文化の違いががトラブルに!これが分からないと企業経営は失敗する

就職・転職
judithscharnowski / Pixabay
スポンサーリンク

若いころ、経営会議でのプレゼンで「文化の違いで、、」と発言したところ、当時の社長にきつく叱責されたことを今でも思い出します。 

 

「文化の違いとは何なのか?」と。 

分かっているようだけれど、十分には理解していない「文化の違い」という言葉の意味。 

今回はビジネスの観点から解説していきます。 

 

スポンサーリンク

文化の違いとは何なのか 

文化の違いとは、同じ文化を持っている人の集団では当たり前のことが、違う文化を有している集団では違う意味を持っているという意味でつかわれるのではないでしょうか?  

同じ文化を持つ同士であれば、一を云えば十を知る。そこまでいかなくても、ある程度意思は通じる。 

ところが文化が違えば、一を言っても相手には何も伝わらなかったり、全く違う意味でとらえられることも起こり得ます。 

 文化はその地域や集団でのコンセンサスです。 

 

文化の違いの例:大阪と東京 

oakdog / Pixabay

狭い島国の日本であっても、大阪と東京では文化は随分違います。 

例えば、大阪(関西)の料理の味付けは薄口しょうゆがベースでうどんやそばの汁は透き通っています。一方の東京(関東)では濃い口しょうゆを使い、黒くて底は見えないこともあります。 

お互いに良かれと思って出した料理が口に合わないという事も多々あります。 

また、武家社会であった東京(江戸)では体面を保つことが重要であり、その文化がいまだに残っています。俗に言う見栄っ張り。

一方の大阪(浪速)は商人の町であり、名より実を取り、相手の懐に飛び込むような文化を持っています。 

 

関西系の人々はある意味ずけずけと色々なことを聞くことに抵抗はないし、関東系の人は体面を壊されるような会話を避けがちです。 

これらは、どちらが優れていると言う議論ではありません。

 

文化の違いの例:アメリカと日本 

mpewny / Pixabay

注:日本は日々グローバル化(アメリカナイズ)されており、人や場所によっては日本的と考えられることが当てはまらなくなってきています。 

アメリカ人は個人主義、日本人は集団と言われます。 

アメリカ人は個人がきっちりと意見を持って主張し、議論に参加することが求められ、議論に参加しない場合は「無能」とみなされます。 

 

ところが、日本では全く違います。根回しの世界であり、役職が低いものが会議で不用意に発言すると「なんだあいつは?」と悪印象を与えかねません。 

 

また、アメリカでは仕事においてはロールが明確に定められています。

例えばエグゼクティブがコピーを取等という雑用は決して行いません。それをすればアシスタントから嫌われます。

それはアシスタントの仕事であり、良かれと思ってそれをやっては、アシスタントの仕事を取ること=アシスタントは不要という意味になるのです。 

しかし日本では、手が空けば手伝うのが常識。そうでなければ威張っているように取られます。 

上司や目上の人に対する対応も随分違います。

アメリカや諸外国では上司や目上の人に対して経緯は払いますが、それほどかしこまる態度はとりません。

ほとんどの場合、ファーストネームで呼びますし、メールもDear Mr. Tanaka, などと書くことはめったにありません。 

 

一方日本では、このあたりはうるさいほど重要視されます。態度や言葉遣いに問題があるとその時点で干されかねません。注意しましょう。 

 

なぜ文化の違いが生じるのか 

sasint / Pixabay

では、なぜ文化の違いが生じるのかという疑問がわきます。 

この答えはいたって簡単です。 

 

 

それは歴史的背景が違うからです。 

先程の関西と関東の違いは、商人が優勢な社会であったか、武士が優勢な社会であったかの差。 

 

アメリカと日本では、多民族国家と単民族かつ島国かどうかの差と言えます。 

 

アメリカは、生まれも育ちも違う人たちが移住によって形成した国家です。ヨーロッパのそれぞれの国のそして地方の文化を持ちつつも、生き延びる必要がありました。 

 

