「2850人削減へ 大規模早期退職者を出した富士通の社内事情」Yahoo headline=すでに削除されています。
これは煽り記事なのか?何か裏にあるのか?
日刊現代、Yahoo Headlineのトップを飾る富士通リストラの記事は、考えさせられます。
富士通のリストラは、先の記事の中外のリストラとはずいぶん様相が違うようです。
「2850人の早期退職者を出した富士通。同社が早期退職者募集に踏み切った背景を幹部社員が語る」で始まるこの記事、真に受けていいのだろうか?
幹部の言葉は本当なのか?記者の歪曲が入っているのか?耳を疑う内容です。
富士通は経営判断の甘さから余剰な間接人員を抱え、更にはSEをその間接部門の主である経理や総務に配置転換。
配置転換を余儀なくされたSE社員が「技術者が総務で何の仕事をしろというのか!?」と不満を訴えるのは当然の事。
にもかかわらずこの幹部社員は、「こんな社員でも辞めさせるわけにはいきません。文句を言うなら稼いでこいと、ほぼ全員を営業に配置転換したんです」と語ったと記事は伝えています。
にわかには信じ難い内容です。
富士通といえば名門企業、本当に某幹部はこの記事のような発言をしたのでしょうか?
取材に応じた幹部社員がこのような軽はずみな事を語るのだろうか?
さらに記事は続きます。
そして、昨年12月から今年1月末まで、45歳以上の社員を対象に早期退職者の募集を実施。同時に配置転換の対象者全員に面談を行い「応じない場合は人員削減する」(塚野英博副社長)と迫ったのだ。最終的に当初の5000人のうち約6割に当たる2850人が早期退職に応募した。先の幹部社員が言う。
いやいやこれは、、、、労働基準法違反に該当しかねません。脅迫罪にも問われかねません。
さらに、
今回の早期退職制度では、65歳まで富士通で働いた金額を退職金とは別に支払う優遇措置を付けている。
と記事には記されています。
しかし、富士通の本件に関する損金は、割増退職金や再就職支援費用で461億円が見込まれると報道されています。↓一人当たり、平均1500万円ほどです。
平均50歳の社員が応募したとして、残り15年。年収が800万円と仮定した場合、60歳まで現給与、その後再雇用で半額になったとして年400万円、合計1億円になります。
まったく計算が合わないのはなぜでしょうか?
全員が再雇用前の60歳、その後400万円で5年間だとしても570億円必要です?まったく腑に落ちません。
社員にやる気を持たせるのは管理職や経営者の仕事
どの会社でも割増退職金を出して早期退職を促しますが、定年までの給料を割増として支給する会社はありません。
なぜなら、財務的に許容できないからです。
会社の経費で最も大きな負担は通常人件費です。
定年までの給与を支払って辞めさせれば経費削減効果は大幅に縮小してしまいます。
それとも、5000人程度もの、箸にも棒にもかからない、存在すればむしろ害を及ぼすような社員が就業するような会社なのでしょうか?
この幹部は、「うちは外資と競合する事も多いので、やる気がない社員がいると勝てないのです」とも述べたとしています。
しかし、そのような文化を作ったのは誰なのでしょうか?社員が勝手にやる気のない文化を醸成して、5000人もの無能でやる気のない社員を抱えることになったのでしょうか?
もし記事の中の幹部が実在して、本当に記事で紹介された発言をされたのなら、それこそ富士通という会社の実力を推して知るべしということになりませんか?
ひょっとしてそれを読者に匂わせる高等な記事なのか?
まとめ
この記事の真意はわかりません。
富士通が相当厳しい状況にあることは間違いないでしょう。その渦中にいる方々の不安は計り知れません。ですが、富士通のリストラはまだ続くと報じられています。もし本当に65歳まではいかん働くのと同じ金額が支払われるのでしたら、筆者としては珍しく!?即応募されることを強くお勧めします。
なぜなら、応募しても応募者にはダウンサイドが一切ないからです。
ところで、夏に向けてエアコンを買い換えようと検討していました。富士通のエアコンがなぜか他社品に比べて安いのですね。
名の通ったメーカーなので候補に入れていましたが、この記事を真に受けると、個人的には買う気にはなれません。ですが、安いですよ(笑い。
さて、この記事を信じるか、富士通のブランドと品質を信じるか、あなたならどうしますか(笑。