投資の初心者はほぼ間違いなく大損します。でもそれには訳があります。
特にチャートを見て売り買いするFXはもっとも損を出しやすい投資です。
投資や起業、お金儲け|知らなきゃ大損 大衆心理
本日のテーマは、投資や起業、お金儲け、知らなきゃ大損する大衆心理です。
自分が買ったら株が下がり、株はやめたとFXに手をだし、今度は逆張りだ! とドルを売ったらドルが上がる。
ビットコインもそう!ひょっとして神様のような存在が自分の行動を見ているのか?と思わざるを得ない事ってだれでも経験することです。
更に悪いことに、損きりしたらそこから逆に動き始めて、もう少し持っていればよかったと後悔し、それを教訓に次は踏ん張れど、今度は底なし沼のように損が膨らんでいく。
絶望!
なんだこれ?の世界です。でもそれ当たり前なんです。
大衆、群集心理を知らないと、その他大勢の大衆と同じ結果を得ることになります。
皆が儲かっている時に乗っかれば、自分も儲かるのでそれでいいのではと思うかもしれませんが、逆です。
皆が大儲けすることなんてないんです。常に儲けるのは一握りの人です。
特に投資の初心者が実際に経験する事ですし、感じることです。
私も今まで何度失敗したことか。自分には才能がないのだとあきらめて本業に精を出したこともあります。
いえ、いつでも本業には精を出しています!本業は大事ですよ。おろそかにしてはいけません!
本業をしっかりやっていれば給料もしっかりもらえます。
ですけど、それだけでは不安な自分がいる。
将来を考えたら給与収入だけでは覚束ない。だからこそ他の収入やお金を増やすことを考える、ということです。
昔でしたらマル優なんてものがあって、ただただ銀行に預けておくだけで複利でお金がぷプクプクと増えていく時代がありましたが、もうそんな夢のようなことは望めません。(今の若人は知らないですね、、、すみません、私もそんな歳ではないですが)
でも、日本人ってお金のことを話すのは下品だと思っている人が未だに多いのです。
お金に汚いとかという言葉もあります。
江戸っ子は宵越しの金は持たねえ、とか、粋ですなーなんて。
でもそんなんじゃもう生きてはいけません。年金はもらえてもそれだけではまともな生活はできませんから。
なので、本業以外の収入の確保は今の時代必須です、
だからといってむやみに投資すると大事なお金を失ってしまいます。投資は自己責任でと言われるように、投資にはリスクが付き物です。
最近はついに副業を奨励する企業も出てきましたよ。ましてや投資は副業ではないので、会社勤めであっても禁止されるものではありません。本日は投資を始めるにあたって肝に銘じて何度も読んでほしい、大衆心理のお話です。
投資はばくちとは違います。投資と投機は違うのです。
人は、他人と同じことをすると心理的に楽です。皆が同じことをやっているのだから、少なくとも間違いではないだろうと。
特に日本人はその傾向が強いです。
アメリカンジョークにそれをうまく言い表したものがあります。
船から人が落ちて溺れそうです。
アメリカ人に言いました、「飛び込んで助けてあげれば、お前はヒーローになれるぞ」と。
ドイツにはこういいます。「助けてあげなさい。それがルールだから」
そして日本人には「誰でもみんな助けに行きますよ!」と。
日本の教育制度が横並び政策なので余計そうなるのでしょうか。遺伝子なのでしょか?
一時都市伝説かどうなのか、運動会の徒競走でゴール直前に皆で手をつないでゴールさせましょう。
そうすれば優劣をつけなくていいから落ちこぼれさせることがない、ということが実施されているとかいないとかで大騒ぎになったことがあります。
実際に実施されていたのかどうは未だ定かではありませんが。
この議論、賛否両論がありましたが、まことしやかに議論されている時点で日本の国民性を表していると思いませんか?
