電力会社の料金プランを比較して節約を!だけど比較サイトはやばい!

新電力会社
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経済産業省資源エネルギー庁によると、電力会社の切り替えが徐々に進んできているようです。家庭用の低圧は8%に近づき、今後も切り替えが進むものと予想されています。

出典:経済産業省

 

節電に興味はあるものの、あまりに電力会社の数が多いので、どの電力会社に切り替えていいのかよく分からなくなりますよね。

同じく経済産業省によると、2018年5月11日10での登録小売電気事業者数は471者(なぜだか”社”ではなく、”者”なんですね)あるとのことです。

すごい数ですね!

私の場合もいざ電力会社の切り替えようと検討したときに、結構悩みました。

テレビで宣伝しているから東京ガスにしようかな?

いや、携帯がソフトバンクだからソフトバンクでいいか?

でも何か決め手に欠けるな〜。どこがいいのかさっぱりわからない!

そこでインターネット検索することになりますね。

もう少し詳しく調べてみたいなと。

すると、どの会社に切り替えれば一番安くなるのかを詳細に示してくれる、比較サイトが結構見つかります。

その比較サイトを使って、自宅の電気料金が最も安くなる会社を選べればいいですよね。

誰でもそう考えると思います。

しかし、そこには気づかない落とし穴があったのです。自分で調べたときもそうでしたが、今回新たに調べて見てビックリしました。

そこで、今回は電力会社比較サイトの使い方と、電力会社比較のポイントについて解説していきます。

 

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電力会社比較サイトはいくつある?

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2018年8月10日現在で調査した結果です。
私が調べた限り、下記の9つのサイトが電力比較のシミュレーションを提供していました。

エネチェンジ

価格コム電力比較

エネズパ

新電力比較サイト

新電力ネット

電気比較インズウェブ

株式会社新電力

タイナビSwitch

比較情報.com 電気料金

 

さて、それではどのサイトを使って比較検討すれば良いのでしょうか?

どのサイトを使っても同じ結果が出るのでしょうか?

気になるところですね。

電力会社比較サイトのシミュレーションの実験

では早速、調査した結果を皆さんにお知らせしますね。

まずは最大手と思われるエネチェンジを使ってシミュレーションを始めました。

サイトに行って、必要な情報を入れて行き、結果を見ます。

 

 

 

エネチェンジのシミュレーション結果

エネチェンジのサイトで必要事項を入力してシミュレーションしたところ、ピタでんを勧めて来ました。

年間節約額は40,204円になるとのこと。

まじですか?

40,000円も節約できるならいいですよね。

そこで詳細ページに行くと、いきなりピタでんの申し込みページ飛んで行ってしまいました。(汗!)

ここは、その下の青い小さい字で書かれている詳しいご利用条件を確認、、、という所をクリックしないといけないようです。

ん〜ん、なんだかこのやり方は個人的には好きじゃないですね。

なので、念のために、ピタでんのホームページ入って先ほどと同じ情報を入力してシミュレーションしてみました。

結果は、

 

あれれ?金額が違いますね!?

ピタでんでは、39,514円の節約額と出ています。

もう少し詳しくみて行きましょう。

エネチェンジのシミュレーションで、従来の電力使用量を見てみると、6,953Kwhと見積もりでしたが、ピタでんは8,314KWhで見積もっています。

これでは比較にになりませんね。

大量に電気を使用する設定にするほど、節約額が大きくなる傾向にありますから。

仕方がないので、ピタでんのページで再度エネチェンジと同じ電力使用量を月ごとに入力して調べました。

これで両方とも年間電力使用量は6,953kWhになっています。

すると、さらに電気料金の節約金額の差が大きくななってしまいました。

エネチェンジは40,204円の節約、ピタでんのサイトでは31,922円となっています。

なぜこうなるの?

確かにエネチェンジのサイトには下記の但し書きがあります。

電気の使用量や節約額などは、現在のプラン・新しいプランとも ご入力いただいた情報、 お住まいの地域の気象条件にもとづいて12ヶ月分をシミュレーションした結果であり、金額をお約束するものではありません。

引用:エネチェンジ

それにしても、これだけ違いが出るとうっかり信用はできないという結論にならざるを得ません。

 

上記結果を理解した上で、9社のサイトを一気に見てみましょう。

電力会社比較サイトの比較

下の一覧は、全て同じ条件でシミュレーションをしています。

  • 郵便番号=154-001
  • 3人家族
  • 60A
  • 昼間は基本誰もいない
  • 夜間22時以降も起きている
  • 土日も半分くらいは家にいる
新電力会社 従来電力料金 切り替え後料金 節約額 推奨電力会社
エネチェンジ 213,418 173,214 40,204 ピタでん
価格コム電力比較 231,993 193,329 38,664 ピタでん
エネズパ 140,819 124,651 16,168 Looopでんき
新電力比較サイト 238,620 185,436 53,188 四国電力
新電力ネット 不明 112,450 不明 太陽ガス
電気比較インズウェブ 氏名の入力を求められたので比較中止
株式会社新電力 不明 164,952 23,441 メールでの連絡を求められる
タイナビSwitch 208,373 162,393 49,980 Looopでんき(《Looopでんち》をご購入いただいたお客様限定)
比較情報.com 電気料金 199,007 167,617 31,390 ソフトバンクでんき

 

な、なんと!

