新電力会社への切り替えは政府が思っているほど進んでいないようです。
その理由はいくつかあるでしょうが、新電力会社の数が多すぎて決めきれないという意見も多いようです。
人というのは選択肢が多いとなかなか決断できないものですよね(笑。
決断できないわけにはいくつかあると思いますが、切り替えてもそれほど安くなるとは思えないし、手続きが面倒そうだということが大きな理由ではないでしょうか?
そこで今回は、最新の情報で、安心してほぼ最安値で電力を供給してもらえる会社を比較してみます。2019/5/25現在
電力の使用量が少ない家庭、例えば一人暮らしのような方の場合は切り替えることによるメリットは大きくないですが、二人以上で生活をされている方でしたら、ほぼ間違いなく現在の電気料金よりも安くなりますので、是非参考にしてみてください。
現時点でおすすめの電力会社
一体どこに切り替えればいいのか、答えを先に教えてよ!
くどくど説明するよりも先におすすめの会社を教えてよ!という声が聞こえてきます(笑
私もせっかちなので説明よりも先に答えが知りたくなります。
なのでおすすめの新電力会社4社を先にご紹介します。
現時点でおすすめの電力会社
Looopでんき
★★★★★
基本料金なし、解約料金なし。
地域別の固定従量制で電気料金をわかりやすくした最初の会社。
東京地方安心駆けつけサービスあり。
太陽光発電にも力を入れ環境問題と、災害時の安定供給を目指す。
楽天でんき
★★★★
言わずと知れた楽天が運営する電力供給会社。2018年秋に電力供給権利を獲得して現在顧客獲得に力を入れている。価格体系はLooopでんきを模倣。楽天会員にはポイントでお得感がある。新規契約者には楽天ポイント2000点が付与される。
あしたでんき
★★★
新参ながらも健闘中。Looopでんきを強く意識し、価格で勝負。
若干楽天でんきよりも安い価格を提示することで顧客獲得を図る。
若い企業なので、将来は未知数。
ピタでん
★★
Looopでんきを強く意識している。
他社の価格を少しでも下回る価格の提示で顧客を奪取する作戦。価格はほぼ最低価格を提示していると言えるでしょう。
解約料金が発生する点と、企業姿勢に若干疑問が。
エリア | 料金単価(kWh毎) | |||
楽天電気 | あしたでんき | Looopでんき | ピタでん | |
北海道電力エリア | 29.5円 | NA | 29円 | 28.25円 |
東北電力エリア | 26.0円 | 25.5円 | 26.0円 | 25.25円 |
東京電力エリア | 26.0円 | 25.5円 | 26.0円 | 25.25円 |
中部電力エリア | 26.0円 | 25.5円 | 26.0円 | 25.25円 |
北陸電力エリア | 21.5円 | NA | 21.0円 | 20.75円 |
関西電力エリア | 22.0円 | 21.5円 | 22.0円 | 21.2円 |
中国電力エリア | 24.0円 | 23.5円 | 24.0円 | 23.15円 |
四国電力エリア | 24.0円 | NA | 24.0円 | 23.5円 |
九州電力エリア | 23.0円 | 22.5円 | 23.0円 | 22.25 |
沖縄電力エリア | 26.5円 | NA | NA | 25.25円 |
どの会社を選んでもほぼ間違いはないと思います。
それならば一番安いところを選べば良いということになると思います。
一番安いという点では、おそらくピタでんが一番安いでしょう。なぜなら、この会社は他の会社の価格を見て、それより少し下げるという戦略だからです。
現在も価格戦争を仕掛け、つい最近、それにつられていくつかの地域では価格が下がっています。
ですが、ピタでんには問題がありますので、手放しではおすすめできません。
安心と安さを両立させる。
この観点から、それぞれの会社にそれぞれ若干の特徴がありますので、もう少し詳しく解説していきます。
おすすめ4社の特徴
ではおすすめ順に解説していきます。
Looopでんき
新電力会社の中で人気ナンバーワンと言われる会社です。
北関東大震災の際にボランティアで太陽光電気発電装置を設置する活動をから設立されました。
災害時にも安定して電力を供給できることを願い、自ら太陽光発電を手がけています。
特筆すべき点は、これまでの料金体系を打ち破り、顧客が分かりやすいシンプルな体系を最初に提供したというところでしょう。
メリット
- 基本料金なし
- 解約料金なし
- 地域ごとの固定従量料金制
- 店舗を持たずインターネットで契約
