緊急事態宣言による補助金や給付、給与や利益補填はどうなっているのか?

時事
padrinan (CC0), Pixabay
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残念なことについに緊急事態宣言が発行されました。

自主規制あるいは自主自粛でなんとか新型コロナウイルスの新規発症を押さえ込みたかったですが、期待に反して発症数は増えるばかりでした。

緊急事態宣言によっても外出禁止などの行政命令はできないものの、この状況を受けて多くの企業や店舗が、世論もあり、休業をせざるを得ない状況になっています。

なんとかこの策が功を奏して一刻も早く新型コロナウイルスの伝染が沈静化することを望むばかりです。

私も一事業主として大きな打撃を受けそうです。

またあちらこちらから不安の声が聞こえてきますので、その現状と対策について記してみたいと思います。

 

 

追記:2020/4/17
政府の発表によると国民への交付金は該当する人に対して30万円としていたところ、国民一人当たり一律10万円を支給することに変更したとの事。

 

10万円と30万円では大きな違いで、30万円もらえると思っていた人からは不満が出て、10万円もらえることになった人からは「助かる」との声が。

30万円の支給の場合、その要件を満たすことは必ずしも容易ではなく、おそらく手続きにも時間がかかるので、「スピード」と言う観点から10万円の支給にも意味あるでしょう。

今生活に困っているフリーランスの方はなんとかこれで当面を凌ぎ(全く貯金がない様な人はこれでは凌げないかもしれませんが)、困っていない人は経済活性化のために使用してもらいたいものです。

 

世の中、なかなか公平にと言うわけには行きません。

今回も雇用主は大打撃を受けています。

お店を閉めることを余儀なくされ、それでも再開のために従業員を確保すべく休業手当を支払い、家賃を支払い、踏んだり蹴ったりですが、国や地方自治体の補助はいまだに不透明。

休めと言われても休めない店主がいても不思議ではありませんね。

中途半端な政策を取れば、結局より大きな被害が生じるのかもしれません。

政治力が試される時です。

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緊急事態宣言で何が起こるのか?

一般的な人の生活に対してはほとんど大きな影響はありません。

しかしながら、パニック的に食糧の不足などを心配して買い漁る人が多く出てくる事でしょう。

自分だけは助かりたい。

 

これが人間の心理ですから。

食料品の入手はこれまでと同じように可能です。

薬局や医療機関も通常通り営業しています。

公共交通機関も通常通り営業しています。

海外のように家から外に出ることを制限されるわけではありません。

しかしながら人はまず自分や家族の安全を確保しようとします。

その結果パニック的な行動が生じてしまう可能性があります。

現在見られている状況は下記の通りです。

 

・マスクの買いだめ

・トイレットペーパーの買いだめ

・お米やパンケーキミックス、缶詰などある程度保存が効く食品の買いだめ

・一部サプリやにんにく、納豆など免疫力強化に効果があると言われるものの買いだめ

・水やガスコンロ、はたまた蓄電池などの購入買いだめ

・空気清浄機の購入

・娯楽機器や本などの購入

 

マスクはどこでも品薄で、当サイトでご紹介したWishでも商品配達遅延が起こっています。

私の海外の友人は急遽マスクの生産を開始してフランスなどに納品しているようですが、需要に供給は追いついていません。

これには、使い捨てでないマスクや手作りマスクで対応するしかなさそうです。

上記Wishでも使いすでてはないマスクはまだ手に入ります。

しかし、

それ以外の行動はパニック心理がもたらしたものやYoutuberやブロガーの偏見記事で出されたデマが元で、実際にはまだ在庫もあり入手可能です。

影響力のある人ほどよく考えてアップして欲しいものです。

肉などが手に入らなくなることは現時点では考え難いです。

ただし、これ以上のウィルス蔓延が地方に波及すると食品加工工場をはじめとする工場の閉鎖が起こる事による品薄の可能性は否めません。

そのためにも、今回緊急事態宣言が出された7都道府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)以外への爆発的蔓延はなんとかして避けなければならいと考えるべきでしょう。

それを避ける唯一の方法は、

移動を極力避ける事です。人との接触を避けること効果的なはずです。

なぜならば、一見健康そうに見えている人がウィルスを持って他者に伝染させていることがあり得るからです。

移動するのならば自家用車や自転車で移動して、必要な用事を済ませたらすぐに自宅に戻る。

そして、重要な事は、今回の感染は空気感染ではないという事実です。

そうであるならば、人の呼吸器からの飛沫を浴びず、ウイルスが付着している可能性があるものに触れなければ、感染はしないはずです。

これだけのことで、伝染病の拡散はほぼ抑えられるはずです。

 

