何のために働いているのか?
世の中のほとんどの人は働きます。
では何のために働いているのでしょうか?
究極のところ、生きるためには食わねばならず、食うためのお金を稼ぐために働くんだよ、そう考えている人が殆どでは無いでしょうか?
しかし脳科学者の苫米地氏は古くより少なくとも日本において「食えなくて餓死」はあり得ない、と主張しています。
その根拠は、最悪の場合であっても生活保護により守られ、本当に働けない場合にも拘わらず役所から生活保護を拒否されるようなことにならないように、サポートしてくれるNPO団体が存在する事もその根拠だと主張しています。
確かに、最悪の状況であれば生活保護を受けて生き延びることは可能でしょう。それどころかそれを悪用してぬくぬくと生きている人もいるのですから、やはり「食えなくて餓死する」という事はなさそうです。
では何のために働いているのか?
そうは言っても、ほとんどの人は食べる為、生きる為に働いていると答えるでしょう。
そして残念なことに、「自分のやりたいことをやるために、自分の人生の目標を達成するために働いている」と言い切れる人は、それほど多くはないのではないでしょうか?
学校を卒業して、仕事を始める。その時点でやりたいことを仕事にできる人は殆どいない。
例えば、デザイナーやエンジニアになりたいと言いつつ、他の仕事に就く、というようなことは良くありますね。
しかしそもそも本当に心の底からデザイナーになりたいのか?
エンジニアになりたいのは何故なのか?
それを聞かれたときの答えは、
楽しいから!それが好きだから!
という、その程度の理由が多いのかもしれません。
つまり直感的に好きなことを職業にしていないだけであって、真の人生の目標を見つけているとは言えない人の方が多いのではないでしょうか?
だから、仕事とプライベートは別だとか、燃え尽き症候群に陥るとか、仕事の帰りに仲間と愚痴を言い合う飲み会を楽しみにするとか、仕事にやりがいを感じられないのではないでしょうか?
今更仕事をやめられない?
20代でもなく、家族もいるのに今更仕事を変えられないよ!という方も多いでしょう。
食えなくて餓死することは無いとしても、生活の質が大きく下がってしまったり、子供に十分な教育を受けさせてあげられなくなったり、ひょっとして落ちたまま這い上がれないかもしれません。
私もこれまでいくつもの会社を転々として、その度に会社のレベルが下がり、給与も伸びてない人を数多く見てきました。
一般的には転職してポジションが上がって年収もどんどん上がってと言う人は圧倒的に少ないのかもしれません。
しかし、この状況については見方によっては全く解釈が変わって来ます。
人生の目標も持たず、働かなくてはならないからという観点で転職すれば、モチベーションを保てるはずがありません。
そのような働き方では人生が好転することはないでしょう。
必然的に仕事は手につかず、良い仕事もできず、落ちていくのは当然の帰結と言っていいのではないでしょうか?
人生を好転させるには?
だからと言って、その仕事を好きになれ、と言っているわけではありません。
大事なことは人生の目標、自分が成し遂げたいことを明確にすることなのです。
それが明確になれば、今なぜ働いているのかも見えてきます。
明確な目標を達成するために役に立つのなら、仕事を辞める必要もなく、今のまま頑張ればいい。
今の仕事が自分の人生に全く役に立たないのならば、やはり意を決して仕事を変える事考えるべきではないでしょうか?
何故なら、あなた人生はあなたのものであり、そして一回きりしかないのです。
やりたくもなく、人生の目標も達成できない仕事を毎日こなすことに意味はあるのでしょうか?
一方で、あなたの人生の目標を明確にすることができれば、今の仕事もやりがいの一つになり得ます。
その目標と関連付け、モチベーションを上げることは難しい事ではありません。
日々充実した時間を過ごし、自分にできる限りのことを実行する。
それでも達成できなかったのなら? それでも失敗したのなら?
それがあなたの人生なのですから受け入れるしかありません。
チャレンジせずに無難にすごす。「公務員になって安泰な生活」にあこがれ嫉妬するような人生はもうやめませんか?
あなたの考え方次第、あなたの決断次第で人生を充実させることは可能です。
引き寄せの法則?そうかもしれません。