今回はパナメーラ970後期、SeハイブリッドのE走行についての記事です。
燃費やら充電やら、あまり記事になっていない内容なのでどうぞご参考に。
ポルシェ パナメーラの3代目が発表されました。
新形パナメーラ、見た目はそれほど大きな変更はなく(専門家に言わせると全く違うと言うかもしれませんが)、フロント周りのエアインテークが大きく四角くなったのが特徴でしょうか?
とは言え、正直なところ、内装や外装はパッと見はあまり変わっていないように見えます。
ですが、スペックは大きく改良されているようです。
例えば道路標識や危険情報を検知する機能や、CarPlay、レーンキーピングアシストやナイトビジョンアシスト、レーンチェンジアシスト、ヘッドアップディスプレイもあるようです。最新機能を詰め込んで、メルセデスのラグジュアリー感に近づいています。
新型パナメーラはパワーアップが売り!
何といっても、今回の新型はターボSが4L V8 ツインターボで、最大出量630ps/6000rpm、最大トルクは83.6kgm/2300~4500rpmとなっています。スーパーカーですね。
また、4Eハイブリッドは462PSから4S Eハイブリッドとなり、最高出力は560PS, E走行距離が50kmから64kmに改善されています。これだけ走れば日常ではほぼガソリン必要ないですね。
これらパナメーラは実はポルシェの稼ぎ頭になっているようで、欠かすことのできないシリーズではありますが、オプションを入れて1500万円~、で納期が1年待ちというのでは、なかなか私の様な庶民には手が出ないのも事実です。
ここにきて見直される中古ポルシェ パナメーラ
ポルシェと言えば維持費が高い!壊れる!修理代は目が飛び出る価格!という印象がありますが、前述のごとくポルシェ社も性能が良いスポーツカーの提供というだけでは生き残れないと、最近の車両は壊れにくく、内装や装備も他社に引けを取らないレベルになりつつも、ポルシェらしい運動性を維持しています。
事実、米国ではレクサスに次ぐ故障率の低さが発表されており、同じドイツのメルセデスよりランクが高いです。
なので、4~10年落ちの中古車できっちり整備がされているのなら、十分購入に値するのではないか、と考えています。
そして肝心なのが、価格ですよね。
ポルシェは値崩れしにくいといわれています。それは総販売台数が少ない事も影響していると思います。なぜなら絶対流通量が少なくなるからです。でもやっぱりポルシェは人気があるのです!
それでも、中古になれば結構値段はこなれてきます。
今回テーマにしているSEハイブリッドは、新車価格1498万円~1577万円 +オプションでしたが、
2020年9月現在、下記のような車両がネットで検索できました。
全国流通在庫8台
2015年、 2.7万km 618万円
2015年、 2.4万km 630万円
2016年、 7.2万km 478万円
22015年、 3.6k万m 549万円
2014年、 0.8万km 628万円
2014年、 5.2万km 518万円
2014年、 5.3万km 518万円
2015年、 6.4万km 550万円
5年で1000万円近く値段が下がるのですね、、、、ただし、ここからはそれほど大幅には値段が下がらなさそうです。
ポルシェのシートは固めにできていますので、5万Km程度であればそれほどくたびれていませんので、見た目も大丈夫ですよ。
ポルシェの何よりうれしいところは、モデルチェンジしても先代から大きく変化させないところ、だと思います。
なので、多少古いモデルでも現行に引けを取らない風貌を楽しめます。もちろん最新型のほうがスタイリッシュではありますが。
ポルシェの電気自動車は走りがいけている!
ポルシェは独特なエンジンとそのチューニングでファンを魅了しますが、時代の流れはEですね。
ここでCo2排出が地球温暖化に関与しているかどうかを議論することはありませんが、世の中の多くの意見は、大排気量のエンジンで燃費の悪い車は「悪」という流れです。
それはポルシェであっても例外ではなく、フェラーリやランボルギーニでも同じです。
そんな時勢に合わせ、ポルシェは近頃電気自動車のタイカンを発表しましたが、人気は高いようですね。
エンジン音は楽しめないけれど、メッチャクチャスポーツらしいです。
電気モーターはトルクが太く、エンジン車とはまた違ったフィーリングが病みつきになるそうです。そして、速い!!
しかし電気自動車は航続距離の問題もあってまだね、、、という方は、結構多いのではないでしょうか?
