50代おじさん起業が増えている?コロナで仕事がないなら起業する?

独立起業
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新型コロナウイルス、COVID-19による余波はじわりじわり庶民の生活を蝕んでいるようです。

このウィルスによる最たる被害者は飲食業の方々や旅行業の方々でしょう。

政府による緊急事態宣言や、外出自粛要請により大打撃を受けています。

久しぶりに訪れた町で、それまで結構流行っていた飲食店の跡に店舗募集の張り紙があると、何かとても悲しくなってしまいます。

自分のせいではないのに人生が変わってしまう。それが一部の人間だけではなく、多くの人に影響を与えているということに、今回の新型ウイルス流行の怖さを見ます。

これまでは個人商店レベルの比較的資金力が乏しい事業が、その継続を断念するという状況でした。

しかし経済は回っています。

一つの業態が悪くなるとそこだけで止まることはありません。

回り回って誰の業種にも影響してくるのは当然のことです。

そこでもやはり資金繰りに苦しい企業が、生き延びるためにリストラをせざるを得ない状況になっています。

このような情勢下ですので、十分な退職金を出すこともできず、退職してもらうことになります。

そして、その矛先は50代のサラリーマンに向けられていることが多いようです。

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リストラを告げられたら辞めるべきなのか?

深刻な問題ではあります。

近頃の五十代は、まだ子供も十分に成長しておらず、今しばらく学費が必要な事も多いでしょう。

住宅ローンもまだまだそれなりに残っているご家庭も多いのではないでしょうか?

老後の資金も十分に溜まっているとは限りません。

そのような状況下で、退職を仄めかされた場合に、受けるべきなのでしょうか?

おそらく中小企業のレベルであれば、割増退職金というような厚遇もないでしょう。

残ることのメリットとデメリット

退職を勧められて、それでも残った場合のメリットは、当面の間、給料をもらえるということに尽きます。

一方でこの場合のデメリットは、自分がやりたい仕事もできず、窓際に追いやられ、荒んだ気持ちで生きていくことになります。

私の友人の例を出しましょう。

彼は一流大学を出て、それなりに頑張っていました。

しかし時代は変わり、会社は他社と合併し余剰人員が生じました。

彼の仕事ぶりは、そつなく実直というところですが、逆に秀でるところはありませんでした。

そのような状況なので、合併後間もなく部長職から課長職に降格になり、 それでも辞めるという選択肢を選ばず生き残りをかけました。

彼は、実はこのような事態をずいぶん前から想定し、通信教育で結構多くの資格というものをとっていたのです。(そのような態度がこのような事態を呼び寄せたという考えもありますが、、、引き寄せの法則?)

しかし現実は甘くありません。

事業を行うのに必須の資格であったとしても、その資格を使った実務経験がない限り、転職には全く意味をなしませんでした。

彼はその後も、決してクリエイティブとはいえないルーティンワークを強いられ、年下の上司にこき使われ、ついに50代後半で我慢ならず、割増退職金をもらうこともなく、自ら退職を選びました。

彼の行方は今不明です。

今何をしているかを友人に伝えることもできず、苦しんでいるのだと思います。

私の周りで50代で退職した人たちのその後

もちろん50代で退職した後に、うまくいっている人たちもいます。

ある人は55歳で退職し、他社に転職し今取締役執行役員としてバリバリと活躍されています。

彼の場合前職が55歳で役職定年になるのです。

つまりどれだけ頑張っていても、55歳になると平社員なり、それまで自分の部下であった社員の部下扱いとなるのです。

これってある意味、体の良い首切り?ではないですかね。

企業として仕方ないとはいえ、人間のプライドというものを全く無視しています。

55歳になって給料を下げるけれども、役職はそのままというのならばまだ許せますが、これまでの部下と立場を逆転させるというのは、体のよい首切りだと私には思えますし、耐えられません。事実それを理由に退職した友人はたくさんいます。

 

多くの日本企業が未だにこのようなシステムをとっています。

私が知る限りでは、製薬会社の M 製薬やコロナワクチンで名前を馳せているP社です。

このような場合でも、転職して自分のキャリアを活かせる人は幸せ者です。

しかし、新型コロナウイルスが流行し、経済に打撃を与える現在にあっては、よほど特別な能力を有していない限りのぞみの高くない選択肢だと思います。

 

正直申し上げて、自分のキャリアを活かした転職以外で、50代で退職した人の成功話はあまり聞きません。

テレビでよくやっているような、

退職金をつぎ込んで起業する!

