人生ってつまらないって思ったことがあります。
生きる気力をなくしたことがあります。
バーンアウトでしょうか。
やりがいがなくなり、生きがいを失ってしまう時って、とても虚しくなります。
何をやってもつまらない。やる気がない訳ではないけれど、充実感がない。
そもそも生きる意味を見い出せない。
何のために生きているのか?
そんな悩みを持ってしばらく生きて、行き着いた答えは意外と簡単でした。
人生を生きる意味を知る人はほとんどいない
人生を生きる意味を問うて、即座に答えられる人はどれくらいいるでしょうか?
仏教にはその答えが書いてあるという人もいます。
そうなのでしょうか?
国を引っ張る政治家や、大企業の社長、学校の校長、それら組織の長に立った人でさえ、生きることの意味を明確に答えられるとは限りません。
そのようなレベルの人でも、人生に悩み、自らそれを終わらせる人さえいるのです。
そう考えると少し気が休まります。
生きることの意味を知ることは、それほど難しいのだと。
ここで、世間で言われている生きることの意味を列挙してみましょう
- 生きること、それこそが生きる意味
- 生きる意味とは、人間に生まれた意味=人生の目的である
- 一般的な人生の意味はない:アルフレッド・アドラー(心理学者)
- この問いの答えは存在しない。したがって、いかに生きるかを選ぶべきだ:ニーチェ
- 「生きることの意味」という問いかけに答えるもの「やりたいことをするのではなく、なすべき事、使命を実現していく事」:ヴィクトール・フランクル
とても哲学的です。これらに共通していることは、
生きる事そのものに意味があるという訳ではなさそうだ、という事。
ただし、これは人生が無意味だと言っているのではないでしょう。
仕事ではこんなに頑張って信頼も得ているのに、なぜ家庭はいうまくいかないのか?
自分の子供さえちゃんと指導できないのに、部下の指導などできるのか?
自分の将来が不安で、親孝行もろくにできていない、こんなのでいいのか?
この先自分は、何を目指して生きていくのか?
人生100年時代とは言っても、いずれは死んでいく。歳をとって、投資収入と年金と蓄えで生きていく。それの何が楽しいのだろう。
人は、目標を設定しそれを達成し、あるレベルに達すると、さらに悩みを深めるのかもしれません。
そのレベルに達しても、「人生を生きる意味」を明確に知ることは無いのかもしれません。
人生には大いなる意味があるはずです。
ですが、生きることそのものに意味はないと思うのです。
人生は一度きりです。
どんな人生を歩もうと、一度きりです。仏教には輪廻転生といって、人は生まれ変わると教えられています。
ですが、やはり死んだらその人生はそこで終わりです。
何のために生まれてきたのか?何で生きているのか?
人は様々な理由で、様々な局面でそのような考え方に行き着くことがあります。
街の本屋さんに行けば、それを題材にした本がたくさん並んでいます。
いかに同じような悩みを持っている人が多いかがわかります。
人生を生きる意味。
しかしそれを明確にして、誰もが納得いく答えを出した人はいません。
人生を生きる意味を知るという事
人生を生きる意味を知りたい。どこかにその答えはないか。そう考え、自問自答し、自分の外に答えを探そうとします。
おそらく、自分の外に答えはないのではないでしょうか。
しいて述べるとするなら、人の人生そのものに、そしてどのように生きるのか、生きたのかに意味があるのでしょう。
人生を生きる意味は、自分の使命を全うする事。例えば、それが答えただとして、世の中の人間すべてが、それに納得できるかどうか?
あなたはどうでしょうか?納得できますか?
納得できる人もいるでしょうし、できない人もいるのではないでしょうか?
人はそれぞれです。
- 心が強い人、弱い人
- 冒険心が旺盛な人、臆病な人
- 楽観的な人、悲観的な人
- 積極的な人、消極的な人
- 平和的な人、攻撃的な人
- 一人が好きな人、皆と一緒にいるのが好きな人
- 成長を強く望む人、安全や安心を望む人
これほど人によって考え方や生き方が違うのですから、人生を生きる意味がたったひとつのはずはありません。
しかも、上記のような相反する側面両方を持っているのが人間ではないでしょうか?
そして、その時々によって、どちらかが、どれかが強くなる。
ある時はAが正しいと思え、ある時はBが良いと思える。
人生を生きる意味は存在するでしょう。
ですが、それはおそらく絶対的なものではないのではないでしょうか。
人生を生きる意味、それを探し求めて一生を終わる人もいるかもしれません。途中で絶望する人もいるかもしれません。
中には、一生そんなことを考えることがない人もいるでしょうか。
それが人生。人それぞれの人生があります。
あなたの人生はあなたの人生です。
あなたの人生を生きる意味は、きっとあなたの中にあるはずです。
誰かがあなたに教えるものでもなく、どこかに示されているものでもないのでしょう。
人生を生きるということ
生物は全てこの世に生を得て、子孫を残し、そして死んでいきます。
ただそれだけです。
生態系の中で、弱肉強食の世界を生きる。弱い種は淘汰され、強い種が生き残る。
生きる意味を考えるのは人間だから。
どんな高等生物であっても、人間以外で生きる意味を考えて悩むことはないでしょう。
人間だから悩むのです。
しかし、この生態系の中で、生きることそのものに意味はない。そう悟れば、悩むことはありません。
どのように生きようと、いずれ命あるものは死んでいくのです。
ではどうやって生きていけばいいのか
[人生を生きる意味の答え]などない。そう悟り、次に行き当たるのは、「ではどうやって生きていけばいいのか?」という事。
生きていくためには、目標が必要です。
できれば、何かを達成するというような「GOAL」ではなく、いつまでも追い求められるようなものが良いと思います。
なぜなら、達成目標を設定してそれを達成すると、次のGoalが必要になるからです。
人は何もすることがなくなると、生きる意味を考えることになります。
全く意味のないことをやり続けると、人は絶望します。
よくネットビジネスの勧誘文句を見かけます。
満員の通勤電車から解放され
好きな時間に起きて
好きな場所で、好きなように時間を使い
自由な人生を歩みませんか?
