胆石の痛みと手術、チューブ引き抜き、回復まで経験者が語る

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胆石って、結構多くの人が持っているらしいですね。統計によると日本人の十人に一人は胆石を持っているとか。

とすると、1000万人強ですか、結構多いですよね。

しかし、一生痛みを感じないで持ったままと言う人も少なくないとのことです。

運悪く、胆石が胆管に詰まったら胆管炎に、胆嚢の出口近くで詰まってしまうと胆嚢炎になります。発症した者としてはどちらも変わりありませんね。

いずれも激痛を覚えます。これ無茶苦茶痛いです!

一過性に石が詰まって激痛を覚えるのが胆石症だということですが、そう言えば、半年ほど前に夜中に痛くなって苦しんだことを、今更ながら思い出しました。

私の場合は、正確には胆管炎で、胆嚢内に4つの石があり、そして悪さをしていた石は胆管の出口近くに鎮座しておりました。

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胆石による胆嚢炎て、どれくらい痛い?

どれぐらい痛いかって言いますと、女性の出産時の痛み、がずっと持続しているくらいの痛み、と表現する人もいるようです。

男性にはよくわからないと思いますが、要するに、耐え難い痛み!です。

右の脇腹、季肋部と呼ばれるところに激痛が走り、冷や汗が出て、呼吸は浅くなり、熱も出て、もちろん食欲なんてなくなります。

立っていることもままならないので、横になることになりますが、ここで鎮痛剤などを飲んで痛みを和らげて様子を見ると、よろしくないようです!

痛みを感じたらどうするの?

胆石による痛みを感じたら、一刻も早くお医者さんにかかってください。

歩いていけないのでしたら、

こんな時こそ救急車を呼んでいいと思います。

胆石が管に詰まって胆汁が流れなくなって、胆嚢の中に鬱滞すると、そこで炎症が起こります。つまり細菌感染につながり、それが全身に及びます。

痛みを感じてから72時間以内に医師にかかることができれば、通常は即刻、内視鏡的胆嚢摘出術と言って、開腹しない方法で胆嚢をとってしまうようです。

もちろん人によっては、胆嚢を取らない人もいるようですが。

ですが、炎症を起こしてしまったような人の場合は、繰り返す確率も高く、ガンになる確率も高いので、とってしまうことが多いと言うことです。

この場合の手術、内視鏡的胆嚢摘出術は比較的短時間ですみ、入院期間も短く済むとのことです。

胆嚢って、無くなってもいいの?と思いますが、胆汁は肝臓で作られて、それを一時的に溜めて濃縮するための臓器なので、なくても支障はないようです。

胆嚢摘出後、脂肪分の多い食べ物で下痢になりやすくなる人はいるようですが。これは人によるようです。

内視鏡的胆嚢摘出術って、痛いの?

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経験として、手術自体は痛くなかったと思います。(麻酔で記憶がない)

手術する前にMRIやCTやレントゲンやと検査が大変でしたが、胆石、胆嚢炎による痛み以外、痛みを伴うような処置はなかったです。

 

手術前

手術の間と、その後しばらくの間、身動きが取れなくなります。

そうすると、エコノミー症候群になる可能性が高くなるらしいです。

今はそれを防ぐ多ことができて、その予防のための特殊な靴下を履きます。

これで、足に血栓ができるのを防ぐようです。

それから、T字帯、つまりふんどしをつけます。

指輪や、金属類はすべて体から外します。

これで準備万端です!

いざ手術室へ

手術室には、歩いて行きましたよ。

痛みは薬剤で治めていましたからね。

手術室って、滅多に入ることはないと思いますが、まさにテレビで見るアレです。

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無機質で、医療機器がたくさんあります。

手術台の上に横たわると、数名の医師たちに囲まれ、あっという間に準備開始です。

心電図をつけて、血圧計をつけて、酸素マスクが降りてきて、息を吸うように言われます。

 

この中に鎮静剤が入っていて、あっという間に意識がなくなり、眠ってしまいます。

ZZZZ, ZZZZ, ZZZZ

夢もみません。

手術が終わって覚醒しはじめると、喉の奥まで挿管されているに気づきます。これが気持ち悪く、吐きそうになりますが、あっという間に抜去されて、セーフっていう感じでした。

ですが、しばらくは喉がイガイガします。

あとは、意識が徐々に戻ってくるのですが、まだボーとしています。

そのまま、病室へ運ばれ、気がつけば病棟のベッドで寝ていました。

この後、病棟に戻ってから大変な過去ことが、

手術後病棟での苦闘

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手術は全身麻酔で行いますし、痛みを感じることもありませんでした。

大変なのは先生方ですね。長時間ありがとうございました。

ですが、病棟に帰ってからは自分との戦いです。

自分がどのような状態になっているのかがわからないのです。

 

何やら、あちらこちらからコードが出ており、お腹にチューブも入っているとのこと。

確かめようとするものの、手足が動きません。

酸素マスクをしてもらっていたのですが、それがずれて息が苦しくなった時は、マジで死ぬかと思いました!

自分で位置を直せないのですから。

窒息死って相当怖いなと、実感した瞬間です。(ちょっと海に潜ったりするのが怖くなるかもしれない、、、トラウマ)

ワンポイントアドバイス

絶対に手術後にはご家族にしばらく(数時間は)付き添ってもらいましょう。看護師さんも頑張ってくれますが、やはり頼りになるのは家族です。

 

その後冷や汗が出て、体が熱くて、布団をはぎたいのですが、それもできない。家族が横にいてくれたので本当に助かりました。

体に開いた4つの穴や、摘出した胆嚢のあたりに痛みはほとんど感じません。痛み止めの点滴が入っているからでしょうか。

しかし、一切寝返りが打てず、硬い病院のベットで寝ていると、腰が痛くなってきます。

お腹よりも、腰が痛い!