念願の自分の店を持つ!

という人は私の周りには皆無です。

 

現実問題として、50代の起業は可能なのか?

以前にも書きましたが、
私も55歳で会社をリタイアして悠々自適の生活を送る予定でした。

この計画は、ある理由により頓挫しました。

ですが、現在私は4社を経営しています。

リタイアできる身分ではありませんが、お金に不自由することはなく、ある意味充実した人生を歩んでいます。

なので実経験として、50代で会社を辞めるという選択肢はありえると思います。

ただし、その場合においても、数年間の準備があって初めて実現すると実感しています。

つまり会社から退職勧告をされてからでは遅い、ということです。

このように書くとそんなことを今言われても手遅れだ、と言われる方もいるかもしれません。

もしそのように感じられた方には、強くお勧めします。

たとえ屈辱的な状況になっても、自分が自信を持てる次のプランが決まるまで、自ら退職するという選択をしないことです。

転職せず起業するならどんな仕事が良い?

これまで何の野心も持たずに生きれこられたのでしたら、起業などは考えない方がいいです。

私の周りで起業して成功する可能性があると思える経営センスがある人間は、100人に一人いるかどうかの状況です。

私の周りだけの話ではないか?

そう思われるかもしれませんね。

しかし私の周りにも、すでに雇われ経営者をしている人もいますし、某有名コンサルティング会社で活躍していた人もいます。

その人たちを含めて、大変な僭越ですが、成功しないだろうなと予見できます。

人物金それらのバランスを取った采配ができないのです。

そんなレベルの話はしていないと思われるかもしれません。

でもどのような事業をするにも、人物金のバランスなのです。

個人経営で、飲食店、ちを出すなら関係ないだろ?

 

もしあなたがそう考えていらっしゃるのでしたら、非常に高い確率で失敗すると思います。

 

テレビで面白おかしく報道している飲食店オープンの企画番組など、絶対に信用してはいけません。

特に飲食店をオープンさせるには、馬鹿にならない資金が必要になります。

売上が上がろうが上がるまいが、固定費という名の経費が毎日必要で、 気が付けば借金が増えています。

下手をすれば自己破産です。

では、どうすればいいのか?

年代に関わらず、起業して成功するには秘訣があるでしょう。

1. できる限り初期費用がかからない事業を起こすこと
2. 自分がたとえ飲まず食わずでも心血を注げる事業を起こすこと
3. その事業の最大の赤字(売り上げ0。家賃や給与、初期費用の返済などの固定費の支払いによる赤字)が1年続いても耐えられる資金力

この3点が満たされるのなら、チャレンジしてもいいでしょう。

なぜならば、これで失敗してもやり直しが効くからです。

ただし、あなたが実際にすでに50代なら、さらにハードルを上げるべきでしょう。

つまり、上記状況で1年後に利益0の状況でも生きていけるという条件です。

1年後赤字がなくなり利益0で、さらに事業向上させるための資金(広告費や改装費など)があるのなら、その後利益を生み出せる可能性は飛躍的に高くなっているでしょう。

つまり、それなりの資金力を持って、初めてチャレンジできるということです。

資金力もなくチャレンジしたらほぼ確実に失敗します。

企業が生き残るかどうかは、結局は資金力です。

黒字倒産という状況、すなわち、事業は回っているし最終的には黒字になる事業が倒産するという経営です。

これは、Cashがないために起こります。

事業経営営において最も重要なもの、それはCash Flowです。

もし、今あなたが人生の岐路に立たれているのでしたら、ぜひ上記を参考にしてください。

チャレンジなしには成功はありません。

資金繰りがつくのなら、そしてそこに自分の人生を賭けられるのなら、チャレンジするのも悪くないでしょう。

一方で、「これくらいなら、自分でもできるだろう」などという安易な考えで、特に飲食店などの出店をするのは絶対にお勧めしません。

今回の記事が、少しでもあなたのお役に立てば幸いです。

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