- 再生エネルギーに力を入れている
- 東京地区では、電気のトラブルの際に無料点検サービスを提供
- 顧客サービスの充実しており、顧客満足度は高い
- ネットで電気料金の節約状況が見れる
- すでに多くの顧客を抱えており経営が安定している
デメリット
- 料金の支払いはクレジットカードのみ
- 現時点では必ずしも最安値とは言えない
楽天でんき
楽天でんきは言わずと知れた楽天が親会社の新電力会社です。
電力供給が自由化された当時は、電力供給の販売権利を得られず、某商社系の新電力会社取次店に甘んじていました。
2018年の秋に、新電力会社としての供給権利を得て、現在新規顧客獲得に邁進しています。
電力供給価格については、ループ電気を強く意識して、それとほぼ同じ価格で供給しています。
それだけでは顧客を奪えないので、楽天ポイントを200円につき1ポイント付与するサービスを提供しています。
さらに楽天クレジットカードで支払えば、当然のことながら100人に1ポイント付与されます。
メリット
- 基本料金なし
- 解約料金なし
- 地域ごとの固定従量料金制
- 店舗を持たずインターネットで契約
- 楽天が親会社なので、経営としては当面問題はないと推察する。電力供給価格は最安値レベルである。
- ネットで電気料金の節約状況が見れる
- 楽天ポイントがつく
デメリット
- 料金の支払いはクレジットカードのみ
- 新電力会社としての授業開始は2018年秋なので、顧客対応能力は確立できてない
- 楽天会員でない場合、メリットはLooopでんきと変わりない
あしたでんき
あしたでんきは意外なほど知名度が低いのですが、実は東京電力の子会社である東京電力ベンチャーズ株式会社と昭和シェル石油が主要な株主であるTRENDE株式会社が運営しています。
TRENDE株式会社の設立は2017年8月。
Looopでんきよろしく、太陽光電力に力を入れ二酸化炭素排出削減を掲げています。石油会社が出資する会社ですが、二酸化炭素削減に力を入れているのですね。
ここまでのところ意外なほどシェアが取れていないので、不思議です。
メリット
- 基本料金なし
- 解約料金なし
- 地域ごとの固定従量料金制
- 店舗を持たずインターネットで契約
- ネットで電気料金の節約状況が見れる
- 再生エネルギーに力を入れている
デメリット
- 料金の支払いはクレジットカードのみ
- 理由は不明だが、意外と顧客が少なく撤退リスクは拭えない
- 顧客対応などの情報が少ないので、契約してみないと良否の判断がつき難い
ピタでん
ピタでんは、ある意味新電力会社の風雲児です。
もともと企業向けの小売に参入したのですが、現在は一般消費者向けの電力供給にも力を入れています。
価格体系はやはりLooopでんきを強く意識して、さらに他の企業より0.5円程度安くして顧客を奪う作戦のようです。
ただし、ピタでんには注意すべきことがあります。これまで2回、経済産業省より業務改善命令が出されています。
また、価格を下げすぎたためか、2018年10期の決算は赤字でしたので、経営状態については注意深くみておいた方が良いでしょう。
メリット
- 地域ごと固定従量制として最安値
- 基本料金なし
- 地域ごとの固定従量料金制
- 店舗を持たずインターネットで契約
- ネットで電気料金の節約状況が見れる
- 小規模ながら自らも発電所を有している
デメリット
- 解約金がかかる
- 顧客対応姿勢が他の会社より劣る
- 経営状況に不安があるまとめ
まとめ
今回料金システムがシンプルで分かりやすく、安く、安心して契約できる新電力会社をご紹介させていただきました。
最安値の会社を選ぶのでしたらそれほど苦労しないでしょう。
やはり安くて、そして安心して電気を使いたいものです。
安心とは、顧客対応と、撤退リスクの低さです。できれば顧客への対応がしっかりしている会社とお付き合いした方が気持ちが良いのは間違い無いでしょう。
また、新電力会社の競争はしばらく続きそうなので、解約金がかからずに簡単に再度切り替えられる会社が選択の基準になります。
上記4社は価格の安い順ではありません。
価格が許容できるレベルで、安心して契約できる会社の順番でご紹介しました。
この情報が、あなたの快適な生活の役に立ちますように。
AIでんきが北海道からいつの間にか撤退してて驚いた。Looopより安くてピタでん(f-power)よりちょい高の最安値圏だったのに・・https://t.co/EocZnVsmtv
— 新電力比較サイト⚡ (@powerhikaku) 2019年4月14日