そんな方には、今しばらくプラグインハイブリッドという選択肢もありだと思います。
電気自動車の走りも楽しめて、かつポルシェエンジンも楽しめる。まさにハイブリッドです。
今回の記事のパナメーラSEハイブリッドは、先代のハイブリッドをプラグイン化して、電池もリチウムにしていますので20年は持ちます。
電動走行距離こそ33.2kmという控えめな公表ですが、もしこれが事実なら、普段の街乗りならガソリンが要らなくなるレベルですね。そして有り余るパワーも楽しめるのであれば言うことなしです。
しかしそれらの実地レポートは多くありません。実際のところがよく分からないのです。
さらに、ポルシェのプラグインハイブリッドにはE-Chargeモードというのがあり、比較的スムースに運航できる場合にこのモードを選択すると、効率よくバッテリーが充電される仕様になっています。
このような情報ですと、外部電源で充電しなくてもよいように思われますが、E-chargeモードでどれくらい充電できるかは実は不明なのです。
実際ポルシェお客様相談センターに電話して聞いてみましたが、「そのようなデータは存在せず、E-chargeモードで充電した場合、実際にどれくらいの距離を走行できるかはお客様ご自身で試してみていただくしかありません」との回答を得ました。
ポルシェ パナメーラ E-chargeモードの実際
ポルシェパナメーラSEハイブリッドは充電設備無しで楽しめるのか?という疑問に答えるために、まず普段乗りの状況をモニターしてみました。
普段乗りとは、外部電源では充電せず、ノーマルモードで都心をドライブしたみた結果です。
結論として、この車両は交通状況によって燃費は随分変化します。
早朝の都心をスムースに走行すれば、おおよそ9~10km/Lの燃費となります。
しかし、夕方の渋滞のある状況では同じルートでの燃費は7km/Lに低下することもありました。
スポーツモードで走ると、渋滞の都心ではおおよそ6km/L程度まで悪化します。
ガソリン代を気にして所有する車ではないものの、参考になるデータではないかと思います。
次にE-chargeモードにして走ってみました。
結果、バッテリーがフル充電されるまでに都心での40km程度の走行が必要でした。これは渋滞の程度や平均走行スピードにも依存するでしょうから、参考程度としてください。
問題は、E-chargeでフルにバッテリーが充電された状態で、メーターに表示されたE走行可能距離は18Kmであったということと、その状態から実際にE走行した走行距離は12Kmでしかなかったことです。
公表33.2kmのE走行航続距離が実際は12Km? いくら渋滞があったとしてもこれはあまりに大きな相違です。
それもあってポルシェお役様相談センター(0120-846-911)に電話したのですが、既述のごとくポルシェ社(少なくとも日本支社)は、把握していないとのことで闇の中です。
ただし、取扱説明書には約18~36kmの距離を電動モーターのみで走行できます、と記述されています。
また、Eチャージモードを使用して高電圧バッテリーを完全に充電することはできません。適度なエネルギー限度までのみ充電可能です、とも記述されています。
これらから考えられることは、外部電源での充電を実施しないでパナメーラSEハイブリッドを使用すると、その性能を最大限に活用することはできない。ということになります。
まとめ
私の感想としては、下記のようなことになると思います。
パナメーラプラグインハイブリッドを外部充電なしで使用すると、
こんな感じでしょうか?
必ずしも自宅に充電システムが無くてもハイブリッド車として楽しめる。
その気があれば充電システムを導入することで最大限の能力を発揮して、最高の走りを満喫できる。
さて、あなたならどちらを選びますか?
ちなみに、パナメーラ970後期ベースグレードも試乗しましたが、ベースグレードはエンジンが小さいのでヘッドは軽く快適ですが、ノーマルでは少しかったるく、スポーツモードで走るとポルシェらしい走りになってくれました。
一方で、SEハイブリッドはバッテリーの分、重量が2tを超えてしまいますが、発進の際は電動モーターが駆動しますので、かったるさはありません。
バッテリーが十分でない場合は、普通のハイブリッドのようにすぐにエンジンに切り替わりますが、切り替わりはスムースである程度スピードが乗っているので快適です。
ポルシェのハイブリッドは燃費を稼ぐためというよりも、クリーンを主張しつつ、ポルシェらしい走りを残したパワフルな走りに重点を置いているように感じます。
その意味では、たとえ自宅に充電システムがない場合でも私はSEハイブリッドを選びます。
そのうちに、外部電源で充電した場合の記事もアップしますのでお楽しみに!