さらに、オーナーからの情報です。
スマートデイズはやはり鼻からこの事業を成功させるつもりもなかったかのような言動がオーナー説明会で相次いだとのことです。
前記事でも書きましたが、スマートデイズ の事業モデルは、
- 地方の女性の上京を援助(就職斡旋)して夢を叶えさせてあげる
- 入居者に企業モニターの機会を斡旋して入居者とスマートデイズ 共に利益を得る
- モニター斡旋料、入居者の就職斡旋料をオーナーの家賃保証に当てる
これが基本コセプトだったと言われています。
絵に描いた餅、全く機能していなかったスマートデイズ事業モデル

klimkin / Pixabay
通常シェアハウスにせよアパートにせよ、投資家は自分の買った物件について損益を得るのですが、スマートデイズ はバスケット方式という考え方を主張していました。バスケット方式とは、全ての物件を一つのカゴに入れ、一つの物件として扱うという考え方です。
これにより、満室のオーナーも全空室のオーナーも等しく家賃保証を受けられる。自分の投資物件の空室率を気にすることなく家賃が保証される。
ところが、スタート当時はもとより、現在に至ってもこのモデルは全くワークしていなかったと。
当初入居者を短期間で退去させることで手数料を得ていたようですが、それもうまくいかず、棟数が増えるごとに空室率も上昇。
にも関わらず新規オーナーを募り棟数を増やしていたのです。
中傷に近い噂を聞いて不安になったオーナーや検討中のオーナーに対しても、「それは業界No.1の我々に対するやっかみです」と一蹴。
「根も葉も無い話で、就職斡旋やその他の新規事業も順調です。さらに民泊やレンタル事業も計画していますのでますます経営基盤は強固になってきています」と説明していたとの情報が寄せられました。
オーナーがスマートデイズ を訪れた際には社長秘書の女性がさもありなんと説明し、オーナーを納得させていたとの情報もあります。
(すでに民泊事業は開始して新たなオーナーが投資を始めているようですが、全くうまく行っておらず、こちらも収入保証が打ち切られているようです)
賃貸管理部門の取締役は販売については前社長の大地氏が独断で取り仕切っており何も知らないと述べたようですが、空室率が上昇しており、他の事業収入も伸びていない状況はご自身の管轄。つまり、事業モデルが破綻していたことは承知ということになります。
オーナーへのガス抜きで切り捨て

sik-life / Pixabay
今回行われた第二回オーナー説明会は第一回説明会と随分と内容が異なっていたとのこと。
新たな会社がスマートデイズ に出資?して事業を営む?との発言があったようですが、第一回目には一切出なかったお話がなぜ数日後の説明会で発表されるのでしょうか?
しかも詳しいことは話せないが、保証家賃は下がるものの、全物件を借り上げてくれる企業が現在それを検討中であると。さらにその会社は不動産賃貸会社でもシェアハウス運営会社でも無いとのこと。
全く不可解なお話です。
入居付が十分でなく、家賃外収入も期待できない状況で、全棟借り上げて家賃保証するとなると、何が起こるのでしょうか?
現時点での空室率は60%程度と発表されたようですが、その状況で家賃保証をする会社が存在するのでしょうか?
オーナーを助けるために当面持ち出しを覚悟して、入居率が上がってから投下資金を回収する?あり得ないなしでは無いですが、それはシェアハウス賃貸のノウハウがある会社が勝算を見ての話では無いでしょうか?
この時点で勝算があるのでしょうか?ちなみにスマートデイズは一つの駅に数棟建築して、自ら競合を起こしています。
都内であっても1Kアパートの空室率が上昇してきていると言われている状況でどのように対応するのか?本当にそのような会社が現れたとしたら、社会的には賞賛されるのでしょうが、、、
現時点ではオーナー説明会でのガス抜きと言われても仕方がないレベルですが、悲惨な状況のオーナーとしては信じるしかないというところでしょうが、そんなにうまくことが運ぶのでしょうか?
現社長から、オーナーには自己破産も自殺もさせないとの言があったようですが、逆にそのようなことが起こることを想定しているのでしょうか?
前社長と前創設者は今何を?
前社長は1月12日付にて辞任したとのことですが、現在何をしているのかの情報は開示されていないと。
様々な憶測があるようですが、噂レベルですので当サイトでの公表は控えます。ですが、スマートデイズ 社の弁護士から資金を取り返す!との言動があったとのことですから、ただ単に責任を取って辞任した状況でないことは確かです。
いったいどれくらいの資金を取り返せるのでしょう?取り返すという言動からすると、業務上横領なのでしょうか?それなら悠長なことを言っていないですぐに告訴すべきですし、ほんの数日前に辞任を決議すること自体不可解ですね。
スマートデイズ の創設者については前記事にておしらせしましたが、現在は大金を持って別会社にて東京都内の土地や建物を買いあさっているとの情報が入ってきています。ビデオ王を潰して破産したはずですが、大金を持っているとは、商才がおありのようです。
スルガ銀行は臨戦態勢
さて、本件のほぼ全てに1行にて融資を行っていたスルガ銀行ですが、特別チーム数十名を結成して対応に当たりだしたようです。
オーナーには順番でコンタクトをとり資産状況を把握した上でリスケをするかどうか、どれくらいリスケするのかの対応に奔走しているようです。
これまでのスルガ担当者にオーナーがコンタクトしても、特別チームの管轄になったので、、、、と歯切れの悪い返答があるのみで、そのチームへのコンタクトもままならない模様。
チームが選定したオーナーが優先されるのか、自らコンタクトを図ったオーナーが優先されるのか詳細は不明です。そのことからも、このチームが何を主目的に結成されたのかは未だ不明です。
今後の動向は
とにかく自分たちはむしろ被害者であるとの態度で開催された説明会。一方的に家賃を一切支払わないとの状況を大きな騒ぎなしに切り抜けた?スマートデイズ 。
いやむしろもうスマートデイズ は存在しないようなシチュエーション。新会社は何もなかったかのように賃貸事業で利益を得ていくのでしょうか?
大きな不良債権を抱えることになったスルガ銀行。今後どうなるのでしょうか?
2月末には100万円から数百万円のローン支払いが待っているオーナー達。そしてそれが今後も続き、家賃が入るメドもつかない状況。
自己破産を覚悟する人も増えていると言う。投資責任、自業自得とはいえ、状況はあまりに悲惨だと思うのは私だけでしょうか?
2018/4/18 スマートデイズが民事再生を狙いましたが破産開始となりました。