出くわした相手に[自分は敵ではない]という事を示すことが何より大事です。その為に相手の目を見てにこやかに握手をして、武器は持っていないことをアピールする必要があったと言われています。 

 

家族で海を渡って来た彼らは生き延びる必要があったのです。誰も助けてはくれません。

従って個人がしっかりしたポジションを築くことが何よりも大事であったことは想像に難くありません。 

 

しかし、日本はまったく事情が違います。 

戦国時代があったとはいえ、他の民族から攻められたり、交流することは基本的になかった日本です。 

昔からの村を形成し、その中の長老を敬って生きることが常識の世界です。個人が意見を主張することはかえって調和を乱すことととらえられえていたとしても、全く不思議ではありません。 

 

しかし、これらは個々人のDNAの中に刷り込まれているわけではありません。 

その置かれた状況下で学んでいるのです。 

 

なので、最近SNSなどでみられる常識を逸した行為をビデオ投稿する人たちを見て「親の顔を見たい。どんな教育を受けたのだ?」となる訳です。 

牛丼屋で紅しょうがをテーブルに撒き散らす客

日本人に限らず、このような行為は常識では考えられません。

ですが、このような動画をネットに上げることが今の日本では頻繁に行われています。
(少し話が逸れました)

日本人は海外の影響を強く受ける国民であるとも言われています。 現在では多くの国の習慣や考え方が日本に入ってきて日本の文化にも影響を与えています。

ビジネスを行う上で、どちらの文化を尊重すべきか? 

それでは、実際にビジネスを進めていくうえで、異なった文化を持った人々はどのように対応すればうまくいくでしょうか? 

 

相手の文化に合わせるべきなのでしょうか? 

 

これも実は答えは簡単なのです。 

 

考え方として、どちらが優勢で、何を得たいかという事で答えは変わります。 

文化交流をしたいわけではありません。 

それぞれの良い点を尊重するなどと悠長なことをやっている時間は無駄です。 

あなたの会社が支配権を持っており、日本で事業を成功させたいのであれば、日本の文化を優先すべきでしょう。日本人が相手のビジネスで、日本人が主体となって動かしている事業であればそれで問題になることはありません。

 

一方、50対50の関係で、世界を相手に事業を行なっている場合はどうでしょうか?

こちらは日本、相手はアメリカ企業、アメリカ人であった場合。どちらのしきたりややり方考え方が優先されるべきでしょうか?

この場合は、ビジネスを行う国に合わせた考え方ややり方を取るべきです。

アメリカならアメリカの文化に合わせる。フランスでビジネスを行うのであればフランスの、インドならインドの文化に合わせることが成功の近道でしょう。

ではグローバルなガバナンスはどうすればう良いでしょうか?

ここで多くの企業が失敗します。なぜなら、50:50の力関係なので、お互いが引かないからです。 

各々自分の文化が正しいと考えているのです。

これを解決する方法はありません。歴史を見ても、50:50の関係で永続する企業はありません。

ここで頑張って、どうにかしようとすると、企業は衰退するだけです。

つまり、支配権がどこにあるかを明確にすることが、唯一の解決策ということになります。

まとめ

rawpixel / Pixabay

文化というのは自分が存在する場所で学び教えられ、助けられて身につくものです。

自然と出る行動や考え方も文化の違いで、大きく異なります。

相手から見れば大変奇妙な行動も、本人にすれば何ら問題のない行動なのです。

豪に入れば豪に従えという言葉があります。

どの世界でも通じる文化というものは存在しません。
その地域に合わせた文化を尊重し行動することが成功の秘訣です。

自分を信じることは大事です。信念を持つことは非常に重要です。
しかし一方で、

自分の考え自分たちの考えが正しいと思い込まないことが重要でしょう。

人間は基本的に利己的なものである。これを忘れないことが肝だと思います。

タイトルとURLをコピーしました