NR1710はどうなんだ!NR1609やV577との比較|Atmosならこれでしょ

住まい
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マランツの戦略的商品であろう NR1710。 評判の良い前作の NR1609とどちらを買おうか悩む人も多いのではないでしょうか?
2019年7月現在、 NR1710は約60,000円まで値段が下がってきています。

対する前作のNR1609は既に約47,000円まで下がっています。その差13,000円。微妙な価格差ですね。

見た目も大きな変更がない新作の NR1710。そうであるならば価格がこなれた NR1609でもいいのではないか?NR1609の評判は相当いいぞ!今が狙い目か!?

これまでYAMAHAのRX-V577を使っていた筆者が悩みに悩んだ末に選んだのは、

 

NR 1710

 

今回は NR1710を導入した我が家での視聴体験をレポートします。

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NR1710とNR1609のスペックはほとんど同じ。

最初に簡単に両機を比べてみます。

AVアンプな訳ですから、肝心なのは音響についての機能(と私は思っています。マニアではないので)

まず、スペック表を見ます。

機能 NR1710 NR1609
DTS DTS:X DTS:X
DTS-HD Master Audio DTS-HD Master Audio
DTS-HD High Resolution Audio DTS-HD High Resolution Audio
DTS-ES Matrix 6.1 DTS-ES Matrix 6.1
DTS-ES Discrete 6.1 DTS-ES Discrete 6.1
DTS-ES DTS-ES
DTS 96/24 DTS 96/24
DTS Express DTS Express
DTS DTS
DTS Neural:X DTS Neural:X
DTS Virtual:X DTS Virtual:X
Dolby Dolby Atmos Dolby Atmos
DOLBY TrueHD DOLBY TrueHD
DOLBY DIGITAL Plus DOLBY DIGITAL Plus
DOLBY DIGITAL EX DOLBY DIGITAL EX
DOLBY DIGITAL DOLBY DIGITAL
Bluetooth Bluetoothバージョン 3.0 + EDR、Class1 Bluetoothバージョン 3.0 + EDR
DLNA
Bluetooth送信機能
eARC
Dolby Atmos Hight Virtualizerにアップデートで対応予定

 

いかがですか?NR1710の方が新機能が少しありますが、ほとんど差がありません。

メーカーさんのMarantzによると、設計を全て見直し、より洗練された音を楽しめる!とのことですが、そこに13,000円以上の価値があるのかどうか? 私の視聴環境はキッチン併設のリビングです!

ごく普通に家庭で「良い音でテレビや映画を楽しむ」のならば、NR1609で十分なように思います。

 

しかし!!

 

「Dolby Atmos Height Virtualizer」がソフトウェアアップデートで可能になるのがNR1710。これがおそらくこの機種の目玉でしょう。(これはバーチャルで5.1chや7.1ch環境でもDolby Atmosが楽しめる新技術です)

なぜなら、Dolby Atmosは現況最高の音響機能ですが、それを楽しむには天井にスピーカーを設置するか、ハイトスピーカーと言われる音を天井に反射させるスピーカーの設置が必要であり、この要件は一般家庭にはかなりハードルが高いはずだからです。

それであれば、音が良いことで評判のMarantzのAVアンプに「Dolby Atmos Height Virtualizer」がついたNR1710は後悔することなくしばらくは使えると考えられるのではないでしょうか?

Dolby AtmosをMarantzで楽しみたければ、結論はNR1710

筆者宅ではYAMAHAの中流機、RX-V577を使っていました。

今でも思いますよ。これが安く買えるのなら、これはこれでありだよねって。

それほどAVマニアというわけでなないものの、できれば良い音響で映画やドラマを楽しみたい。なのでそれほど高額な費用はかけられない。かといってスカスカの音は嫌だ。そんなわがまま親父が、私です。

そしてRX-577は十分は音響環境を提供してくれていました。今までは。しかし!

ひょんなことからDolby Atmosなる、ドルビー社の最新の音響技術が身近になってきていることを知りました。知ってしまったのです。

5.1chや7.1chの比ではない。音が上から降ってくる。まるでその場にいるような音響効果。最新の映画は全てDolby Atmos(ドルビーアトモス)とも言われています。

3Dテレビが鳴り物入りで市場に導入されたのにも関わらず、ある意味泣かず飛ばずで終わったことを思い出しますが (笑。(私のTVも3D対応ですが見るものがない(泣! )

ドルビーアトモスについては、すでに iTunesで配信されている作品の多くが対応しています。
さらに私が愛用?しているNetflixもすでに50作品ほどがDolby Atmos(ドルビーアトモス)対応です。

Apple もNetflixも、そして Amazon もDolby Atmos対応の作品を増やしていくと表明しています。

これからはDolby Atmosだ!

