スマホ決済のQRコード決済|Paypayとか?でもこれって損?

クレジットカード
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最近耳にすることが多くなったスマホ決済でのQRコード決済。

よく聞くのはPayPayや楽天Pay、Line Payなどですね。

スマホ決済には、これらQRコード決済以外にもキャリア決済やスマホに非接触ICカード決済といわれるクレジットカードを登録した Apple Pay、 Google Pay などもあります。

最近世間を賑わせているQRコード決済のPayPayや楽天Payなどは百億、二百億単位の「還元サービス」で一気に賑わいを増しているようです。

確かに、還元サービスに乗っかるとお得に買い物ができますが、迂闊にそれを続けていると、結局損することになるかも!?

今回は、QRコード決済が何故今ホットなのか、使い続けて損するのか、得するのかについて解説していきます。

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QRコード決済は何故今ホットなのか?スマホ決済の現状

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日本は現金大国だと言われています。

未だに現金仕入・現金決済を歓迎する個人商店や中小企業は結構たくさんあります。

しかし、それでは政府は困るのです。そして企業も困るのです。それは何故か?

順番に解説しましょう。

キャッシュレス化が進まないと何故政府は困るのか?

日本では、なかなかキャッシュレス化が進みません。

その理由はいくつかあります。

  1. 企業やお店がシステムを入れるために初期投資をしなければならない。
  2. 企業やお店は売り上げに対して4%ほどの手数料を取られる。
  3. クレジット会社から売り上げが支払われるのは2ヶ月ほど後なので、キャッシュ不足になる。
  4. 売り上げや利益が税務署に対して丸見えになる。
  5. 日本は治安が良くて、偽札が出回ることが滅多にない。
  6. 銀行強盗や、キャッシュディスペンサー、お店への強盗も比較的少ない。

これら主な理由です。

では、なぜ政府はキャッシュレス化が進まないと困るのでしょうか?
「東京オリンピックの開催地にキャッシュレス化を進めて利便性を高めたい」というようなもっともらしい理由も聞きます。
しかし、いくらキャッシュレス化が進んでないとはいえ、外国人観光客が行くようなレストランやお店のほとんどはクレジットカードが使えます。

QR コード決済が進んだとしても、ペイペイや楽天ペイなどは日本独自のもの。外国人がわざわざそのアプリケーションをインストールして使うとも思えません。

政府がキャッシュレス化を進めたい理由は大きく分けて二つです。

 

1. 売上や利益の透明化促進
2. 消費者の消費行動をビッグデータとして補足し経済活性を高めたい

 

もちろんこれ以外にも理由があります。キャッシュを使わなくてすめば、お札を刷らなくても済みます。コインもほとんど必要なくなります。これらによる節減効果は大きいでしょう。

キャッシュレスで支払いが済めば、レジの効率化も進みます。それらが進歩していけば無人化店舗も可能になってくるでしょう。

これらを考えると、時間の問題で何らかの形でキャッシュレス化がさらに進んでいくことは明らかだと思います。

お金の流れを補足して、消費者の購買行動を把握し、経済を活性化させる。そのためにキャッシュレス化は必須なのです。

日本でスマホのQRコード戦争が始まったわけは?

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ではなぜ今日本でスマホのQRコード決済の顧客取り合い合戦が始まったのでしょうか?

LINE Pay は大規模な還元キャンペーンを行い、その結果2019年1〜3月期連結決算の 最終損益は103億円の赤字となりました。

対する Pay Pay を擁するヤフーは、そのキャンペーンに関連して183億円の持分法投資損失を計上しています。

これまでスマホのQRコード決済サービスに進出していなかったコンビニの王者、セブンイレブンは、セブンペイで市場参入。今後500億円規模の投資を行うと発表しています。

まさしく群雄割拠。巨額の資金を投じて顧客獲得合戦です。

何故そこまでしてQRコード決済に賭けるのか?

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政府が本腰を入れてキャッシュレス化を推進しています。

これまでのクレジットカード決済では、システムの初期投資費用や売上に対する手数料の問題で、導入をためらう中小の企業やお店が数多くありました。

しかしQRコード決済であれば初期費用はほぼ必要ありません。そして企業が手数料をかぶることで非常に少ないコスト負担でQRコード決済を導入することができるのです。

どの会社も確実な勝算はないでしょう。
ある意味体力勝負です。しかし参入しなければその後の事業展開が相当厳しくなる。そう見ている事業者が多いのです。

それはなぜか?

QRコード決済で得られる事業の旨味は決済手数料ではありません。
各社共ビッグデータが欲しいのです。そして顧客を囲い込みたいのです。

顧客がどこでどのような買い物をするのか?それらのデータが蓄積されることで有利に事業を展開することができるようになります。

逆に言えば、それらのデータ無くして対抗企業とやりあうことは不可能になるのかもしれません。

そのために、現在赤字必死の状態で顧客に利益を還元し、少しでも多くの顧客の登録を仰いでいるというのが現状でしょう。

QRコード決済は利用すべきか?

では顧客の立場として、PayPayをはじめとする QR コード決済を利用すべきでしょうか?