見事なまでにバラバラな結果になりました。

今回検証した結果としては、新電力会社の比較サイトは参考にはできるけれども、鵜呑みにはできないということが明らかになりました。

このような結果を見てしまいますと、結局どの新電力会社に切り替えて良いのか、判断がつかなくなってしまいますね。

おすすめの新電力会社選定の考え方

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これまで様々なサイトで電力料金を調べたところ、全国どこでも絶対的に安いという会社はありませんでした。

特に、従量課金制、つまり電気の使用量によって単位あたりの電気料金が変わってしまうシステムの会社の場合は、シミュレーションの結果と実際に違いが出る可能性が高いので注意が必要です。(東京電力のような大手は皆この方式です)

従って、上記のようなサイトを使いつつも、最後は自分で詳細を見ていくしかないという結果になりました。

ですが、それが面倒だから新電力会社に切り替えていない人も多いと思います

では、どうやって電力会社を選べば良いでしょうか?

新電力会社の今後

新電力会社の状況と今後を考えながら、あなたにとって最適な電力会社を選定しましょう。

現時点で、新電力会社は、471者が登録されており、競争を繰り広げています。

経産省の報告でも、ますます競争が激しくなると予測されています。

さらに価格が下がる可能性

競争しているということは、今後値下げ競争が起こって、さらに料金が安くなる可能性もあります。

実際に産業用の高圧電力供給事業では競争が激化して、数ヶ月ごとに電力会社を切り替えるという事態が始まっているようです。

新電力会社の中には、その対策として、解約違約金を課したり、その規約を変更して契約を繋ぎとめようとしている企業も出て来ていると報告されています。

競争が激しくなれば、似たような状況が一般家庭向け電力供給事業にも起こるとことも、予測されますね。

これを考えると、切り替えによって今までより高くなる可能性がなくて、いつでも契約を変更できる会社、解約手数料が無料の会社がとりあえずの候補として挙げられるでしょう。

 

これまで安さとわかりやすさで人気だったLooopでんきにピタでんが対抗して、一時ピタでんの方が安かったのですが、現在はLooopでんきが値下げして、ほぼ並んでいます。

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事業撤退の可能性

また、競争があるということは、競争に耐えられなくなり、事業撤退する会社も出てくることになるでしょう。

会社が撤退しても電力供給が止まるということはないというのが総務省の見解です。

それでも電力供給会社の都合で変更手続きをしなければならないのは面倒です。

それなら安心のために、大手企業が手がけている新電力供給事業がいいのでは?と考えますね。

ところが、大手企業がバックについていても安心ではないのです。

例えば、一部上場企業の大東建託が始めた電力供給事業もすでに撤退をしています。

 

ほとんどの新電力供給会社は電気を仕入れて販売しています。仕入れ元はほぼ皆同じです。

バックが大きな会社でも、その事業の採算が取れないと撤退することはあり得るので、悩ましいです。

ここは、会社が撤退しても電力供給が止まることはない、という総務省の言葉を信じて、お好みでということになるでしょうか。

それでもやはり、あまり小さな会社は選ばない方がいいでしょうね。

顧客対応にリソースが避けない

既述しましたように、新電力供給会社は電気を仕入れて販売している販売代理店のようなものです。自ら発電している会社は限られています。

発電所を所有している会社でも、すべての電力を自前で供給できる会社はありません。

人件費や宣伝費を削減して、利益を捻出しなけれならない構造なんですね。

結果として、顧客サービスのための電話対応がおろそかになっている会社がある、との口コミが散見されます。

電力は日常生活になくてはならないインフラですので、何かトラブルがあった時に迅速に対応してもらえる会社が安心ですね。

これらを考えながら現時点で選んで良い新電力会社の基準を考えて見ましょう。

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新電力会社選定の基準

  • 電力の課金システムが可能な限りシンプルであること
  • 解約違約金がかからないこと
  • 問い合わせなどへの対応が丁寧で早いこと

新電力会社が今後どのようになって行くのかは分かりません。

ただし、一人暮らしで電力消費量が少ない場合を除いて、現在の電力会社から切り替えることで電気代が節約できる会社は必ず存在します。

手を拱いて今のままにしていると、損することはあっても得することはありません。

 

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上記の基準を満たしている新電力会社に切り替えれば、間違いなく電気料金の節約ができますよ。

でも、しっかりシミュレーションはしてくださいね。

 

まとめ

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安さで評価すると、これまで調べた中ではピタでんやLooopでんきが大変安い電力料金を提供しています。

 

両社とも基本料金は無料で、地域従量価格固定なのでわかりやすいですね。

その意味では両者ともオススメの会社だと思います。

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ただし、ピタでんは解約手数料がかかるのが、少し残念ですね。

 

現時点で最も安い会社を選択するのか、上述の基準を考慮してトータルで考えるのか、

ここは、あなたの判断です。

 

電力会社の切り替えについては、電力比較サイトを使っても、なかなか簡単に一番良い会社を見つけることができないことがわかりました。

しかし今回お知らせしましたように、基本料金がかからず、解約料もかからず、従量固定料金制であれば、シミュレーションの結果と実際の料金に大きな差は出てきません。

電力会社を切り替える手続きは思った以上に簡単です。

切り替えた後も、もっと良い会社が出てくれば手続きは簡単ですぐに切り替えることができます。

悩む前にまず切り替えてしまった方がお得だと思います。

切り替えは基本的に立ち会いも必要ありません

気がついたら電気会社が切り替わっているという感じです

是非あなたもシミュレーションをして切り替えてくださいね。

他の記事も参考に、ぜひ良い選択をしてくださいね。

 

今回の記事があなたのお役に立てば幸いです。

 

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