三密を避けようなどというスローガンでは感染抑制は不可能どころか、かえって混乱をきたしかねません。

 

営業資金の確保や給料の補填について

確かに未曾有の事態です。

中小零細企業やフリーランス、個人事業主が営業の停止を求められたとしても、食っていけなければ元も子もありませんので、そう簡単に営業停止には出来ないでしょう。

たとえ新型コロナウイルスに感染しなくても、会社が倒産したり給料が得られず家賃の支払いや食料の購入に支障をきたせば万事休すです。

その意味でこのような大惨事を収縮させるのは至難の技です。

遅きに失した感が否めませんが、簡単に緊急事態宣言を出せばいいという問題ではないでしょう。

安倍内閣としては108兆円の予算を確保したと報じられています。

国としては大変な額の借金が増えるわけですが、実質はその半分もありません。

国内経済を維持し、さらに新型コロナウイルス騒動を終息させるには、全く足りていません。このレベルのことを決議するにも時間がかかる日本の政治、どうしたものですかね?

 

今後の舵取りに期待します。

 

では実際にどのような給付・補填がされるのかを列挙していきます。

生活困窮世帯に30万円、個人事業者に100万円、中堅、中小企業に200万円の現金給付

方針は決まったものの、対象となる条件は給付方法、給付時期について8日にも発表される予定で現時点では発表されていません。

国からの給付なのでそれなりに時間がかかり、用件も厳しい可能性がありますので注視しましょう。

前年同月比で収入が50%を切ったことが条件になりそうです。一月でも前年同月比50%なれば対象になると報道されていますので、緊急事態宣言で休業に追い込まれた場合は対象になる可能性があると思われます。

ただし、アルバイトやパートの方の場合にどうなるのかなど、詳細は不明です。

利益率が小さい企業の場合、売り上げが10%、20%下がるだけで大赤字に転落することは容易に想像できますが、その場合はどうなるのでしょうか?

 

融資(無利子、無担保)

5%以上の売り上げ減少を条件として融資が受けられるとの報道ですが、詳細は不明です。

比較的条件は緩いようですが、融資ですので返済は必要です。

返済がいつどのように強いられるのかは不明です。

 

さらにセーフティーネット融資という制度で、1.2%〜1.9%での条件のゆるい融資も実行しています。

 

日本政策金融公庫 事業資金相談ダイヤル:0120-154-505

 

新型コロナウイルス感染症にかかる雇用調整助成金の特例措置の拡大

4月1日から6月30日まで。

これは休業手当の助成金です。

企業が休業に追い込まれた際に従業員に支給する休業手当ですので、そのまま給料を支払うと対象にならない可能性があります。

雇用保険被保険者でない労働者の 休業も助成金の対象に含められます。

生産指標要件緩和 (1か月5%以上低下)が条件です。

これは売り上げではなく、生産指標要件です。

厚生労働省が配布しているエクセルを添付しておきますので活用してみて下さい。多くの企業が対象になるはずです。

[wpdm_package id=’8174′]
助成率は、4/5(中小)、2/3(大企業) (解雇等を行わない場合は9/10(中小)、 3/4(大企業))と発表されています。

しっかりしている経営者であれば、当制度を活用して従業員の安全を確保し、手当てにより生活を維持できるようにして欲しいものです。

まとめ

私に耳に入ってきた情報としては、とある都内のネイルサロンオーナーは路面店であり、店舗の営業自体は自分で決められる(商業施設は軒並み休館になっています)ことから、緊急事態宣言が出たものの通常通り営業する、と従業員に伝えたようです。

その店舗の従業員は解雇を恐れ、文句も言えず就業せざるを得ないと嘆いていました。しかも、雇われ店長は感染を恐れて無給休暇を取得。

それを許したオーナーは自分は自宅で過ごしお店にも来ず、残った従業員に全てを押し付け、逃亡した店長の分まで無給で働けと指示しているようです。

皆苦しい状況です。

中小企業は存亡の危機です。

ですが、従業員の安全を確保できず、自分は安全なところから電話で指示するようなオーナーにはなりたくない。

助成金では足りないかもしれません。ですがここは歯を食いしばって耐え凌ぐしかありません。

国の助成金や補助を得ることは、税金を納めてきた国民の権利ですからありがたく頂戴しましょう。

何よりも、このウイルスをやっつけて収束させることが重要です。

長引けば綺麗事を言っている場合ではなくなります。

皆で協力して蔓延を防ぎたいものです。

 

 

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