激痛に近くなってきました。

意識は戻っています。手足も動くようになりました。

ですが、体のあちこちにコードがついているので、動いて良いかどうかわかりません。

また、先ほどのように息苦しくなってはたまりません。

ここは我慢、、、、

 

 

 

できない!

 

すこし、体をずらします。コードが外れないように。

若干楽になった、、、でもまだダメ。

反対側にズラす。

すこし楽。

 

でもやはりダメ。

 

ついにナースコール。我慢の限界です。

私結構我慢強いのですが、我慢している場合じゃない。

来てくれた男性看護師は、寝返りが打てるのなら打ってもいいですよって言います。(ずいぶん人ごとだな!!ひとごとだけど)

ですが、コードが邪魔して打てないのです!寝返りを打ったらコードかチューブが抜けるのではないかと思って動けません。

結局その夜は、手術後にも関わらずほとんど眠ることができませんでした。

手術から一夜明けて

夜が怖いと思ったのは、これが初めてです。

本当に怖かった。

でも光が差してきたら、なんだか気分が全然違うのですね。

できれば、手術は午前中がいいです!

次は絶対に、、、いやもう手術はごめんだ。

その後、ベッドの上半分を起こしても良いとのことで、電動ベッドの上半分を起こすことで腰に負荷がかからなくなって、やっと眠ることができました。

 

 

 

手術から一夜明けて気が付いたのは、尿道にカテーテルが(管)が入っているっていうこと。

尿道カテーテルの抜去は痛いか?

そしてその尿道カテーテルを翌日夕方に抜きました。

どうやって抜くのか興味があったのですが、見ることはできず、お任せです。

例の新人男性看護師が手技を実施して、ベテラン(それでも30代前半?)女性看護師が指導するという形で進められました。

いや、女性看護師にやってもらいたいとも言えず、なされるがまま。

この男性看護師さん、点滴をしている腕から採血して、先生がすっ飛んできて「カリウムがとっても高いので異常です!どうしました」と。

点滴している腕から採血したらそうなりますよ。

ってことで、私のその男性看護師さんへの信頼感は地に落ちていたのですが、文句は言えません。

さあ、やってもらおうじゃないですか!

ベテラン看護師さん、「ソロソロとやっていると、痛いし気持ち悪いからすっと抜いてね!」。それに合わせて新米看護師さん、さっと抜いてくれました。

なにやら、気持ちは悪かったですが、それほど痛いという感覚はなかったです。

その後も何やら後処置のやり方が悪いと、怒られていましたが。

頑張って!新人君。

信頼感は地に落ちているけれど、夜中に何度も見にきてくれました。ありがとう!

 

無事尿道カテーテルは抜き去られました。早く全てのチューブが体から無くなって欲しい。

(実のところ、チューブはあと一本で、それ以外は点滴ルートです)

ところで、尿道カテーテルが無くなったということは、自分でトイレに行かなければなりません。

いやーー、これの痛いこと痛くないこと。

胆嚢炎の痛みとは違う、尿道を針で刺されるような痛みです。ある意味、尿の出始めは飛び上がってしまうほど痛いです。

これは1日以上続きますよ。私は、3日間!

あとは、点滴と胆汁が漏れていないかどうかを確認するために肝臓に到達しているチューブの抜去です。

腹腔ドレーンの抜去は痛いの?

お腹の手術後には、不要な液を排出したり、手術がうまく行ったかどうかを確認するために、その手術の種類に応じた場所にドレーンを留置します。

お腹から、チューブが出ているのはあまり気持ちいいものではないです。

胆嚢炎の場合、胆汁がちゃんと流れているかどうかを確認するために、肝面ドレーンというものになるようです。

そう、わたしの右の腹から出ているこのチューブは肝臓に到達しているのです。

これ、普通に考えたら、抜くのは痛いでしょ?そう思いますよね。

しかし、看護師さんに聞くと、麻酔なんて無しで、尿道カテーテルと同じようにすっと抜きますって。(驚)

ほんとですかい?そのままひっこ抜くのですかい?

「痛くないですよ」、とは言っていましたが、経験がない者としては、やはり恐怖です。

 

バリバリ、ベリベリって、結構痛いのじゃないのか?

で、当日。

先生がおもむろに、「じゃ抜いちゃいます」、「痛くないと思いますよ、気持ちは悪いようですが、こればっかりは私も経験できないので、、、」と。

ドレーンを止めている糸を切って、いざ抜去。

 

ズルズルズル。

 

うっ。痛くはない。ズーンという感じですか。

体の中を細い蛇が通ったような、なんとも言えない気持ち悪さ。

ドレーンが出ていた穴は意外と小さかったです。

痛みは本当になかったので、心配されている方は安心してください。

時間にして、数秒です。

人によっては、その後微熱が出ることがあるようです。

私?

はい、きっちり微熱出ました。でも、2〜3時間ほど休んで、回復しました。

その後点滴も外れ、晴れて私は自由の身になれました。

まとめ

まだ健康体とは言えません。

ですが、胆嚢炎(正確には胆管炎)の発症から手術を経て、ひとまず治療は終了です。

誰も入院や手術をしたいと思っている人はいないと思います。

それでも、

用心していても、病気になるときはなります。

 

そして、そんな時に改めて、健康でいることのありがたさや、美味しいものを食べられる喜び、死の恐怖、家族のありがたみ、医師や看護師さんたちの重労働を理解するのですね。

普段から、なんでもない時からそれらを知ることができれば、もっともっと感謝の気持ちで生きられるのに、とつくづく思いました。

今回の投稿が、少しでもあなたの人生のお役に立てば幸いです。

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