年金が2000万円程度足りないと言う金融庁官僚の試算報告(実際は厚生労働省の試算)がまだまだ物議を呼んでいますね。
ホリエモンこと堀江貴文氏が Twitter で年金デモを実行した人達に対して「ほんとそんな時間があったら働いて納税しろや。税金泥棒め」と発言したことがバズっているとのこと。
これを取り上げてラサール石井氏が、「なんだ、こいつ。てめなんか全然頭良くないからな」と批判。なんだか違和感を覚えます。どっちが?どっちも。
この問題は、わかっていたこととは言え、お金が足りない人には切実な問題です。
国はこれまで、「年金を支払えば一生年金だけで生きていける」などということは保証していなかったと、私は思います。
年金定期便も配布され、自分が年金だけでは生きていけないことはわかっていたと思うのですが、、、、
2019年6月16日の毎日新聞の報道によると、 公的年金が老後の生活の柱として「頼りになると思う」と回答した人は31%しかいませんでした。一方「頼りになるとは思わない」と答えた人は57%に上りました。
多くの人はわかっているんですよね?
PGF生命の調査結果が明かす、日本の老後生活はお先真っ暗??
大手生命保険会社のプルデンシャル・ジブラルタ・ファイナンシャル生命保険の調査結果が公表されました。
今年60歳となる男女2000名がアンケートの対象です。
調査の結果、現在60歳で夫婦合計の貯金額が100万円未満と回答した人が24.7%もいたのです。
(2019/6現在)
現在60歳で貯蓄が100万円!!これではまともに老後生活をおくるのは無理でしょうか?
ではこの先一体どうすればいいのでしょう?
60歳で貯金100万円の家庭は今後どうするべきか?
某有名ブログではこの問いに対して、家計簿をつけて支出を減らすことを勧めています。「あまり無理をせず家賃や保険代などの固定費を削減するのが第一歩である」と。
確かにこれは間違いではありません。
もうすでに60歳です。待ったなし状態であることは間違いありません。
しかし、厳しい事を言うようですが、まず第一歩として節約を始めるというレベルではおぼつきません。
できることは限られています。宝くじを買ったり、仮想通貨の秘密クラブに入ったりと、博打でもしなければ、一発逆転はあり得ません!!断言します。
これまで夫婦で100万円しか貯められなかったのです。ここから節約して年間30万や40万円貯めたとしても、65歳時点では250万円〜300万円程度の貯蓄です。
2000万円には程遠い。
つまり、それではどのみち足りないのは計算するまでもなく明らかです。
今すぐ始めましょう、すでにほぼ手遅れなのですから、悠長なことを言っている余裕はありません。最後は国が助けてくれると考えるのは甘すぎですよ!
金がない!今後やるべき・考えるべき4つのこと
順番に解説していきます。
今までの生活を改め、節約生活をすぐに開始する!
皆がこれまで贅沢していたとは限りません。一生懸命に働いたけれど100万円しか貯蓄できなかったという人もいるでしょう。
それでも、それが人生なら受け入れるしかありません。政府に文句を言ってもあなたの生活は良くなりません。
今後あなたの収入はさらに減少していくのです。
歳を取ってこれまでと同じ給料をもらえることはありえません。
収入が増えない、むしろ減少していくのであれば、支出を減らすしかありません。
「もうこれ以上減らせないよ!」とおっしゃるかもしれませんが、そんなことはないはずです。
テレビでよく節約生活の番組を流していますね。「一週間700円の節約食費生活」という番組が目につきました。工夫すれば食費はどんどん節約できます。気を許して少し高い食材を買えばすぐにお金はなくなります。
何を買うのか、どのような食材で満足するのかはあなた次第です。
電気代も節約できます。新電力会社に申し込めばそれだけで月数千円から数万円節約できるのです。
ほんの5分で申し込みが終了するのに「面倒臭い」といって何もしていない家庭がまだまだ大半なのです。新電力会社をチェックするならこちら
節約するのはお金を貯めるだけが目的ではありません。そのような生活になれれば、節約生活が苦ではなくなるのです。
人間は一度贅沢に慣れるとなかなか節約生活には戻れません。ですがもう待ったなしなのですからやるしかないでしょう!?
