録として数年後に自分がどんな感想をもつか、その時に乗り出したときにどんな風に思っていたかを書いておきたいと思います。

1. 足が固い

これは当たり前ですね。このままサーキットにも行ける車両なのですから。それにしても一般公道の荒れた道では車体が揺れる揺れる!

パナメーラはエアサスだったので、余計に揺れを感じます。揺れというより、ごつごつという感じです

 

2. ドアが重くて、乗り降りが大変

ドアが重いのは、一枚のドアが大きいから仕方ないです。それぐらいの大きさにしないと、後ろに物を乗せるときや人が乗ることができなくなりますからね。

でも、妻から大ブーイングの嵐です。

車高が低いので、乗り降りが大変なのです。特に女性がスカートをはいていると大変だと思います。しかしこれが私の愛車だから、「妻よ、慣れてくれ」というしかないです。

3. おしりの出っ張りで、車両を寄せられない

ポルシェ911の魅力はRRで、そしてそのためにお尻の部分(フェンダー)が出っ張っている姿。

これが魅力的だという人が多いですし、私もそう思います。

しかし、慣れるまでは、それをぶつけるのが怖くて車を寄せられません。

特に駐車場への入出場の際の発券機!

寄せられません(泣く。しかも車高が低いので駐車券をとったり入れたりするのが大変です!

ましてや私の愛車は左ハンドルです。

今のところ、いちいち降りて駐車券を取っています、、、、いつかなれるだろうか???

 

 

まとめ

車は実用性を求めるのか、趣味性を求めるのかによって選ぶ機能が異なってきますが、これまではどちらかというと実用性を優先しつつ、ドライブフィーリングも捨てがたい!という選択でした。

今回購入したポルシェ911 991.1カレラは全くもって趣味性の車です。

実用性がないわけではないですが、実用性が高いとは言えません。

ですが、ドライブしていて楽しいのは断然911です。

何せ、このままサーキット走行が可能な車両なのですから、楽しくないはずがありません。

素のカレラでNAですからトルクは太くありませんが、その分エンジンサウンドは良くなる(パワーがある車よりも回転が上がるため)と思います。

高速を走れば当然楽しいですが、都内を流していても楽しい車です。

峠を走れば、パドルシフトでシフトダウンさせながら走ると、最高の気分になれます。

そういえば、ポルシェは次の911にはハイブリッドを導入するというニュースが出ていましたね。

どう足掻いても、あと4〜5年もすればハイブリッドや電気自動車が主流になってくるのでしょう。

場合によってはガソリン価格の高騰やガソリンスタンドの減少もあるかもしれません。

ですが、全ての新車が電気自動車になったとしても、しばらくの間はエンジン搭載車も無くなりません。

むしろ希少価値が出てくる可能性も低くないでしょうし、そのフィーリングは捨てがたいものがあります。

その観点からは、大事に乗っていきたい車と言えると思います。

 

 

 

 

 

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