こんにちは!
今日は中高年の転職について書いてみたいと思います。私も中高年です。転職の経験があります。苦労しました!!
予測はしていましたが、想像をはるかに超えていました。
何とかなるというのは勘違い!普通に探していては全くまともな職はありませんよ。
中高年の転職は思った以上に難しいですよ。
どのような事情で転職をするに至ったかよっても違ますが、通常は40才を超えると転職は難しくなり、50才を超えると至難の技と言われています。
そのような転職の状況ですが、人間は働かないと生きていけません。なのでこれから何回に分けて転職についてお役に立つ情報をお知らせいたします。
今回は、ポジションや年収をあげて転職する場合について、です。
通常どのような会社も、人が足りないから人を採用します
人が足りないとは、人が急遽やめてしまったとか、その部署で増員が必要であるとかですね。
つまり必要な人材を採りたいのです。
そこには当然必要なスペックがあります。採用する側欲しいと思う人材の能力ですね。
例えば下記のようなものです。
人材募集要件の例
- 大学卒業以上の学歴、MBAあるいは博士号取得者優遇
- 募集職種における業務経験5年以上
- 5名以上の部下の指導経験
- 英語でのコミュニケーションスキル
- 他部門との折衝スキル
- ○○業務における△△申請書の作成経験
ここに示しました用件は最上位概念になります。
もちろんこの後にさらに詳しい職務要件が記されると思います。
これらにマッチすると思ったら応募することができます。
これが一般的な転職における募集要件ですね。
インターネットの求人もこんな感じですよね。
ですが、まず知っておいていただきたいことは、インターネットの求人に出ている時点で、それは一般職的募集になっていると言うことです。
ネットで募集している職は余り物?
どういうことか?
実は、募集をかける企業はこれらの要件をリクルート会社に依頼して募集することになります。リクルート会社はこれらの要件に合致する人材をまずは自分たちのプ人材ールの中から紹介しようとします。
ちなみに、リクルート会社はその紹介した方が採用されると、採用される方の見込み年収の30パーセント程度を手にすることができます。
1000万円の年収だと300-400万円ですね!
元手がかからないのでとてもおいしいビジネスです。
エグゼクティブクラスのヘットハンティングになると条件はもっと違ってきます。
その辺の話はまた後日としましょう。
つまり、リクルート会社は手持ちの人材を紹介し、早く採用されればとても利益率の高いビジネスとなるわけです。
そのために、日ごろからインターネットなどで転職希望者のリストを作るわけです。
あなたもこれまでにリクルート会社からのコンタクトがあったかもしれません。残念ですが、それははあなたの能力を買ってヘットハンティングをしているわけでは無いのです。
あくまで企業から依頼があった時のための手持ちのリストに載せてもらうだけです。
エージェントはあなたの職歴を調査し、あなたの能力をレコードし、上記のような募集があったときにロングリストと呼ばれるリストにあなたの職務経歴を簡単に記して募集している企業に提出するために使うのです。
募集した会社はそれらのロングリストから自分たちのメガネにかなった候補者を選定します。
この作業をショートリストを作るとい言います。
つまり、この時点で十数名の応募者の中から数名のリストに間引かれるのです。
リクルートエージェントの選考基準
この時募集をかけている企業は、何を見て選考するのでしょうか?気になりますよね。
その前に募集企業に渡されるロングリストに乗せられる項目をお知らせしましょう。
- 年齢
- 現職会社
- 現職役職
- 学歴
- 転職意向の強さ
- 現在の年収
- リクルートエージェントからの簡単な紹介
ざっとこんな感じです。
いかがでしょうか?想像通りでしょうか?
どのような感想をお持ちですか?そしてあなたならこの項目のどこをを重要視して選考しますか?
見てお分かりのとおりこのリストにはそれほど多くの情報は有りません。にもかかわらずこのリストから落ちてしまう人がいるのです。全員が残ることはありません。
人を雇うというのは簡単なことではありません。雇う側としては人手が足りていないので人を雇いたいのです。ですが一度雇ってしまえば雇用を続けなければならないという義務が生じます。
おかしな人を雇うと組織全体に悪影響を及ぼします。
ロングリストからショートリストに落とし込みそれから面接を繰り返して採用に至るという過程を考えるだけでも分かりになるでしょう。
リクルートエージェントのコメントは非常に重要です!
なぜなら、それ以外の情報は自分ではなんともし難いのです。変更することができません。今更努力してもどうしようもないのです。
年齢は変えられません。役職も変えられません。会社名も変えられません。
何か人よりも光る経歴を持っていることが重要であることは言うまでもない事です。
ですが、リクルートエージェントのコメントはなんとかなります。ここが唯一の突破口です。
55歳を超えると、役職定年になるような会社は今でもたくさん存在します。
そのような中で55歳をこえた人間を転職で採用するということはマレであるということがわかると思います。
通常55歳を超えると役職定年になり給料を減らすことができるのです。それが現在の日本での就業事情です。
なのであなたがそれらの人よりも秀でた職歴を持っているという場合でない限り、55歳を越えればチャンスがなくなると思って間違いありません。
その場合でもチャンスが来るとすれば、リクルートエージェントのコメントが魅力的である場合だけです!
(特殊な職業の場合はこの限りではありません)
まとめ
いかがでしょう?あなたが特殊な職業で、転職者が少ない分野にいるのでなければ、あなたはショートミストにも残れないのです。
つまり面接の機会も与えられないということです。
実際に、これが現実なのです。これまで培った経験や技能などはほとんど考慮されません。それが中高年の転職なのです。
ただし、先ほどお話ししましたように、リクルートエージェントに登録をしておいて、ロングリストに載せられ、ショートリストにうまく入れればチャンスはあります。ですからリクルートエージェントから連絡があった場合には、たとえ今の仕事に満足をしていても登録だけはしておいたほうが良いと思います。あなたがショートリストに残るということは、募集をかけてる企業の担当者あるいはその重役のお眼鏡にかなっているということです。後は面接です。あなたの人柄熱意があれば突破できるのです。
この場合、それまでよりもポジションや給与が上がるということが前提ですね。今の仕事が嫌で転職したいという場合には当てはまらないお話だと思います。
今の仕事が嫌でたまらない。早く転職したい。そのような場合の転職については別の機会にお話ししたいと思います。