しかし、これは日本人だけではないのです。
余程意識的に幼少のころから訓練されていないと、人間は群集に迎合します。それが心理的に楽だからです。これから何が起こるかわからない状況で、皆と違う行動をとるというのは、自分の中に確信がなければできないものです。
実はこれが投資においては致命傷になるのです。
更にもうひとつ、世の中の流行について。
女性のファッションは、夏には冬あるいは次の春の仕掛けが練られて仕掛けられます。次のシーズンは「何色でいく」とか、パンツはこのタイプをはやらせる、といった具合です。
特にファッション系はこの傾向が強いですね。(業界関係者からの話です)
つまり、物事が動き出して群集・大衆が気づいた時には既に時遅しということなんです。
事業を始めようと思って、ポップコーンが流行っているからと思って手を出す。白いたい焼きがブームだと聞いて屋台を始める、そうやってブームにあやかろうとした人の大半は失敗しています。ネットで検索すればそれらで失敗した人々のブログがわんさか出てきますよ。
因みに、クリストファー・ブラウンの「バリュー投資」という本には、次のように書かれています「投資家は取り残されるのを嫌がり、マーケットが話題にしている注目銘柄や人気銘柄を所有するのが好きだ。人は、周りの皆が同じ選択をしたという事実に(同じスポーツチームを応援しているファンのように)安心感を覚えるのである。」
この例をうまく利用したのが各証券会社やみん株でも採用されている投資家による人気投票や予想。
皆がどの銘柄が上がるかを投票してそれを公表して投資判断とするものもありますし、証券会社での人気銘柄トップ5や注目株などの一覧をみて投資を判断する人も少なく無いでしょう。
確かに、流れに乗ることができれば儲かるでしょう。株ならまだ間に合うかもしれません。ですが大儲けはできないでしょう。これで儲かるのなら皆大金持ちになれます!
今回お話ししている群集心理と一般的な群集心理は少し意味が異なっています。
投資における群衆・大衆心理
株が上がるのは、誰かが買っているから。
FXで通貨が上がるのは誰かが買っているから。
何かが流行するのは皆がそれを買っているから。
買う人が多ければ、買う量が多ければ買値が上がる。単純です。
同じです。
株が下がるのは、誰かが売っているから。
FXが下がるのは、誰かが売っているから。
何かの人気がなくなるのは、それを買う人がいなくなったから。
理由は様々です。明らかな理由があって、それを知って株を買ったり売ったりすればインサイダー取引で捕まります!
大企業の場合には仕手が入りにくいので安全でしょうか?
株が上下するにはいくつかの要因があります。
- 需給
- 業績
- 経済状況
- 世界情勢
- 政府政策
- 為替
- 著名投資家の発言
これらの複合要因で株価は上下します。そうです上下するのです。
そして、これらの要因を読んで売買しているのは個人であれ企業であれ、投資家なわけです。
勝つ投資家は先を読む
まさしく、投資における群集・大衆心理です。より多くの投資家が上がると思って買えば上り、下がると思って売れば下がる。
そう考えると、これら要因に注視し、トレンドを読んで「仕掛ける」立場になることが勝因ということになります。
限られた情報で、株価やFXチャートを見て(たとえ短期売買でも群集・大衆心理を読むことが大事ですよ)、或いは目に見える流行を見てから市場に入ったのでは負ける可能性が格段に大きくなります。
儲ける人は、あなたがその市場に入った時には売り準備をしています。
相対の場合、買った人はそれを買ってくれる人がいなければ売れません。
白いたい焼き屋。先に始めた人は投資資金を回収して利益を出しています。だからいつでも撤退できます。得た利益で新たな事業に投資できます。場合によっては、自分の店や屋台を後塵に売ることで、出口を確保します。
儲ける人は上がる前に仕込んでいます。その他一部の人はそのあとで仕込む。更にその他大勢の多くの人がそれに続く。
この記事でお話ししている群集・大衆心理とは最後のその他大勢のことです。
儲けられないのは、自分がその他大勢の中に入っていることに気づかないからです。
分かっているようで、実際その立場に立つと見えなくなるものです。
自分が買おうと思ったら下がる。
それは言葉を変えれば、自分が買おうと思った時には既に売ろうと思っている人がいる、ということです。
とても奥が深い話です。何度もなんども読んで、心に刻んでくださいね。少しでもあなたのお役にたてれば嬉しいです。