憧れますか?憧れますよね。
そんなことができたら、どんなに幸せだろうか、と。
私は一時それを実現しました。
ですが、経験者として今なら言えます。
もしそうなった時に、本当に自分がやりたいことがなければ、人生を見失います。
そこで、生きる意味を探し始めることになります。
毎日確たる目標もなく生きると、空虚な気持ちになるのです。
さらに、その生活に不安を覚えるようになります。
この生活はいつまで続くのか、続けられるのかと。
私の場合は「常に自分を高め、努力し、何かを達成していくこと。その上で、今を精一杯生きること」それを忘れずに生きていく。
そう考えるようになると、気持ちが楽になりました。
もちろん、時々息を抜くことも必要ですね。
それでも常に何かを極めていく。できることなら、その行動によって誰かが幸せになる。何かの役に立つ。それを続けていきたい。そう考えています。
アーリーリタイアメントという生き方
アーリーリタイヤメントという生き方があります。
欧米のエグゼクティブは、50〜55歳くらいでリタイアして、第二の人生を歩みます。
ですが、これは隠居生活を歩むということではなさそうです。
「今までできなかった、本当にやりたいこと」を追求する人生を謳歌して生きていくのです。
あなたにとって、本当にやりたいことは何でしょうか?
そんなことはわからない、それがわかれば「人生を生きる意味」なんてことで悩まないよ!
そうかもしれません。
では今ここに、生きるのに困らないだけのお金があったとして、あなたが本当にやりたいことを考えてみてください。
何でしょうか?
例え今は仕事があってできなくても、その仕事をしなくても生きていけるとしたら、あなたは何をしたいでしょう。
それがわかれば、きっと人生に意味が出てきます。
そう簡単には見つかりませんし、きっとあれこれと悩むと思います。
ですが、自分が生きていくことの「やりがいや楽しみ、幸せ」を見つけることはきっと楽しい作業のはずです。
ワクワクしながら探してみませんか?
「でも、それが間違っていたら?」
いいじゃないですか、人生に絶対的な正解なんてないんですよ。
人それぞれなんですから。
失敗したら困る?
大丈夫!なんとかなります!あなたの心が折れない限り。
何をしたいかを決める
多くの人は何をしたいかも意識せず人生を終えるのでしょう。
人生を生きる意味を考えているあなたは、そういう意味では幸せなのかも知れません。
なぜなら、そのことの重要性に気づき、悩み、そしてきっと「人生に意味」を見つけるでしょうから。
かくいう私は、悩んだ末に一つの結論に至りました。
私は、これまで
- 自分が好きな時に
- 好きなところに旅行して
- 好きなものを食べて、
- 親や、子供や家族、友人と楽しい時間を過ごせればな〜
そんなことを考えていました。
それはそれで、実現できればいいでしょう。
ですが、そこに主眼が置かれていることに問題があることに気づきました。
それらはあくまで副次的な楽しみなのです。
主眼を別の所に置くことで、人生は見違えるように輝きます。
人は、肉体とともに、心で生きています。
身体が健康であることは人生を歩む上で非常に重要な要素です。
それと同じレベルで、心が健康であることが求めれられるのです。
心が新しいものを求め、何かを達成するために終わりのない努力を続ける、それこそが人生なのだと、今は思っています。
今私はこうやってブロクを書いています。
誰かの役に立つのなら、これ以上の幸せはない、そう感じています。
まとめ
生きること自体に意味はない、だけど人生には意味がある。
あなたが生きていることには必ず意味があるのです。
多くの人は、人生のいくつかの局面で人生について考えると言われています。
青年期を卒業する頃、
仕事がひと段落して子育ても終わる中年期後半、
そして長く生きることができるようになった老年期。
あるいは、何か大切なものや人を失った時、
目標としていたものを達成した時、
決定的な失敗をした時、など。
ですが、答えはきっとあなたの中にあるはずです。
せっかくこの世に生を受け、人間として生きているのです。
考える力を与えられたのです。
人間いつか必ず死にます。生きたいと思っていても生きられないこともあります。死にたいと思っても死ねないこともあります。
ですが、人生は一回きりです。
一回きりの人生なら、精一杯生きませんか?
私の人生は充実して、楽しかった!と言えるように。