 

結論から申し上げますと、キャンペーンを実施している限り、それを目当てに利用することに利用価値はあると思います。

それを利用することで損をすることはほとんどありません。登録して使用することで、欲しいものが数%から数十%安く買えるのですから。

しいて損をあげるとするのなら、 中途半端に口座に入っている残額を使い切るために、必要ない物にお金を使ってしまうということでしょう。

ただし、使い続けることにメリットがあるかどうかは別の話です。

特に、クレジットカードでポイントを貯めている人にとっては、あまりお勧めできない方法と言わざるを得ません。

クレジットカードのポイントは、一つのカードに集中させて貯めることでもっとも効率よくたまり、また有効に活用できます。

 

 

しかし、QRコード決済はごくごく限られたクレジットカードしかポイントが付与されないのです。

例えばPayPayはYahoo! JAPANカードを登録すれば、最大限ポイントが得られます。Yahoo! JAPANカードの還元率は1%です。

ところが、他のカードを登録するとたちまち0.5%の還元率になってしまいます。

例えば私の場合は、セゾンマイレージゴールドカードでポイントを貯めています。これは自動的にユナイテッドエアラインのマイルに変換されます。1000円で15マイル。つまり1.5%の還元率です。

 

しかもマイルに交換することで、その価値は跳ね上がります。1マイルの価値は、6円から10円程度になるのです。

ほとんどのクレジットカードのポイントの価値は、多くて1ポイント1円です。そのポイントがさらに半分の価値になるのです。

このことから、ポイントを有効活用したいと考えるのであれば、還元キャンペーンやボーナスキャンペーンなどがある場合を除いて、 QR コード決済を好んで使う意味はないという結論になります。

 

そのような決済方法は、キャッシュを持ち歩かなくて良い(現在ではまだまだその域に達していませんが)という利便性のメリットしかないと考えられます。

スマホ決済システムそれぞれの紹介とメリットとデメリット

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それでは、おさらいとして、各スマホ決済のメリットとデメリットを見てみましょう。

スマホ決済には、今回ご紹介したQRコード決済の他に、キャリア決済、非接触ICカード決済があります。

まずはQRコード決済のメリット・デメリット、そしてキャリア決済、非接触ICカード決済の順にお示しします。

QRコード決済

今回ご紹介したQRコード決済は今最もホットなお支払い方法です。

スマホに専用アプリをインストールして、 そのアプリでお店のQRコードを読み取ることで支払いを済ませます。

場合によってはお店がQRコードを読むことで支払うパターンもあります。

お店は高額な読み取り機器を導入する必要がないため、今後導入店が増えてくることが予測されます。

メリット

・クレジットカードを持っていなくても使える。

・導入初期は、運営会社のキャンペーンなどで大きな割引を得られる。

デメリット

・クレジットカードを登録しても、ポイントが付かないクレジットカードがほとんど。

・一部限られたクレジットカードはポイントが付くが、ほとんどが0.5%の付与率。高くても付与率は1%が限度とお得感はない。

 

キャリア決済

まずはオーソドックスなキャリア決済です。スマホなので誰でもどこかのキャリアに入っていますね。

これは主にネットショッピングで使われます。

あなたが加入している携帯キャリア(DOCOMOやSOFTBANKなど)を経由して支払いを済ませるというものです。

支払いは携帯電話会社に電話料金とともにまとめて支払うことになります。手続きも必要なく手軽に使えます。

メリット

・クレジットカードを持っていなくても使用できる。

・クレジットカード番号などを入力しなくて済むので、セキュリティ対策として優れている。

デメリット

・基本的にポイントなどは付与されません。(ただし、クレジットカード支払いの場合、会社によっては通常のポイント還元率でポイントが付与されます)

・コンビニやショップなどで採用しているところはほぼありませんので、 EC サイトでのショッピング専用となります。

 

非接触ICカード決済

Apple Payって聞いたことがあるでしょうか?

iPhoneを専用の機械にかざして支払いを済ませるあれですね。
iPhoneに限らずもちろん他のスマホでも非接触 IC カードが搭載してあれば使えます。

最近は財布を忘れてもスマホは忘れない! という人が増えているのでとても便利な支払い方法です。

メリット

・SUICAを非接触 IC カードとして登録していれば、自動販売機でも使えることが多い。

・コンビニやスーパーマーケットレストラン、EC サイトなど、使用できる場所が増えている。

・一部のクレジットカードでは、そのままクレジットカードのポイントが付与される。(これは嬉しいですね!私のカードはそのままポイントが付与されます)

 

デメリット

・一部のスマホでは、電源が切れると使えない。

・ポイントがつかないクレジットカードが意外に多い。

・クレジットカードがないと使えない。

 

 

 

まとめ

現在顧客争奪合戦が勃発しているQR コード決済を中心に、解説しました。

現金での支払いは面倒です。小銭をもらったり小銭を支払ったりするのはとても面倒なのでキャッシュレスに慣れると、キャッシュでの支払いは躊躇します。

すでにクレジットカードで目的を持ってポイントを貯めている場合は、キャッシュで支払うメリットは何もありません。

しかし便利さだけを取ると十分なメリットを得ることができません。

 

お勧めとしては、自分が貯めたいポイントが貯まるクレジットカードが使える支払い方法を優先することです。

私は現在、 iPhone のSUICAとQuick Payにセゾンマインレージカードゴールドを登録し、使えるところではiPhoneで支払い、 スマホ決済ができないお店ではクレジットカードそのもので決済をしています。

そうすることでユナイテッドエアラインのマイルがザクザクと貯まります。

ポイントを分散させませんので、二人でビジネスクラスに乗って海外旅行に行く程度のポイントはすぐにたまります。

今回の記事を参考に、あなたのライフスタイルに合った決済方法を選んでくださいね。

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