ちなみに、海外では潔く節約生活で早期リタイヤを実現する人たちもいるのです。
今の職場で働ける間は、何が何でも仕事を続ける
これまで私は、就職、特に中高年の再就職ついて3年間研究を続けています。中高年用の再就職斡旋会社やネットでの求人などは確かに増えています。
ですが、
ですが残念ながら、バリバリと働けるような仕事はほとんどありません。
これまでの経験を活かした事務仕事などはほぼ皆無です。
介護や運送、清掃、警備員などが主な再就職先なのです。慣れていない人には相当きついはずです。
その現実を知れば知るほど、可能な限り現在の職場での再雇用制度を利用して仕事を続けていくことをお勧めします。
通常の企業であれば65歳までは雇用されるはずです。
もちろんあなたが何らかの特技を持っているのなら別です。
何か特技があってそれで年間100万円以上稼げるのなら、早めにシフトする
あなたに何か特技があって、それで年間100万円以上の収入を確保できるのであれば、話は随分と違ってきます。
そしてもしその収入が70歳以上まで続くのでしたら、 それほど大きな心配はないかもしれません。
年間収入が100万円だとして、65歳から75歳までの10年間で1000万円。そこまでの蓄えが数百万円あれば、あと少しのギャップです。
しかもそこまでの間に節約生活に慣れていれば、65歳時点で2000万円の資産を持っているのと変わらなくなります。
では、どうすれば年間100万円稼げるか?
世の中に年100万円程度稼ぐ方法がごまんとあります。何百万円も稼ぐのは難しいでしょうが、100万円程度で良いなら、なんとかなるものです。
どこかの時点で住居費の安い地方への移住を考える
あなたは既にローンを完済した自宅を持っているでしょうか?もしそれが土地付き一戸建てならばそのまま住み続けても良いでしょう。
できるだけお金をかけないで、壁や屋根だけを補修すればそれほど資金を必要とはしないでしょうから。
自宅といっても、マンションの場合は少し考えた方が良いでしょう。
マンションの場合は、退去するまでずっと管理費と修繕積立金の支払い義務が生じます。バカにならない金額です。しかもどこかの時点で大規模修繕が実施されるでしょう。
その場合、数十万円レベルでの支出を余儀なくされることも少なくありません。
既にあなたが地方在住で、家賃も十分安いのであればそれ以上節約するのは難しいかもしれません。
ですが現在お仕事の関係で都市に住んでいるのでしたら、家賃の安い地方への移住を検討してみてはどうでしょうか?
古民家で畑付きの家であれば、自給自足も可能になりますよ。
まとめ
日本はもう随分前からその将来が危ぶまれてきました。
確かに日本は平和で美しい国です。ですがどこかの時点から、平和ボケしてるような気がしてなりません。
自由主義社会なのにも関わらず、まるで社会主義・共産主義国家で生活をしているような錯覚を持つ人たちも多く見かけます。
日本が自由主義社会である限り、自分の生活は自分で支えなければなりません。
国家が助けてくれるのは社会的弱者だけなのです。
60歳や65歳まで働いて、十分な貯金ができなかった人を社会的弱者と呼ぶのでしょうか?
確かに日本の経済は長らく続くデフレで元気がありません。貧富の格差はどんどんと広がっているように見えます。頑張って頑張って働いても、貯金どころか生活するのが精一杯。それが今の日本かもしれません。
ですが海外に目を向けてみてください。自国で十分な稼ぎが得られない人たちは、自ら海外に出稼ぎに行きます。自分が生きるために、そして家族を養うために必死になって生きている人達です。
若者はもちろんのこと、すでに60歳を超えてしまった人たちも、 自分たちの考え方、そして行動次第では十分に生きていける。それが今の日本だと私は信じています。
これからも仕事のことやお金のことを発信していきます。参考にしていただければ幸いです。