外貨預金のメリット?キャンペーンはダメ!ほぼ元本割れに!

ながらく続く日本の0金利政策。今後も日本の金利はそれほど大きく上がることはないでしょう。それは、日本経済と国の借金を考えるとごく自然なことです。

そんな中で、街を歩くと【外貨預金キャンペーン 豪ドル 3ヶ月6%!などと銀行の展示ウインドウにポスターが貼ってあるのに目が行きます。

日本では1年定期の高いところでもネット銀行で0.2%ですから、飛びつきたくもなりますよ。

100万円預けて、3ヶ月後には、15000円(税引き前)の金利がもらえるのですから、数百万円くらい預けたくなりますよね。

しかし、うまい話に飛びつく前に、この記事の注意事項だけは押さえてください。そうしないと非常に高い確率で元本の損が出ますよ。

外貨預金のデメリット

「外貨預金は、日本の預金に比べて金利が高いので預けておくだけで利息がついてお得です」と証券会社員や銀行員は勧めてきます。

しかし本当にそうでしょうか?

順番に整理しながらみて行きましょう。

まず、外貨預金にする際に、金融機関に為替手数料を支払うことになります。

通常銀行では、円を豪ドルに変換する必要があるので、1豪ドルあたり1.5円程度の手数料を取ります(ネット銀行ではずっと安いですが)。

これは、キャンペーンということで、半分におまけします!というものが多いです。

円→豪ドル為替手数料=1豪ドル=0.75円としましょう。

次にこのキャンペーンの3ヶ月が終わった後に円に戻しますよね?そのまま豪ドルで数百万円持っていても使えませんから。

で、この時も為替手数料がかかります。今回はおまけなしです!(笑)

豪ドル→円為替手数料=1豪ドル=1.5円

さて、これは最も単純化したモデルですが、今回はこれで計算してみましょう。

あなたが100万円分、キャンペーンで豪ドル定期にお金を預けた時、3ヶ月後にはいくら戻ってくるのでしょうか?

1豪ドルを81円で計算します。

100万円を預けた時点で、12,345豪ドルになりますので、9,259円の手数料がかかります。

そして3ヶ月後に日本円に戻す時点で、為替変動がない場合、3ヶ月分の利息1.5%がついて、12,530豪ドルになっています。

やった!185豪ドルつまり14,985円儲けた!となりますが、これには税金20.315%=3,044円がかかりますので、手取りは11,941円となります。

さらに!ここに為替手数料が情け容赦なくかかります。

1豪ドルに対して、今回は1.5円です。なので、為替手数料は18,795円。

これをまとめて計算しますと。

100万円ー9,259円(為替手数料)ー 18,795円(為替手数料)+ 11,941円(税引き後金利)= 983,887円

なんと、100万円預けたのに、手取りは983、887円??

そうなんです。これが日本の金融機関がやっていることなんです。

何も知らないでふらふらと銀行や証券会社に行ったり、新聞の広告に騙されると、とんでもないことになります。

年利6%でもこの有様です。

では、外貨預金は本当に全く儲からないのか?

geralt / Pixabay

日本で預金していても利息はつかないし、外貨預金でもダメならどしたらいいのか?

本当に今の日本では、お金を増やすのは簡単ではないですね。

では、外貨預金は全くダメなのか?と言えば必ずしもそうではありません。

下の表をご覧ください。

これは、主要な銀行の2018年10月現在での豪ドル金利と為替手数料から計算したものです。普通預金は、預けて1ヶ月後に引き出したと仮定しています。

この表を見るとわかりますが、住信SBIネット銀行以外では、外貨預金を行う意味はほぼないと思えます。

住信SBIネット銀行であれば、6ヶ月定期であれば、利息が受け取れます。

これで理解できると思いますが、外貨預金は高い利息を求めて行うものではないということです。

外貨預金は、将来の為替動向を読んで、今以上に円安になると思える場合に、住信SBIネット銀行のような手数料の安いネット銀行で実施すれば、多少妙味はあります。

ですが、為替も上がるか下がるかを確実に読むことはできません。そのリスクをとって利息〜2%では、リスクに見合わないように思います。

外貨預金をするのなら

3844328 / Pixabay

それでも、外貨預金がしたいというあなたにオススメするのは、FXです。

FXは証拠金取引です。なので、うっかり調子に乗って取引すると、レバレッジがかかっていますので、あっという間に資金がなくなります。

レバレッジがかかっているという意味は、例えば、1万円で20万円分の外貨を買ったり売ったりできるということです。

なので、ほんの1円や2円為替が動くだけで、数十万円の利益や損失が出るのです。

ただしFX業者の場合、為替手数料が極めて小さいです。

たとえば、豪ドルの場合1豪ドルを買う場合は81.56円、売る場合は81.51円で、その差額を業者が儲けるのです。なので、頻回取引をしてくれるお客さんが望ましいのです。

これは上記の銀行や証券会社の為替手数料と同じ考え方です。

仲値という中間の値があって、買うときに例えば1円、売るときも1円取られるという事なんです。

上記の場合ですと、仲値が81.4円あたりで、売り買いそれぞれ0.02円。ただし、FXの場合数秒ごとに仲値が変わりますので、上記の様に綺麗に上下0.02円ずつにはならないことが多いです。

さて、FX取引ですが、必ずしも頻回取引をする必要はありませんし、レバレッジを効かせる必要もありません。

そしてFX口座でも外貨を買い持ちしていると利息がつきます。仮にこれを年1%としましょう。

上記の場合、スプリット=売り買いの差額は0.05円ですね。

もしこの場合で、100万円分の豪ドルを買って、為替が半年間動かず、半年後に同じレートで売った場合、どうなるでしょうか?

FXで外貨預金シミュレーション

買い=12,260.91豪ドル(100万円分)

6ヶ月利息=613豪ドル(税金20%=122.6豪ドル)=手取り6,126円

売り=999,312円

合計=5,438円の利益

となります。

この方法であれば、外貨でもある程度利息を稼ぐことができます。

ですが、繰り返しになりますが、為替が上がるか下がるかは誰にもわからないのです。

専門家を10人集めても上がるという人と下がるという人に別れるくらいです。

なので、それでも長期に運用する!という場合以外はオススメはしません。

また、FXは簡単に売り買いできてしまいますので、注意が必要です。

為替が変動して利益が出るとつい「売って利益確定」したくなります。

それだけならいいのですが、また違う場面で買って、同じように儲けようとすうると、今度は為替が逆に動き損を出して、狼狽売りをします。

これを繰り返すとFX業者の思う壺ですので、注意してくださいね。

また、特に南アフリカ・ランドなどは利子がとても高くて魅力的ですが、その何倍も為替リスクがあります。私なら絶対に手を出しません。

まとめ

stux / Pixabay

いかがでしたでしょうか?銀行や証券会社の方からは叱られるかもしれませんが、外貨預金にはほとんど妙味はないと言って良いのではないでしょうか。

ただし、長い目で見れば、必ず円安米ドル高になると言われています

また、時々海外に遊びに行く機会があるのでしたら、外貨預金も捨てたものではありません。日本円に変換せずそのままドルでおろして使用すればいいですからね。

今回の記事があなたの資産づくりのお役に立ちますように。

 

 

 

 

 

 

 

関連記事