スルガ銀行不正融資カボチャの馬車事件はどうなったのか最新情報

スルガ銀行 お役立ち
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不動産関連の事業を展開する「うちこみ」の新聞に10月、スルガ、カボチャの馬車不正融資に関する特集記事が掲載されました。

また私の独自取材からも最近スルガ銀行に動きがあることが判明しました。

今回は世間からは忘れ去られそうになっている、スルガ銀行不正融資事件について記していきます。

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スルガ|カボチャの馬車事件の経緯

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Sammy-Williams (CC0), Pixabay

スルガかぼちゃの馬車事件とは、詐欺師として逮捕歴もある佐藤太治氏という人物が多くの関係者を巻き込んだ大規模詐欺事件です。

元々同じような手口で何度も詐欺で大金をせしめている佐藤氏。

今回はシェアハウスを活用したスキームを実行しました。

当初真っ当に?シェアハウスを運営していたようですが、法規制によりそのままでは事業が続けられず、合法寄宿舎なるもので事業の存続、拡大を図ったのがきっかけです。

一見順調そうに見える事業も、欲をかいた経営者には単なる錬金術の金の卵。

簡単に言えば、三為業者と言われる中抜き不動産仲介業者や販売会社、そしてスルガ銀行を仲間として展開した自転車操業事業です。

ギリギリの合法寄宿舎、その中身は、見てくれは良いが、リビングルームも風呂もなし。

その物件を「地方の女性が都会で活躍できる場を提供する。家賃は格安で、協力事業者のアンケートやイベントに参加することで副収入を得る。さらに女性たちが職場を探すための職業斡旋事業も行うので(当初、現在竹中平蔵氏が会長を務めるパソナが提携会社でした)それらの収入が事業の基盤となり、実質家賃収入が0でも経営できる!地方女性の夢を一緒に叶える事業に投資しませんか?」というものでした。

この案件は不動産投資であり、シェアハウスを購入して、それを当時のスマートライフ(倒産時はスマートデイズに改名)に運営を委ね、融資返済に十分な家賃が融資返済期間中保証されるというものでした。

もちろん、家賃保証がそれほど長くつづくことに疑問を持つオーナーもいましたが、上記スキームに加え、この事業を継続可能事業としてほぼ独占して融資する銀行があるということで、多くのオーナーはついにこのスキームを信用してしまったのです。

物件の融資は「スルガ銀行」が独占して実行しており、銀行お墨付きの事業であること、これが他の詐欺事件とは根本的に違っている要素でした。

オーナーにも判断の問題はあったでしょうが、まさか一部上場の銀行が、銀行ぐるみで数百億の融資を詐欺事件に融資するとは思えなかったのでしょう。常識的に考えれば、そのような事業に融資すれば、結局銀行にとっては大きな回収不能負債が生じるのですから。

 

スルガ銀行|カボチャの馬車事件のスマートデイズ倒産まで

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geralt (CC0), Pixabay

スマートライフはその後順調に事業を拡大していきました。

銀行が後ろについている事業なので、作れば作るほどスマートライフのかぼちゃの馬車物件は売れていったのです。

業界では、あんなに急拡大して大丈夫なのか?との意見も出ていましたが、人間はよく深いもの。このスルガかぼちゃの馬車と同様のスキームでシェアハウスを販売する業者も追随しました。

その後未だに不可解なことですが、学生企業から発展した、オーシャナイズという会社がスマートライフに出資し、その直後社名をスマートライフからスマートデイズに変更しました。

一説には、オーシャナイズの社長もコロリと騙され、出資した資金は佐藤氏に持ち逃げされたとの話も出ています。

オーシャナイズの出資後数ヶ月。スマートデイズはオーナーに対して、家賃保証の満額は支払えず、当面は月の返済額と同額の支払いのみになると通知しました。

これは、スルガ銀行内でも本事業の継続性に疑問が出て、かぼちゃの馬車案件への融資が滞り始めたからです。

にもかかわらず、スルガ銀行はその後もしばらく融資を続けていました。

そのことによって被害はさらに拡大したのです。

そしてついに融資がストップ

事業計画に記されていた他事業者からの副収入や職業斡旋事業からの収入は微々たるもので、とても本業を支えられるものではありませんでした。

資金繰りに窮したスマートデイズは、怪しい弁護士の指導のもと、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請するものの棄却され、2018年5月15日に破産手続き開始決定を受けました。

シェアハウスへの不正886件、1110億4100万円もの債権額にふくらんでいることが明らかになっています。

その他関連記事は、『スルガ』と検索してください。

 

これらに対しては、[スルガ銀行と交渉を続けながら返済を続けるオーナー]、[途方に暮れて何もする気もなくなって放置しているオーナー]、[すでに他の銀行に借り換えを行なってしまって、やむなく赤字のまま(家賃保証がなくなったので)運営しているオーナー]、そして[弁護団と協力してスルガに対して訴訟を起こしたオーナーたち]とそれぞれの道を歩んでいます。

スルガ銀行不正融資事件その後

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kareni (CC0), Pixabay

当初実現不可能と目されていた弁護団の主張「代物返済」、つまり取得した物件をスルガ銀行に返すので、融資もそれと引き換えに完済とするものは、スルガ銀行が東京地方裁判所の調停勧告を受け止め、実現しています。

この申し立ての肝は、たとえ代物弁済をスルガ銀行が受け入れたとしても、その後オーナーたちには多額の贈与税が課せられ、結局は破産に追いやられる事実でした。

ここについては、国税局との協議により対応がなされていると聞いています。

さらに、当時のスルガ銀行の貸付金利が3.5%〜4.5%と高かったので、属性が良いオーナーは他の銀行に借り換えを行なっており、すでにスルガ案件ではなくってしまっているという事例も少なくないようです。

その様な事例に対しても、スルガ銀行が対応すべきか?という点は悩ましいものです。

しかし、借り換えを実行する際にオーナーたちは多額の違約金を取られているようなので、せめてそれだけでも返済されないか、あるいはもう少し何か救済される方法がないのか、弁護団にて検討が開始されたとのことです。

 

また、すでに本事件は判例となっているので、一人でスルガ銀行と交渉を続けているオーナーについても、弁護団を通じて、あるいは他の弁護士を通じてスルガ銀行と対峙することにより代物返済は可能になると考えられます。

ただし、ぼったくりの弁護士も当案件を法外な報酬で請け負っていると聞いていますので、現オーナーの方は気をつけてください。

本件は弁護士にとってはほぼリスクフリーの案件に関わらず、扱う金額が大きいので、欲に目が眩む弁護士も存在するのです。

当ブログは、節約や稼ぎ、得する情報を発信しています。

その際、調べれば調べるほど、人間の本質に突き当たります。「欲の塊」。

それが人間の本質であると言えば、言い過ぎでしょうか?

欲があることは問題ではなく、欲があるからこそ人類はここまで発展してきたとも考えられます。

中国では、騙すよりも騙される方が悪いという考え方があるようです。

つまり文化やルールは普遍ではないということ。

日本では騙す方が悪いのです。

欲を欲しても、騙したり不正を働かず、真っ当にその欲を満たしていきたいですね^^

 

 

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