スマートデイズの破産とスルガ銀行の崩壊|前代未聞の事態

時事
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スマートデイズは破産へ

スマートデイズは2018年4月18日、東京地裁により民事再生手続きの申し立てが棄却され、保全管理命令を受けたと発表しました。

全く理解不能ですね。オーシャナイズという会社。

十分なデューデリデンスを実施しないで巨額の資本投下をしてスマートデイズの株主になり、その数ヶ月後にはスマートデイズが支払い不能となり、破産にまっしくぐら。

オーシャナイズは、私たちも騙されたと述べているようですが、真実はどこにあるのでしょうか?本当に騙されたとしたらあまりにも脇が甘いとしか言いようがないですね。そのことが今回の民事再生にもつながっているのならあまりにも幼稚と言わざるを得ません。

本件においては詐欺の様相が強く、スポンサーを見つけることもできず、肝心要のシェアハウス管理業務は別の会社、スプリングボードに移行、そんな状況で再生計画など立てられるはずもなく、なぜ民事再生を申請したのか、謎としか言いようがないです。

さらに、元オーシャナイズ監査役がスマートデイズに債権譲渡登記(質権)を設定しているとのこと。どのような財産に設定したのかは不明とのことですが、いかにも怪しいじゃないですか。譲渡担保設定者は別徐権者として担保の私的処分が実行できますので、何を抑えているのかはとても気になるところです。金目の物を全て抑えてあれば、破産されても債権者達には何も配分されないことになります。そもそもどうして元監査役が債権譲渡登記をできるのか?不思議でなりません。

破産することでこれまでのお金の流れはある程度見えるでしょうが、そんなことは鼻から承知でしょうし、管財人によって取り消し処分されるような資産隠しは行なっていないと思われます。そうすると結局債権者は単なる泣き寝入りになってしまうのでしょうか?

 

 

pasja1000 / Pixabay

 

 

 

 

 

スルガ株の暴落

2018/4/18の株式市場ではスルガ銀行の株が暴落しました。暴落率No.1。ここまですでに大きく下げていましたが、堰を切ったように暴落しました。そのきっかけはスマートデイズ融資案件のみならず、全く別のマンション投資の融資においてもスルガ銀行が不正に加担していた疑いがあることを新聞が取り上げたからだと言われています。

スルガ銀行では、融資をつけるために不正を見逃すのみならず、自ら不正に関与して業績を伸ばしてきたとしたら、これはその存在自体が危うくなってくるところです。銀行本体がそのようなことに手を染めるとは考え難いですが、各支店に対してきつい融資ノルマを課して、その結果として不正な融資が横行することはこれまでにも数々の銀行で繰り返された事実です。既に金融庁の立ち入り検査が始まっています。これまでにもスルガ銀行はデート商法によるマンション投資への関与がとりざたされ、スルガ銀行自体はその金消契約は有効であると主張していましたが、その行方は「和解交渉」として世間の知るところではなくなっています。

今回の金融庁の対応はなまじっかのものでは済まされないはずですが、どうなるでしょうか?

不正はなかったとして軽い処分で済まして、後から重大な証拠が出てきた場合には金融庁の面目丸つぶれになりますから、十分な事実関係が把握されることを期待したいですね。

今回、金融庁は何らかの行政処分を貸すことになるでしょうし、それは公に発表されると思います。しかし、融資を受けた人たちへの対応についてはどうなるでしょうか?

スマートデイズ案件にしてもマンション案件にしても、投資家は既に不動産の所有者となっており、登記もされています。その物件をどうするのか、単に金消契約が無効であるとの単純な処理では済まない状況です。

行政指導としてどこまで踏み込めるのか、スルガに不正があったとしても、結局は法的整理を避けられないのか、ここも目が外せない点です。

 

 

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