新型コロナ問題はまだ続きそうですが、徐々に皆さん日常を取り戻しつつありますね。なによりです!
それにあわせて、賃貸住宅での動きも出てきました。
私の賃貸物件でも結婚を機に退去される方や、異動で入居される方がいます。
その時に一つ問題となるのが、保証会社の使用の有無。
昨今は核家族が進み、両親と離れて住む機会が多いこともあり、ほとんどの物件が「保証会社契約必須」となっているのではないでしょうか?
私の物件も「保証会社利用必須」物件になっています。
では、実際のところ保証会社は使わないといけないのでしょうか?
現役大家の本音と、現実をおしらせします。
保証会社は使わないといけないのか?
結論から書きますと、保証会社利用必須という条件になっている物件であっても、保証会社を使わなくても良い場合は多々あり得ます。
賃貸される方にとって、保証会社を利用するとなると、家賃の一ヶ月分程度の費用がかかります。それ以外にも敷金や礼金、仲介業者への手数料として、合計家賃3か月分程度の費用が掛かりますし、保険や鍵の交換代金など、賃貸する場合は結構なまとまった額のお金が必要なので、できれば節約したいですよね。
また、フリーランスの方や年収が少ないという状況の場合、保証会社の審査に落ちてしまうことがあります。
そんな場合は保証会社利用を求めない物件を探すしかないのでしょうか?
くわしく述べていきます。
そもそも保証会社とは?
賃貸住宅の保証会社は、従来の連帯保証人に代わって賃貸人の家賃の未払いを保証して、賃貸住宅の管理会社や大家さんに遅滞なく契約家賃を支払う役割をにないます。
つまり、管理会社や大家さんにとっては家賃の取りっぱぐれがなくなるので、とても安心、かつ、お得なサービスなのです。
私も過去に、半年くらい家賃未納で、挙げ句の果てに夜逃げされたことがありますが、家賃は毎月キチンと保証会社から支払われ、退去時のクリーニング代金も保証会社が支払ってくれた経験があります。
大家としては連帯保証人をつけていても、この様な場合、たとえ管理会社経由とはいえ家賃の請求などやりとりが面倒ですから、大家に優しい制度と言えますね。
一方、賃貸人にとっては親がすでに定年退職して給与所得がなくなっていたり、所得が低いなどの理由で連帯保証人になり得ないケースや、連帯保証人になってくれる人がいない場合には便利なシステムです。
お金で解決できるのですから。
つまり、両方ともに便利なシステムということができます。
ただし、上述の如く、賃貸人は入居時と、毎年あるいは2年に一度の更新時に保証料を支払う必要がありますので、できれば支払いたくないという人もいるかもしれません。
保証会社利用を回避するには?
実はこれ、どの物件も管理会社と大家の取り決めであって、法律や物件で決まっているわけではありません。
なので、管理会社に問い合わせる際に「保証会社を使わないで連帯保証人を立てることで、契約できますか?」と聞いてみることで可能性が分かります。
通常は「この物件は基本的に保証会社の利用が前提になっておりまして」と言われると思います。
この時に、明確に理由を述べることをお勧めします。
管理会社が納得すれば、まともな管理会社であれば大家さんと掛け合ってくれはずです。
管理会社にしても、大家さんにしてもちゃんと家賃を支払ってくれる賃貸人が、早く契約してくれることが望ましいのです。
保証会社利用を外す理由としては、下記のようなものが考えられます。
保証会社の審査に落ちた場合は?
ご自身では保証会社を使って良いと思っていても、年収や職業によっては審査に落ちてしまうこともあります。
これは結構ショックだと思います。ですが、
それでも、諦めるのはまだ早いでしょう。
管理会社は複数の保証会社と付き合いがあり、その特性も理解しています。
審査が非常に厳しい会社と比較的緩い会社がありますので、最初の保証会社がダメだった場合でも、次善の策で、別の会社にあたってくれることがほとんどです。
それでもダメだったら、それこそ、連帯保証人を立てることで契約できないか、大家さんに交渉してもらうこともできます。
あとは大谷さん次第です。
他にも同時に契約したい賃貸人がいて、その方の審査がうまくいきそうな属性(職業や年収)であった場合は、お断りされる事もあるでしょう。この場合は、諦めるしかなさそうです。
大家さんにとっては、そちらの方が楽だからです。
しかし、その様なケースはそう多くないはずですから、できるだけ管理会社(仲介会社)と仲良くなって、親身になってもらえる様にするのが大事なポイントでしょう。
自分が気に入った良い物件はなかなかありません。
仲介会社の担当者に真剣に相談して、仲良くなってもらう、というより、「なんとかしてあげよう」と思ってもらうのが気に入った物件と契約す近道だと思います。