直感的にそう思ったのです。

ただし、私は凝り性のDIY大好きオヤジです。

自宅のリビングはすでに7.1chに対応しています。後少し頑張れば、そう、天井にスピーカーを設置できればリアルDolby Atmosが体験できるのです。

なので、擬似的な「Dolby Atmos Height Virtualizer」に頼る必要もありません。

しかし、しかし、、、、13,000円の違いなのです。

今回購入すれば、少なくとも3年。いや次に何か新しい技術が開発されなければ、4年5年は使うでしょう。

そう考えれば、機能の問題ではなく(Bluetooth送信機能や、eARVは大した問題ではない)、新設計の「素晴らしい音」を自分のものにしたい!その欲望が、13000円の価格差を軽く凌駕したのでした。

 

はたしてNR1710は満足いくAVアンプなのか?

もう一度お知らせしておきます。私は AV マニアでもありませんし、 AV アンプを評価する専門家でもありません。

ただ一般に人よりも少し、「良い音で大画面テレビを楽しみたい」そう思っているであろう人間です。

私の好みは下記の通り。

・クリアーな音が好き
・十分な重低音は必須
・マルチチャンネルスピーカーのセッティングが容易で完璧
・ドルビーアトモスを楽しめること
・ Apple TV があるので必須ではないが、手軽に iPhone の音楽を聞ければ最高!
・できればインターネットラジオも聞きたいな

 

私が今回レポートできるのは、RX577との比較。

結論から言いますと、買い替えてよかった。大正解!ということになります!。

 

 

ヤマハのRX577も決して悪いアンプではありません。

十分な重低音を叩き出し、スピーカーのセッティングも自動でできます。

さらにヤマハ独自の疑似音響システムで、様々な演出を楽しむことができます。

一方のMarantzのNR1710は ヤマハほどバラエティに富んだ音響パターンは楽しめません。

しかしながら、ほんの少し聞くだけで、素人の私であっても、「あ、良い音だ!」と幸せを感じることができるのが、 NR1710だと言えます。

確かにデジタルアンプ的な音だと言われればそれまでですが、決して嫌味な音ではなく、自然でかつクリアーです。

重低音はヤマハ RX 577よりも出ています。

これだけでも買い換えた価値がある。そう思える新機種です。

 

NR1710。肝心のDolby Atmosはどうなんだ!!?

やはり目玉はドルビーアトモスでしょう。

四苦八苦してなんとか天井スピーカーを設置して視聴してみました。

ちなみに、今回Dloby Atmosを楽しむために購入したAmazon Fire TV Stick 4Kは、 現時点では Netflix のAtmosには対応していませんので、ご注意を。もちろんiTunesも見れませんね。

ということで、Apple TV 4KでNetflixのDolby Atmos作品の視聴です。(Amazon Prime Video唯一対応のDolby Atmos作品も楽しみました!)

結論!

 

「 すごい!」これの一言に尽きます。

 

本当に臨場感がヤバイです。
5.1chや7.1chの臨場感も素晴らしいですが、当然その上をいっています。

5.1chや7.1chの臨場感という点では、RX-V577と比較して、NR1710は非常に優秀だと感じました。

NR1710は スピーカーの設定をする際に、なんと六ヶ所もの音を拾って、それらを演算した上で音場を決定するのです。

そのため視聴位置が多少ずれても、大変臨場感のある音を楽しめます。

ましてやそれに上からの音が加わるのです。

ただ単に音が左右前後に動くだけではありません。まさしくその場に自分がいる!そう錯覚させるのがDloby Atmos。

(妻曰く、ドラマを見ていると、俳優さんが話しているのに、後ろから誰かが話しているような声が聞こえる気がするけど、あれ何なの?って(嬉))

それを忠実に、家庭の、それほど AV 視聴に適した環境ではない部屋で再現してくれます。

至福の時ですね!

 

まとめ

今回自宅に設置している AV アンプをヤマハのRX-V577からMarantzのNR1710に交換しました。

目的はより素晴らしい音で、Dloby Atmos作品を楽しむこと。

他にも候補はたくさんありました。しかし価格ドットコムでも人気ナンバーワン!どうせ買うなら評判の良い製品がいいですよね。後々後悔したくない。

結果私の期待に十分応えてくれたNR1710。

暫く至福の時を過ごせそうです。

唯一の不満は、これまでのアンプと比べて高さはなくなり、 AV ラックへの収納が楽になるかと思ったのですが、そうではなかった。

高さが低くなったぶん前後の幅がこれまでのV577より長くなっていたのです。

つまり AV ラック収納時に高さとしては楽に入るようになったのですが、前後の幅はぎりぎりとなってしまいました。

それでも何とか収納できたので良しとしましょう。

ちなみに私の希望していた機能や特徴は全て満たしてくれたということを付け加えこの記事の終わりとします。

・クリアーな音が好き=○
・十分な重低音は必須=○
・マルチチャンネルスピーカーのセッティングが容易で完璧=○
・ドルビーアトモスを楽しめること=○
・ Apple TV があるので必須ではないが、手軽に iPhone の音楽を聞ければ最高!=○
・できればインターネットラジオも聞きたいな=○
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